タイ北部、ランパーン。チェンマイから南に約90kmほどの場所に位置し、馬車が今なお街の象徴として残る静かな古都。
そんなランパーンには、旅人が必ずと言っていいほど足を運ぶ名店があると聞きおよびました。何でも、1杯たった1バーツのお粥を看板に掲げるという、この街を象徴するお店だそうで。
本記事では、タイ・ランパーンのレストラン「Aroy One Baht」をご紹介します。
「Aroy One Baht」の場所・外観

お店が位置するのは、ランパーンの中心部を東西に走るティップチャーン (Thipchang) 通り。
このエリアは週末に開催される夜市「カド・コン・タ(Kad Kong Ta / 百年市場)」のすぐ近くにあり、古い木造建築が建ち並ぶ非常に風情のある一角。まあ、私が訪れたのは平日だったのでナイトマーケットには出会えなかったのだけど…。

そしてこちらが「Aroy One Baht」。外観はランパーンの歴史を映し出すかのような重厚な木造2階建て。木の質感が風格を醸し出し、夕暮れ時になると店内の暖かい明かりが通りに漏れ出て何とも情緒的。
「Aroy One Baht」の内装・雰囲気

店内は1階と2階に分かれており、それぞれ屋内席とテラス席が用意されています。

1階のテラス席からは、大きな鍋でお粥や料理が次々と仕上げられていく厨房の様子を間近に眺めることができます。

屋内席は白い壁にタイル床というシンプルな内装。せっかくなら、テラス席か後述の2階席をお勧めします。

木造の階段を上がって2階へ進むと…これはなんとも情緒的。

屋内は深い暗褐色の木壁に囲まれ、古い振り子時計やセピアの写真、絵画が掲げられたヴィンテージな空間。

2階のテラス席は広々としたバルコニーのようになっており、周囲の古い街並みを眺めながら、ゆっくりと流れる時間の中で食事が楽しめます。
「Aroy One Baht」のメニュー






「Aroy One Baht」のメニューはこちら。それはもう、種類の豊富さに圧倒されます。炒め物、スープ、揚げ物、サラダ、魚料理など、番号にして180番まで至る。メニューにはタイ語、英語、そして一部は写真が併記されているため、外国人に対しても親切な設計。

各テーブルには、オーダー用紙とペンが用意されています。注文したい料理のメニュー番号と数量を記入し、スタッフに渡せばOK。言葉を介さずスムーズに注文できるのは大きなメリットですな。
実食(お粥編)

と、いうことでこれが伝説の1バーツお粥。非常にさらりとした、お米の形が残っている「カオトム」と呼ばれるタイプのお粥です(「ジョーク」はどろどろに溶けたもの)。

1バーツということでミニマムサイズ。おかわりして「わんこお粥」みたいにするのが良いのかな?味は無味ですが、その分どのおかずにも合うかと。

ハヤトウリの芽のオイスターソース炒め、30バーツ。新鮮なハヤトウリの芽がシャキシャキとした食感を保ったまま供されます。ニンニクが効いたコクのある味付けです。

ナスの大豆ソース炒め、30バーツ。緑色のナスと豚ひき肉をタイの味噌「タオチオ」で炒めた一皿。適度な塩気と唐辛子の刺激がお粥やご飯によく合います。

鶏肉のカシューナッツ炒め、70バーツ。甘辛いソースが鶏肉と大粒のナッツに絡み、満足度の高い一品。炭火焼きのようなアロマが鼻腔をくすぐり、個人的にはこれが一番のヒット料理でやんした。
実食(ご飯編)

日を改めて訪問。今回は5バーツの白米をベースにメニューを構築してみたぞ。

目玉焼きのヤム、40バーツ。カリカリに揚げ焼きされた目玉焼きを、甘酸っぱ辛いタレで和えたタイの定番サラダ。

豚ひき肉と大根のスープ、20バーツ。透き通ったスープに大根の甘みが溶け込み、肉団子もしっかり入っている。このボリュームで20バーツという価格設定には驚き。

豚つくね揚げ、60バーツ。外はカリッと香ばしく、中はジューシーな仕上がり。

ちなみに飲み物はタイ定番の菊花茶、20バーツ。食後の口の中をすっきりとさせてくれる、優しい甘みのドリンクです。
「Aroy One Baht」の店舗情報

ランパーンのレストラン「Aroy One Baht」をご紹介しました。単に「お粥が1バーツで安い」というだけの店ではなく、ランパーンの歴史を感じさせる建築、豊富なメニュー、どのお皿を選んでも外れのないクオリティがこの店を名店たらしめていることを実感。
多人数で訪れてテーブルいっぱいにおかずを並べるのも良いですが、1品1品のポーションが少なめなので、少人数でも複数品を注文しやすいのが嬉しいところ。ランパーンの夜を彩る場所としてはぴったりです。
夕食時の混雑を避けるなら、17時から18時頃の少し早い時間帯の訪問が良いかもしれない。夕暮れ時の光の中で、贅沢なひとときを味わってみては。

