【タイ】時が止まった、ランナー様式の聖なる砦「ワット・プラタート・ランパーン・ルアン」@ランパーン

タイ

タイ北部、チェンマイから車で約1時間半ほどの場所に位置するランパーン県。観光地化されすぎていない素朴な美しさが魅力の古都です。

そんなランパーンを象徴する寺院が「ワット・プラタート・ランパーン・ルアン(Wat Phra That Lampang Luang)」。15世紀後半に建立されたと言われる歴史ある寺院です。本記事では、この聖地を訪れた際の記録を、アクセス方法とともにご紹介しますよ。

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「ワット・プラタート・ランパーン・ルアン」の概要・行き方

タイ国内に数多く存在する寺院の中でも、壁のない開放的な礼拝堂や、城塞を思わせる堅牢な外壁など、タイ北部の「ランナー様式」と呼ばれる独自の建築美を高い保存状態で残していることで知られるこちらの寺院。

また、タイ独自の信仰である「干支仏塔」の考え方において、こちらは「丑年」の守護寺とされています。丑年生まれの人々が一生に一度は訪れるべき場所として、全土から熱心な参拝客が訪れるそうな。

寺院はランパーン市街地から南西に約15〜18kmほど離れたコーカー郡に位置しています。車であれば、所要時間は20〜25分程度

今回私は、お馴染みの配車アプリ「Grab」でアクセス。「Standard Car」を利用し、164バーツでした。

道中はのどかな田園風景が続きます。駐車場を通り抜け、寺院の参道目の前で降ろしてもらいましたよ。

さて、寺院の周囲にも車がいることは分かっていたので、復路もGrabで配車しようとしたのですが…捕まらない。確かに車両はいるのだけど、みんな中心部まで行きたがらないのかなかなかマッチングしない!どうしよう…。

Bolt」で配車したところ、奇跡的に見つかりました。「Basic」で184バーツ。正直、かなり危ない橋を渡った感は否めないので、ホテルのレセプション等で往復含めたタクシーのチャーターを依頼するのが一番安全かと思われます。

寺院のすぐそばには屋台が並ぶほか、コンビニ(セブンイレブン)もあります。これは助かる。

「ワット・プラタート・ランパーン・ルアン」に到着

寺院の門前に到着すると、ランパーンの象徴である「花馬車(ロット・マー)」が並ぶ風景に出会えます。現在も日常的に馬車が街を走るのはタイでランパーンだけであり、その装飾的な姿はなんとも情緒的。もちろん、ここでの乗車体験も可能です。

寺院そのものは小高い丘の上に築かれ、周囲を古いレンガ造りの巨大な城壁が囲んでいます。15世紀から続くこの壁は、外敵を防ぐ要塞の役割も担っていたと思われ、一般的なタイの寺院とは異なる重厚な雰囲気を漂わせている。

入り口には、石の彫刻が施されたナーガ(蛇神)の階段があり、大きく口を開けたナーガの頭部は鱗の一枚一枚まで精緻に表現。

階段を登りきった先にある白地のアーチ門もまた、嘗てのランナー王国様式の粋を集めたデザイン。

「ワット・プラタート・ランパーン・ルアン」の境内

正門をくぐると、静謐な空気に包まれた境内が広がります。

正面にそびえる「ウィハーン・ルアン(大礼拝堂)」は、15世紀後半に建てられた木造建築。壁がなく柱だけで屋根を支えるオープン構造で、午前中であれば心地よい風が通り抜けます。

中央には黄金の「クー (Ku)」と呼ばれる仏座が安置され、周囲には仏教説話を描いた古い壁画が残っています。

礼拝堂の真裏にあるのが、高さ約45メートルを誇る巨大な仏塔(プラ・タート)。下部は落ち着いた青銅色、上部は眩い黄金に輝く独特の色彩が特徴です。

前述の通り、ここは丑年の守護寺。仏塔の傍らには奉納されたと思しき黄金の牛の像が置かれています。

大仏塔の横にある仏堂「ウィハーン・ライ・カム」の入り口には、大小さまざまな牛の置物がひしめき合っています。これらは参拝者が健康や幸運を願って奉納したもので、一頭一頭異なる愛嬌のある表情をしています。

堂内には、神々しい黄金の座像が安置されています。

この寺院では、二つの建物で「逆さ仏塔」という現象を見ることができます。外部の光が堂内の布や板に仏塔の姿を逆さまに映し出すというもの。こちらの「ホー・プラ・プッタバート」は白い台座の上に立つ小さなお堂ですが、女性禁制。

ウィハーン・プラ・プット」は、繊細な黄金彫刻が美しい礼拝堂。こちらは性別を問わず誰でも内部で逆さ仏塔を鑑賞できます。

ちなみに逆さ仏塔の写真はありません。いや、事前の情報収集が甘くて、イマイチどの建物のことか分からず…ごにょごにょ。

仏塔の周辺では、金箔に彩られた荘厳な仏像だけでなく、全身が鮮やかな青色をした神秘的な仏像や、透き通るようなエメラルドの仏像など、個性豊かな姿を拝むことができます。

「ワット・プラタート・ランパーン・ルアン」の施設情報

ワット・プラタート・ランパーン・ルアン」をご紹介しました。単なる観光名所としての枠を超え、ランナー王朝の歴史と人々の信仰が今も息づく特別な場所です。

市街地からのアクセスには少々の注意が必要ですが、寺院が放つ古色蒼然とした美しさは一見の価値があり。ランパーンを訪れる際は、できれば涼しい午前中に訪れて、その空気感を味わってみて。

余談ですが、境内では半ズボン姿の地元民の姿も見かけたので、服装規定はさほど厳しく無さそう。とは言え我々外国人がそのボーダーを推し量るのは困難なので、やはり膝が出ない程度に敬意を払った服装をお勧めします。

施設の名前 Wat Phra That Lampang Luang
住   所 271 Lampang Luang, Ko Kha, Lampang
拝 観 時 間 07:30〜17:00
タイ国政府観光庁サイト(日本語)

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