ビンズン省発、ベトナム人経営のラーメン屋がホーチミン市の日本人街に殴り込み!
ビンタイン区・ファンビッチャン (Phạm Viết Chánh) 通りにオープンしたばかりの「HAPPY RAMEN」に行ってきました。
「HAPPY RAMEN」の場所・外観
現在、ビンズン省に3店舗を構える「HAPPY RAMEN」が、ホーチミン市第二の日本人街・ファンビッチャン (Phạm Viết Chánh) に、3月24日オープンしました。
公式サイト曰く、創設者は「日本で10年以上過ごしたうえで、18年間飲食業に従事している」とのこと。多くの原材料を日本から直輸入していることをアピールします。
ファンビッチャン店のオープン前、開店を知らせる幕が店に掛かっており、日越両方でメッセージが書かれていたのですが、日本語が「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」に始まるえらく畏まった内容だったことが印象に残っています。
そんなわけで、オープン初日の「HAPPY RAMEN 7号店」です。
暖簾が「ラーメソ屋」になっており、入店前から「ヲイ」となりました。古典的すぎて逆に新鮮だな…
(追記:その後、新しい暖簾に変わりました)
ちなみに、グランドオープン記念で、4月15日(月)まで以下のプロモーションが行われています。
- 麺大盛り・ライス大盛り無料
- 16時から18時まで餃子半額
「HAPPY RAMEN」の店内・メニュー
店内の様子。ビビッドな赤・黄に、黒を基調とした、元気な雰囲気です。
全然どうでもいいのですが、店に入ったとき、私のオタク的感性の源流となった「マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」の挿入歌が流れており、脳を焼かれてしまいました。
卓上に置かれている調味料は醤油・酢・ラー油・七味・胡椒。あと、おしぼりは無料です。おしぼりは有料でした(再訪時に確認)
Wi-Fiパスワードはテーブルの隅に。
メニューは店頭に置かれている看板の通り。種類は味噌・醤油・塩・辛麺・つけ麺。
定食セットがあるのが嬉しい。一品メニューと組み合わせて君だけの定食を作ろう!
仕事終わりにぴったりなビールセット。
おしぼりに他店舗の情報が書かれていました。ホーチミン市に隣接し、海外企業誘致で栄えるビンズン省に3店舗を構えます。ホーチミン市の店舗はこちらが初、
現存するのは1号店・2号店・5号店であり、ファンビッチャン店は7号店。3号店・4号店・6号店は…?転校しちゃったの…?
「HAPPY RAMEN」のラーメンを実食
味噌ラーメン 125,000ドンを注文しました。味噌・醤油・塩、どれが一押しかが分からなかったので、そのとき一番食べたかった味噌を注文。
器には「ラーメン屋」の文字入り。
濃厚な味噌ラーメンにぴったりの、もちもちで極太のちぢれ麺です。
背脂たっぷりのこってりドロ系味噌スープ。ところで、テーブルにレンゲが無く、あるのはスプーンと鍋に使われるような木製のお玉だけだったので、お玉を使ったのですが用途としては合ってますかね…?
厚切りのチャーシュー…、というよりは焼き豚と呼びたい。トロトロではなく少し硬めで噛み応えがあります。スープにしっかり浸せば硬さはあまり気にならないよ。
味しみっっっっっしみの煮卵。あまりにもしみしみ過ぎてしょっぱいくらいなので、がっつかずにちびちび食べると良い。
あと、箸休めが欲しかったのでたたききゅうり 59,000ドンを注文。
お会計
お会計はこちら。メニューに記載の金額はVAT(付加価値税)込みでしたね。
価格でいうと、日系のラーメン屋よりも少し安いか同じくらいかな?ベトナム人経営のお店と考えるとちょっと高めですが、日本から原材料を輸入しているのなら納得。
ちなみに、方向性が異なるとはいえ、10区の「ラーメンきむら」(=安価に日本食を楽しんでもらう、がコンセプト)だとこの半額くらいの価格帯でした。すごい企業努力だ…
ビンズン省と異なり、ホーチミン市では日本人街に軒を連ねる数多の日系ラーメン屋がライバルになると思われるので、「HAPPY RAMEN」的にはそれらとどう差別化していくかがポイントになりそう。
ベトナム人をターゲットにするには高価格帯すぎるし、日本人をターゲットにするのであれば、幅広いメニューを扱うより突き抜けたこだわりをアピールして、あとはサービスを充実させた方がいい(おしぼりやお冷を無料にするとか)と思うのだけど、どうだろう…
4/5 再訪しました
醤油つけ麺 149,000ドンを注文。かつおの旨味が強烈な、濃厚魚介スープです。
噛むほどに小麦の甘みが出る、もちもちの極太麺。茹で具合も絶妙です。
前回来たときは気付かなかったのですが、ラーメンの種類によってちゃんと麺も変えているのですね。(同行者の塩ラーメンは細麺だった)
最後はつけ汁を割って飲むこともできます。全部飲み干してしまえそうだったのですが、我慢…(塩分的な意味で)
6/18 再訪しました
いやー、驚きましたね。何がって?だって久しぶりに「HAPPY RAMEN」へ行ってみると、外観は変わってるわメニューはフルリニューアルしてるわ深夜営業始めてるわで、当初この記事に書いた内容が全く当てにならない状況なんですもん。
こちらが最新のメニュー。醤油ラーメンなど、無くなったメニューも存在します。
木・金・土曜日には、22時から25時まで深夜営業を実施中。日本人が多いファンビッチャン界隈ですが、深夜までやっている居酒屋って殆ど無い(達(たつ)くらい?)ので、そこを突いて二軒目需要を狙った感じかな。製麺所で製麺された蕎麦を食べられるのも良いですね!いよいよ日本人の胃袋を獲りに来たか?
新メニューから、「味噌バターつけ麵」169,000ドンを注文。味噌バタースープは熱々の土鍋に入っており、トッピングとしてチャーシュー・チーズ煮卵・ひとくちご飯が付いてきます。
土鍋につけ汁を入れる発想は面白いし見た目も映えて良いのですが、如何せん少し食べにくい。もうちょっと口が広い器を…!あ、味は美味しいです。傾向としては味噌ラーメン同様、こってりドロ系のスープ。
シメはご飯をスープに浸して。白米の存在は、「本当はスープをそのまま飲みたいけど、塩分を考えるとそんなこと出来ない…!」という罪悪感を軽減してくれますね。白米を食べたいからスープに浸して食べるのではなく、スープを気兼ねなく飲むためのツールとして白米が存在しているのでは…?(混乱)