ベトナムスイーツの代表格といえばチェー。
世代を超えて今なお愛される、ホーチミン市10区の小さなチェー屋さん「Chè Mâm Khánh Vy(チェー・マム・カイン・ヴィー)」を紹介します。
ストリートフードの隠れた宝庫・Sư Vạn Hạnh通り
ホーチミン市10区・Sư Vạn Hạnh(スーヴァンハイン)通りまでやって来ました。ショッピングモール「Van Hanh Mall」の周辺しか散策したことが無かったのですが、実は5区に向かって南方向に伸びる、意外と長い通りなんです。私がよく服を買うのもこの通り沿い。
しばらく歩みを進めると、露店が集まる一帯にやって来ました。この辺りは多くのストリートフードが集まる、隠れた美食エリアのようなのです。
ちょっと、ブンティットヌオン(豚焼肉麺)が25,000ドンですってよ奥さん。おおよそ2024年のホーチミン市で見られる値段ではないですが、どのようなクオリティのものが食べられるのかが気になる。
寿司も今や定番ストリートフードのひとつ。多くの人々がバイクを停めて、テイクアウトしていきます。
ここのボーコー(ベトナム風ビーフシチュー)屋も、Googleマップでの評判が良く人気です。
ま、今日はそのいずれも食べないんですけどね。Van Hanh Mall近くの8番らーめんで「ざるらーめん」を食べてきてしまったものですから… いやだって(言い訳)、雨が降りそうだったから屋内で様子見しようかなと思って店に入っちゃったんですよお。
路上の小さなチェー屋「Chè Mâm Khánh Vy」
今回の目的地「Chè Mâm Khánh Vy」に到着。軒先にプラ椅子とテーブルを並べた最早お馴染みの光景ですね。大鍋に入った多種多様なチェーにわくわくする。
メニューはこちら。これら16種類を全て同時に注文するとトレイに乗せて提供されるのですが、その光景が「映え」であるということで若者から人気を博しています。
16種類全て注文した光景はこんな感じ。わんこチェーだ。
わんこチェーを実食
注文したのはこちら。「Bánh Flan(バインフラン・左)」と「Chè Trôi Nước(チェーチョイヌオック・右)」です。ちなみにメニューに値段は記載されていないため、金額は会計してからのお楽しみ。どきどき…
まずはベトナムプリンことバインフランから。昔ながらの固めプリン好きには嬉しい、こっくり(謎擬音)食感で濃厚な味。スプーンで簡単に持ち上げられてしまうほどの固さです。アンチなめらかプリン過激派の皆さんはベトナムに来てください、失望させません。
コーヒークリームも無限に飲めてしまうな…
こちらは、インゲン豆のペーストを包んだ大きな白玉団子のチェー。昔からのスイーツではありますが、今なお若い人たちからも愛されているというのは素晴らしいですな。
ココナッツミルク、生姜と煎りゴマの香ばしさを感じるスープ。風邪の時に飲むと喉に良さそうな組み合わせ。
2つのメニューを完食しましたが、まだ食べられるな…
追加注文。「Chè Khoai Môn(チェーコアイモン・左)」と「Chè Mè Đen(チェーメーデン・右)」の2品です。
Khoai Môn(コアイモン)とは、タロイモのこと。タロイモ味のスイーツは色々食べてきたけど、そういえばタロイモそのものを食べるのはこれが初めて。意外と味しないんだな… あと、もち米も入っています。
こちらは黒ごまのチェーです。食べるたびに言っている気がしますが、白玉団子を入れたい。その方がもっと美味しくなる気しかしてない。
聞き間違えたかと思った!衝撃のお会計
それではお会計。4品食べて、37,000ドン(≒228円)です。
いや安いな!?
「37(バー・ムオイ・ヴァイ)」って言われたのですが、流石に安すぎちゃう?ってことで聞き間違えかと思い、「77(ヴァイ・ムオイ・ヴァイ)?」って聞き返しましたもん私。そしたら会計に来られたお店のお姉様が私のスマホを指さすもんで電卓アプリを開いて渡したら「37」って入力して笑いながら見せるんだからもう。
確かにポーションは小さかったけど、これまでチェーを食べてきた感覚から1杯2万ドンくらいかと思っていたので、この総額は衝撃でございました。古いお店ですが、今なお若者に人気というのが頷けますね。学生の味方だ。
なお、英語は通じ無さそうなので、最低限のベトナム語を覚えていくかベトナム人同伴で行きましょう。店員さんの中に若い男の子が居て、注文の時に「Oh, do you speak Vietnamese?(←こう聞かれたら「Một chút(ちょっとだけ)」と返すのがお約束)」と言われたので、彼であれば英語でも意思疎通ができるかな。