近年、日本で食べ歩きグルメの定番となりつつある「焼き小籠包」。上海周辺で発祥したとされる点心の一種であり、中国では「生煎包(シェンジェンバオ)」と呼ばれるものですが、ここベトナムではあまり目にする機会がありません。
そんな中、ホーチミン市の中心部からほど近い位置に焼き小龍包の専門店を発見。本記事ではホーチミン市1区「SuSuBao」のグエンティミンカイ (Nguyễn Thị Minh Khai) 店をご紹介します。
テイクアウト専門店、と思わせて…
ビンタイン区方面からはるばる伸びるグエンティミンカイ (Nguyễn Thị Minh Khai) 通り。その西側エリアに「SuSuBao」はあります。「手作り本格上海焼き小籠包」を謳っていますね。
カウンターで注文・支払いをします。店内にはカウンター席が僅かにあるのみで、「あ、テイクアウト専門店かな?」と思いきや…
向かって右隣の建物に客席があります。中に入ってみると…
おー、結構広い。ちなみに写っているのは同行者の皆さんです。
もっとコンビニのイートインスペースみたいなのを想像していたのですが、簡素ではあるものの所々装飾されているし、店員さんも割とすぐに前の客の皿を下げて清掃してくれるので居心地は良い。
メニュー&まずはこれを試そう、な一品
メニューはこちら。看板メニューの焼き小籠包には、「オリジナル」「香菇青菜」「四川麻辣」の3種類があります。その他、もち米焼売や麺類・スープなど、小籠包以外のメニューも扱います。ドリンクもありますが、価格はちょっと高めかな。
3種類の小籠包が2個ずつ提供される「Mix 3 Vị(三拼)」を注文しました。お値段80,000ドン(≒490円)。野菜を練り込んで作られた、カラフルながらも自然な色合いの皮のコントラストが美しい。
こんがりときつね色(本物のきつねってきつね色してないよね)に焼き上げられた「ひだ」の部分、もちもち食感だけでなく、揚げ焼きによるガリガリ食感を楽しめるのもまた良いのです。
卓上には黒酢とサテ(ベトナムラー油)があります。私は黒酢だけで食べる方が好き。
まずは「オリジナル」からいただきましょうかね。
いきなり齧り付くことはせず、小籠包に穴を開けて少しずつスープを飲みましょう。さもないと、熱々の肉汁がビュッッと勢いよく飛び出し、舌を火傷するわ服にかかるわで大惨事となること間違いなしです。
皮は必要以上に厚すぎることなく、カリカリともちもちの絶妙の食感を楽しめます。肉餡の量も程よく、じゅわーっと肉汁がほとばしる。若干甘めの味付けなのが上海風?
こちらは「香菇青菜」。キノコ(椎茸?)と青菜の風味がたっぷり。まるで焼餃子を食べているかのような感覚で、さっぱりといただけます。ご飯のお供にしたい…
最後は花椒の香りが香ばしい「四川麻辣」。結構辛いのかなー、と思ったけど、実際はほんのり程度だったので安心。口の中でピリピリとした肉汁があとをひくのですが、それが心地よい。これが一番好き、という人もいそうだな。
ちなみに
注意事項…というほどでも無いのですが、焼き小籠包以外を注文するとえらく待たされる傾向にあります。
こちらの「上海辣肉面」は提供されるまで30分弱待ったかな。私なんかはマシな方で、同行者が注文した小籠包(蒸し)やもち米焼売は40分以上かかりました。もし会社の昼休みだったら休み時間が終わってまう…!
まあそんなわけで、時間が惜しいときは注文するメニューを考慮したほうが良いですよ、という話。美味しいことは間違いないので、デリバリーとかで試してみてください。