ベトナムで定番のおやつといえば、トロピカルフルーツをふんだんに使ったフルーツボウル。別添えのかき氷と混ぜて涼を取りつつ果物の栄養をたっぷりと摂取することができ、常夏の気候を乗り切るにはぴったりのスイーツです。
ある日インスタを見ていると、グラスいっぱいのフルーツにヨーグルトとアイスクリームを乗せたけしからんスイーツを紹介するリールが流れてきました。どうやら、ベトナム語のグルメアカウントが投稿した、ホーチミン市にあるお店を紹介する動画だった模様。
これは…行かねば!ということで行ってきました。
本記事では、ベトナム・ホーチミン3区のデザートショップ「Sinh tố 142(シントー・モッ・ヴォン・ハイ)」をご紹介します。ピンクの教会「タンディン教会」や、布・乾物でおなじみ「タンディン市場」から徒歩15分ほど!
「Sinh tố 142」の外観・店内
ホーチミン3区・リーチンタン (Lý Chính Thắng) 通りにやって来ました。多くの飲食店で賑わうほか、タンディン市場か近いことから仕立て屋が軒を連ねるエリアでもあります。ちなみに、奥に見える建物は5つ星ホテルの「La Vela Saigon Hotel(ラヴェラサイゴンホテル)」。
「Sinh tố 142」の外観はこちら。リーチンタン通り142番地にあるシントー(スムージー)屋だから「Sinh tố 142」。まあ、ベトナムではよくあるタイプの店名の付け方ですよね。「Since 1995」ということで、ベトナムだと結構な老舗。
ただ、もっと露店に毛が生えたような店構えを想像していたのですが、思ったよりもしっかりした店舗でびっくり。大抵、シントーやフルーツボウルを食べられる店って持ち帰り専門の屋台か、「ザ・ベトナムの路上」なプラテーブル・プラ椅子の客席があるくらいなので、こんなレストランみたいな椅子・テーブルが並べられているとは思わなかった。
びっしりと駐輪されたバイク、そして引っ切り無しに訪れる持ち帰り客の姿から、この店の人気ぶりが伺えますね。
入り口付近の席に着きました。黄色の制服を着た店員さんが沢山おり、すぐに注文を取りに来てくれますよ。テーブルでの会計(後払いです)もスムーズ。
席に着くとアイスティーとおしぼり(有料)が提供されました。
「Sinh tố 142」のメニュー
(左)フルーツに練乳などをかけたもの、フルーツ盛り、アイスクリーム、その他飲み物
(右)シントー(スムージー)、フレッシュジュース
メニューはこちら。全てベトナム語表記ですが、英語が併記されたメニューも用意されているのでご安心を。
実食
体感、ものの5分ほどで「Trái cây dầm Yaourt + Kem」がやって来ました。45,000ドン(≒278円)。スライスしたフルーツに練乳・ヨーグルト・アイスクリームをトッピングしたもの。アイスのフレーバーを何にするかについては特に聞かれませんでしたが、ストロベリーアイスなんて気が利いていて良いんじゃない?(誰だよ)
見てくださいグラスにぎっちぎちに詰まったフルーツを。日本だと果物=嗜好品って感じでなかなか手が出ないのですが、ベトナムだったら思う存分フルーツを食べられます!
ストロベリーアイスは昔ながらのというか、特に果汁も入っていない人工的な甘さではありますが、このデザートに組み合わせるアイスとしてはむしろ正解。フルーツやヨーグルトの飾らない甘酸っぱさにこのチープで懐かしい味がよく合っているというか、ここで「いちごの果肉入り・とっておきのストロベリーアイス」みたいのをお出しされても「今日は主役じゃないから引っ込んでて」ってなっちゃうからね。
別添えの氷を入れてざくざくと混ぜます。
食べて思ったのは、フルーツが新鮮だなーということ。一口食べると瑞々しい歯ごたえが感じられ、「ジュワッ」と果汁が広がる感覚。各々のフルーツが「ハイッッ」と自己主張しているよう。
フルーツボウルにマンゴーって入っていないことが多くて、多分傷みやすいからかなーと思うのですが、こちらのお店のものには入ってます!ジャックフルーツも、味や食感は大好きな一方で「ツン」とした匂いが気になることがあるのですが、ここのは全然臭くない!処理が上手いのだろうか。
私が気付いた範囲で、入っていたフルーツは少なくとも12種類。大盤振る舞いすぎる…!
いちご、アボカド、ロンガン、マンゴー、ジャックフルーツ、サポジラ(サポチェ)、スイカ、メロン、ドラゴンフルーツ、パパイヤ、パイナップル
デザートショップにアリ人間、たった1品で終わるはずもなく。ということで追加注文。「Bơ Kem」55,000ドン(≒340円)です。アボカドスムージー+アイスクリームという、リッチな組み合わせ。
注文時、「アイスのフレーバーを選んでください」とのことだったので、ココナッツアイスにしてみました。バニラアイスでも相性良さそう。
濃厚、もったりとしたスムージー。ベトナムだとアボカドは果物扱いでスイーツに入っていることも多いですが、たまーに青臭さを感じるのですよね。でもこのスムージーは全然臭くない。
スムージーですが、アイスを食べているかのようなどろり濃厚っぷり。ストローは使用せず、スプーンだけで食べ進められてしまいます。「これは『食べる』スムージーだ!」と思ったのですが、後から考えると全然上手いこと言えていないと気付いた。
完・食。グラス2杯分なら余裕だろう、と思っていたのですが、最後の方は結構お腹一杯で辛かった。もう晩ご飯はいらないな…
「Sinh tố 142」の店舗情報
ホーチミン3区のデザートショップ「Sinh tố 142」をご紹介しました。
清潔な店内・お手頃価格で、心行くまでトロピカルフルーツを使ったデザートを楽しむことができます。冒頭で記載した通り、「タンディン教会」や「タンディン市場」からも歩けなくはないので、ぜひ併せて訪れてみてね。