ランドマーク81開業までサイゴンの象徴であり続けたビテクスコ・フィナンシャルタワー。
そんな超一等地の麓に、ローカルの雰囲気を味わえるレストランがあります。
ホーチミンにいながらハノイ料理を楽しめる、「フォーハー (PHỞ HÀ)」をご紹介します。
「フォーハー (PHỞ HÀ)」の場所・雰囲気
テト間近の、どこか浮ついた雰囲気の漂うグエンフエ大通りから逸れて、ビテクスコ・フィナンシャルタワーまでやって来ました。
「フォーハー (PHỞ HÀ)」の外観はこちら。
「ベトナムの渋谷」とも称される超絶一等地ですが、こういうローカルな店も残ってるんですね。
近辺のオフィスワーカーからも、(このエリアでは)比較的お手頃価格ということでランチに重宝されているのではなかろうか…
メニューはこんな感じ。観光地ということもあり英語併記で安心。
こちらはハノイ料理レストランということで、北部の味を楽しめる…らしい。
確かに、フォーガー(鶏のフォー)とか、日本のベトナム料理店でしか見たことないな…
甘みの無いさっぱりした北部風のフォーが人気…と、あちらの看板にも書かれていますよ。
…いや、何で日本語!?
「るるぶに掲載されました」的なあれかな…(古い)
全体的に2000年代くらいの雰囲気が漂いますが、いつの看板なんだ。。
そしてよく見るといくつか突っ込みどころが。
① 「ビてクスコ」という謎誤字。
② 日本円への換算は現状に近い。金額だけ定期的に書き換えている?
③ 「夜だけハノイ食堂」だけど24時間営業
④ 何が「なし」なんだ…
「フォーハー (PHỞ HÀ)」のメニューを実食
看板にくらくらさせられながらも、実食。
同行者は北部風のフォーを注文。
私が注文したのは、Miến xào lươn 10万ドン。
Miến(ミエン)は春雨、Lươn(ルオン)は田鰻のこと。
カリカリに揚げた田鰻と春雨を炒めた料理で、こちらも北部でよく見られるものです。
田鰻は残念ながら、日本の鰻のように肉厚ホクホク…ではありませんでしたが、鰻の骨のから揚げのような食感で香ばしいです。
味付けはあっさりとしているので、卓上の調味料で味変しても楽しめそう。
創業70年!「Quán Chè Lâm Vinh Mậu」
食後は、創業70年のチェーの名店へ向かうことに。
「フォーハー (PHỞ HÀ)」からはHàm Nghi(ハムギー)通りを横切り、歩いて10分ほどの場所にあります。
卓上にさまざまなスープやトッピングが並べられています。
メニューは無いので、好きなトッピングを指さし注文しましょう。
私は「Hột Gà Trà(ホッガーチャー)」をチョイス。
卵を甘い薬膳茶で煮込んだものです。
まあ、卵は本当にただのゆで卵って感じなのですが、お茶が甘くて美味しい。
一緒に行ったかいしゃの人がどうしても杏仁豆腐を食べたかったようなのですが、卓上には見当たらず。
Google翻訳を駆使し、勇敢にも店のおじさんに訪ねてみると…
おじさんはニヤリと笑い、傍らから杏仁豆腐の詰まったタッパーを取り出しました。まさかの裏メニューだった。
プリンとゼリーの中間くらいのなめらか食感。
この黄色いシロップが独特で、甘いんだけど薬感の強い、今までに食べたことのない味だったな…(味は美味しかったです)
お会計はHột Gà Tràと杏仁豆腐の二つで95000ドン。高ない…?
Googleの口コミでも金額については触れられていたので、我々がぼったくられたわけではありません。(きっと)
絶え間なく客が訪れていたし、伊達に80年は続いていないですね。
中心部なのにローカル感漂う、まさに灯台下暗しってカンジの2店でした