台湾、香港、タイ、マレーシアなどなど…
アジア旅行のお約束と言えば、やはりナイトマーケット(夜市)ですよね!気温が下がって涼しくなった夜、広大な敷地にずらりと並ぶ屋台で食べ歩きを楽しむのは格別の体験。
他方、ここベトナム・ホーチミン市においては、ナイトエコノミー活性化のため政府が腰を上げ始めた段階であり、他のアジア各国と比べるとそういったレジャーはまだまだ未熟。ですが、ド定番観光スポットというほどではないものの、屋台グルメを楽しめるナイトマーケットは既にいくつかあります。
今回は市内中心部からもほど近い、10区の「ホーティーキー市場 (Ho Thi Ky Flowers and Food Street)」を紹介します。
「ホーティーキー市場」の場所
「ホーティーキー市場」は、10区のホーティーキー (Hồ Thị Kỷ) 通り沿いにあり、市内最大の花市場と100以上の屋台が並ぶグルメ通りが併設されています。
入り口はリータイトー (Lý Thái Tổ) 通りにある…のですが、下調べせずフンヴォン (Hùng Vương) 通りから入ってしまったため、こちらの写真は帰り際に撮影したものです。反省はせず、これからもノリで生きていきたい。(などと供述しており)
左側が花市場、右側が屋台通りです。
屋台は大体夕方から22時くらいまでやっています。軽食やデザートだけでなく、がっつり食事を取ることも可能なので、晩ご飯を食べるつもりで行っても問題ありません。
タクシーで行く場合、↑のあたりに乗り付けると良さげ。
「ホーティーキー市場」の雰囲気
と、いうことで、フンヴォン通りにやってきました。この時点では「こちらが入り口ではない」ということを知る由はありません。
まずは花市場の方を見に行きましょう。
日々大量の花を市内に供給している、ホーチミン市最大の花市場です。
テト(旧正月)、バレンタインデー、年2回の女性の日など、イベントの時期には多くの人で混雑します。
マジックタイムなう。
お次はグルメ屋台通り。
狭い路上ですが、ひっきりになしに屋台が並びます。
そして、意外にも目立つのが外国人観光客の姿。え、みんなどうやって情報入手したの…?日本人にも教えてくれよ。そんなわけで、どの屋台でも多少英語が通じます。
屋台で売られているもの
よく見るのは、串焼きの屋台。好きな串を選んで焼いてもらいます。価格は大体1串1万~2万ドン(60~120円)程度。
飲み物の屋台も至る所にありますね。フルーツティーやミルクティーなど。
シーフード屋台には貝類の他、でっけえ海老が並びます。豪勢な食事をしたい方はぜひ。
巻貝にレモングラスとひき肉を詰めて蒸したもの。見た目に反して、癖のないお味です。
たこ焼きも、今やベトナムのストリートフードでは定番の一つ。…二度揚げどころか三度揚げくらいしているので、最早揚げだこ状態です。
何と、寿司を売る屋台もありました。…玉子焼きやカニカマくらいならともかく、がっつり生もののネタもあるが大丈夫か?
ん?
…!?!?!?!?
…変わった形のケーキだなあ!(すっとぼけ)サイズもちょうどいい
こちらの「LOVE CAKE」、上からチーズ、ソーセージ、ウズラの卵が入っているようです。口の周りを白いモノでべたべたにしながら、長い肉棒にかぶり付く構図になるな…
ベトナム人・外国人関係無く、みんな満面の半笑いで写真を撮っていきます。ベトナム人の同僚にも写真を送り付けたらウケてくれました。
世界の共通言語は英語ではなく笑顔だと高橋優さんは歌っていましたが、私は下ネタこそが世界共通語だと思います。
とりあえず、水分補給のためにサトウキビジュースをゲット。15,000ドンでした。
「ホーティーキー市場」もぐもぐ記録
一箇所で色々楽しめる!「QUAN 87」
複数の屋台が共同体を形成している(という表現で適切なのか?)「QUAN 87」。ここ一箇所で色々な料理が食べられます。
まず注文したのは、Mì Trộn Phá Lấu 35,000ドン(210円)。もつ煮(Phá Lấu)とインスタント麺(Mì)のまぜそば、って感じかな?
