オープンから2カ月が経った「金澤味噌ラーメン神仙」ホーチミン店の様子と、ベトナム人による感想@1区

日本料理

2024年8月3日、ベトナム・ホーチミン市1区に開店した「金澤味噌ラーメン神仙(Ramen Shinsen)」。石川県金沢市を拠点とするラーメン店であり、加賀味噌を使用した濃厚スープが特徴とのこと。

オープン当初は行列が出来るほどの人気だったようですが、最近は客足が良い感じに落ち着いてきたようなので、同僚(日本人・ベトナム人)と行ってみることにしました。

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「金澤味噌ラーメン神仙」の場所・雰囲気

ホーチミン市1区の日本人街・レタントン通りにやって来ました。ファミリーマートのベトナム旗艦店(と言っても過言ではないでしょう)が入居することで日本人にもお馴染み「サイゴンスカイガーデン」の向かいに、「金澤味噌ラーメン神仙」は位置します。

この近辺は少しヘム(路地)に入ると歓楽的雰囲気の中で客をもてなすことを生業とする方々がしきりに客引きを行っているため、ベトナム人からはすこぶる評判が悪いエリアです。そういったお仕事に就かれている女性のことをベトナム語では「果物のお姉さん」と呼ぶそうですよ。理由は推して知るべし。

お店の外観。一時期はこちらのビルが1棟まるまる空き物件となっていたようですが、いつの間にか各フロアにお店が入居していました。ちなみに「神仙」はこちらが海外一号店のようで、進出にあたっては「FUJIRO」「焼きとりの八兵衛」「スシタイガー」等で有名な方が関わってるっぽいですね。

入店しました。ベトナム人の男性店員さん(店長?)が案内してくれたのですが、日本人と見まがうほどに流暢な日本語をお話しになる方で驚き!

座席はカウンター席が10席に、4人掛けのテーブル席が2つと、コンパクトなお店です。6人で押し掛けることとなったため、2つのテーブル席を3人ずつで使わせてもらうことに。時間が17時半と早かったこともあり、先客はいませんでした。

でっけえピッチャーに入った水やお茶を見ると安心するというか、ラーメン屋に来たなーという気分になる。卓上の調味料は一味・フライドガーリック・黒胡椒の3種類。

「金澤味噌ラーメン神仙」のメニュー

メニューはこちら。ラーメンは「炙り豚盛り味噌」「炙り豚盛り辛味噌」「淡麗醤油」「濃厚鶏白湯」の4種類です。

ついでに本家のメニューも見てみたのですが、ラインナップは全く異なるのですね。かろうじて本家には「炙り肉盛り味噌」があるくらいかな(「炙り豚」ではなく「炙り肉」)。

麺の量は100g・130g・180gの3種類から選べます。「特盛り」で180gなのは割と控えめかな?とはいえ私は100gでも十分お腹一杯になりました。

「炙り豚盛り味噌ラーメン」を実食

着丼。

私が注文したのは、「炙り豚盛り味噌ラーメン(麺100g)」に「野菜増し」をトッピング。ヤサイマサレテタ。麺100gには見えないボリューム感です。金額は合計で税抜き180,000ドン

同僚(ベトナム人)が注文した「炙り豚盛り辛味噌ラーメン」。見るからに真っ赤で辛そう。

こちらは同僚の奥さん。注文したのは私と同じく「炙り豚盛り味噌ラーメン」です。

まずは、メニュー説明を再掲。

石川県のご当地ラーメンに選ばれた味噌ラーメン。味噌×肉汁ジューシーな炙り豚バラ肉は、濃厚かつ後引く味わい!日本最高峰の「極上濃厚味噌ラーメン」をご賞味ください。

まずスープから。もっと濃厚こってりでしょっぱいのかと思っていたけど、案外優しい味だと感じた。ただこれは、私にとっての味噌ラーメンの基準が「千蔵」になってしまっている…ということも理由としてあるかもしれない。甘めでまろやかな味でした。

麺は中太麺ですかね。昔は味噌ラーメン=ちぢれ麺というイメージがあったのですが、最近は太麺の傾向にありますよね。濃厚スープには太い麺が合うからかな?硬さは、硬くも無く柔らかくも無く。ごわごわではない、滑らかでつるつるとした麺です。

炙り豚肉。焼肉!って感じの味わいで、白米と一緒に食べてみたいです。焦がし醤油のような香ばしさがあり、それが「炙り」要素なのだろうか。チャーシューとどちらが良いかについては意見が分かれそうなところ。

余談ですが、前回の記事でも書いた通り、現在パーソナルジムに通っているので、なるべく食べ方については工夫したつもり。麺は少な目の100g、なるべく食物繊維を取れるように野菜増し、スープは極力飲まないようにする、等…。ついでに、この直前にカカオ70%のチョコを食べることで血糖値の急上昇を抑えようとしています。これで万全。まあ…麺が100gしか無いのなら、実質野菜味噌スープみたいなものだし、トレーナーも何も言ってこないでしょ(暴論)。

完食。同僚に神仙の感想と、ついでにラーメンの好みを聞いてみると…

【味の感想】
・スープはちょうど良いしょっぱさ(註:これは彼が日本のラーメンを食べ慣れていることもありそう)
・やわらかい麺が好きなので、麺も悪くない
・特濃スープ!という感じでもないし、これくらいの太さ&硬さの麺がちょうど良いと思う

【ラーメンの好み】
一番気にするのはスープです。 濃くてしょっぱいスープなだけで80%は満足します。麺はその次です。ラーメンなら、細くて柔らかい麺が好きですが、一方でつけ麺なら太い麺のほうが好きです。

うーん、的確なコメント。彼は日本に留学していたことがあるのですが、留学中につけ麺の魅力に取り憑かれ、ラーメン屋に通い詰めたというだけのことはあります。

ちなみに同僚の奥さんは、初ラーメンが一風堂だったために極細麺が好みとのこと。ラーメンに限らず最初に触れたものが好みの基準になること、あるよね〜。

別のテーブルに着いた他の同僚たちも完食した模様。なお、「濃厚鶏白湯」を注文した日本人の同僚は味に思うところがあったようなので、再訪して自分でも食べてみたいと思います…。

最後に、件のベトナム人同僚による「ホーチミン市内のラーメン格付けランキング」を発表して終わりにします(※個人の感想です)。

A:一燈、神仙、MISOKING
B:一風堂、味仙(※ただし立地最悪)、HAPPY RAMEN
C:かかし
D:Kohaku UDON & RAMEN、8番らーめん、Osaka Tonkotsu Ramen

どうやらこちらの神仙はかなり好みだった模様。HAPPY RAMENとKohakuはローカル系の店ですね。特にKohakuはショッピングモールに多く出店するなど資本の強さが伺えますが、本格ラーメン志向の人には評判が良くないらしい。8番らーめんは…個人的には好きなのですが、彼にとっては薄味すぎるとのこと。そしてOsaka Tonkotsu Ramen…!あれはあれで日本食の入口として良いものだとは思うのですが、本場の味を知っている彼の口には流石に合わなかったようです。

「金澤味噌ラーメン神仙」の店舗情報

お店の名前 金澤味噌ラーメン神仙(Ramen Shinsen)
住   所 15/1 Đ. Lê Thánh Tôn, Bến Nghé, quận, Hồ Chí Minh
営 業 時 間 11:30~14:30、17:00~22:00
定 休 日 火曜日
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