もつは臭みが無く柔らか。インスタント麵とのジャンキーな組み合わせが最高!一緒に付いてきたスープはココナッツカレー味。麺と別々に飲んでも、麺にちょっとかけて食べても良し。
続いて、「Kem bơ」を注文。30,000ドン(180円)です。
アボカド(=Bơ)スムージーにココナッツアイスをトッピングしたデザートで、スムージーが濃厚なので結構腹に溜まる。
甘いものを食べたらしょっぱいものが欲しくなる、あると思います。急遽「Bò Cuộn Sả」を2本注文。1本13,000ドン(80円)です。
意味は「牛肉・巻く・レモングラス」、ということでレモングラスを串代わりにひき肉を巻きつけて焼いたつくね串です。甘辛味とレモングラスの爽やかな香りがいい感じ。
台湾夜市でもお馴染み。芋ボール
続いては、台湾の夜市でも「地瓜球」としてよく見る、芋ペーストとタピオカ粉を混ぜて揚げた芋ボール。
フレーバーの種類が豊富ですね。
Nhỏ(=小サイズ)を注文。25,000ドン(150円)でした。フレーバーは「Xí muội(梅塩味)」。甘じょっぱくてうまーい。
激安牡蠣を腹痛に怯えつつ食す
「蒸し牡蠣1皿5万ドン(300円)」という煽りに惹かれ、海鮮屋台の座席につきました(「Hàu」=牡蠣、「Hấp」=蒸し)。まあ、この値段だし、多くても牡蠣は5個くらいでしょう…
いや多いな!?!?
たぶん12個くらいはあったと思います。牡蠣1個5千ドン未満…?
翌日腹壊さないかな…と慄きつつ、完食しました。辛いソースが付いてきたのですが、何も付けない方が美味しかったかもしれない。ちなみにお腹は大丈夫でした。順調に胃腸のローカライズが進行しているようで何より。
出来上がるまでも楽しいロールアイス
最後はデザートにロールアイスを。フーコックやダナンのナイトマーケットでは「元締めでもおるんか?」ってくらいあちこちで見かけましたが、ここではあまり見なかったな…
小気味よく材料を混ぜ合わせて広げ、ロール状にしていきます。
1カップ25,000ドン(150円)。美味しゅうございました。
まさに屋台グルメの楽園!
どの店もお手頃価格だしフレンドリー。この一箇所で、いろんな地方の名物や、いまベトナムで流行っている食べ物を楽しむことができます。明朗会計でぼったくりが無いのも安心。
主要観光地を回った後は、ホーティーキー市場で屋台グルメを楽しんではどうでしょう。あ、食べ歩きをする際は、ごみを入れるための袋とウェットティッシュがあると安心。(一応、市場の中にごみ箱もあります)
平日も週末も変わらず屋台が出ているので、在住者が普段使いするのもアリかも?次の引っ越し先は10区にしようかな…と思ってしまうほど、魅力的な食の楽園でした。
チ〇コケーキのことは一生忘れないよ
カンボジア・マーケットにも要注目
市場の一角に、カンボジアにルーツを持つ人々が商売を営むエリアがあります。併せて訪ねてみてください。
【延長戦】まだまだあります。おすすめ屋台グルメ
カニと卵のスープ「Súp cua(スプクア)」。カニと卵の他にも、うずらの卵や椎茸、コーンなど様々な具材の入っていてヘルシーだし、とろみのあるスープなので結構お腹に溜まります。価格は25,000~30,000ドンくらいだったと記憶。
ライスペーパーに様々なトッピングやソースをかけて焼き上げたベトナム風ピザ「Bánh tráng nướng(バンチャンヌン)」。路上でも目にする機会が多い、ベトナムにおけるストリートフードのド定番です。トッピングによって値段は変わりますが、20,000~25,000ドンくらいです。
中身をくり抜いたココナッツの器にココナッツアイスをこんもりと盛り付けた可愛らしいデザート。おそらく30,000ドンだったと記憶しています。
小皿の上に餅・うずらの卵・各種具材をトッピングしてグリルしたおやつ「Trứng Cút Chén Nướng(チュンカットチェンヌン)」。一口で甘辛味&サクサク・もちもち食感と、色々楽しむことができ、中毒性があります。