カラオケ、お好きですか?カラオケと言っても、女性が隣に着いてくれる夜のお店ではありません。
私が日本に住んでいたときは、深夜に思い立って一人でカラオケ(=ヒトカラ)に行ったりしたものです。
以前、ベトナムのローカルカラオケ「ICOOL」についての記事を書きました。そこではYouTubeにある動画を再生することができるので、有象無象のカラオケ動画を流すことで、日本の曲を歌うことも出来たのです。
ただ、ICOOLに限らずベトナムのカラオケ料金は基本的に部屋割り。安く抑えるためには人数を集める必要があり、そうすると「今からカラオケ行こう!」とはならず、突然カラオケ欲が湧いたときなんかは困るわけです。
あと、利用は事前の予約が前提っぽいし(空き部屋があれば使わせてくれるだろうけど)、店員もあんまり英語が通じなかったので、外国人だけで突撃するには難易度が高そう。
上の記事で書いたメンバーとは今でも定期的にカラオケ会を開催しているのですが、次の会を待ち切れない!と、いうことで「YouTubeの動画が流せて(=日本の曲を歌える)ヒトカラもできる場」を探すことにしました。
ショッピングモールにある「カラオケボックス」
ベトナムのショッピングモールには、少人数用のまさしく「カラオケボックス」が設置されていることが多いです。
最初は、こんなん誰が使うねん…と思ったものですが、いつ見てもだいたい客が入っている。ちょっとした時間潰しにちょうどよいのかな?


トゥードゥック市の「Giga Mall」で発見したカラオケボックス。左側の「歌神 K-Bar」(良い名前だ)は中国系、右側の「Music Box」は韓国系のカラオケシステムを内蔵しているようです。そうすると日本語の曲については望み薄だな…。

Vincom系のショッピングモールでよく見る「OKARA」。地場系企業が展開するカラオケボックスであり、こちらはICOOLと同様、YouTubeの動画を検索・再生することが可能!
なお、基本的に2人用だと思いますが、以前、同時に6人入ってるのを見たことがあります。
…で、いざ操作してみたところ、日本語が入力できないため、ローマ字で日本語の曲名を入力してみると、YouTubeの検索結果に何も表示されませんでした。なんでや!
例えばスマホのYouTubeアプリからローマ字で検索しても、いくつかは検索に引っ掛かるというのに。
発見!少人数向けカラオケ店「Home Box Studio」

そんな折、Googleマップでたまたま見つけたこちらの「Home Box Studio」。2〜3名と、少人数向けのカラオケルームのようです。

…カラオケルーム内の写真を見ると、モニターの左上に「YouTube」のロゴがある。どうやら部屋に備え付けのタブレットで、YouTubeから曲を検索して再生できる模様。え、これなら日本語の曲もいけるのでは。

やって来ました。ビンタイン区・グエンヴァントゥオン (Nguyễn Văn Thương) 通りです。ホーチミンメトロ1号線のヴァンタイン公園駅からは、徒歩10分ちょい。

「Home Box Studio」は、こちらのビルの3階に入居しているようです。


G階のカフェ(「COFFEE MUỐI」)を通り抜けて、エレベーターで3階に上がります。地下にバイクを停める場合は、非常階段で地下からG階まで上がること。

到着。この雑居ビル感が、むしろ繁華街のカラオケっぽくてワクワクしますね。
「Home Box Studio」のシステム

受付で人数を伝えます。突如一人で現れた外人に対し、店員のお兄さんは一瞬顔を引き攣らせた(※被害妄想)ものの、すぐに部屋を準備してくれました。なお、日本のカラオケとは違い、入店時に利用時間を伝える必要は無く、使った分だけ課金されるシステムのようです。


料金表は左の写真をご参照ください。全てベトナム語表記ですが、とりあえず、「2-3名の場合と4-5名の場合で料金が違う」「時間帯によって料金が違う」「平日と週末で料金が違う」ということが分かりますね。
なお、右の写真は、飲み物とスナックの値段です。え、めっちゃ良心的じゃないですか?
だいたいカラオケ屋の飲み物なんてさ、ウーロン茶1杯が400円とかするもんじゃないの?まあ、これは私が大学時代にバイトしてたシダ◯クスっていうカラオケ屋の話なんですが(※シダ◯クスのカラオケ事業は「カラオケ館」の運営会社に買収されたため現存しません)。

さて、人数を伝えたらすぐに利用開始できます。爆速!
「ご利用時間はいかがなさいますか?」「会員証はお持ちですか?」「飲み放題(or ドリンクバー)はお付けになりますか?」「こちらの同意書にご記入ください」なんて煩わしいやり取りは一切ありません。
「Home Box Studio」のカラオケ設備

「Home Box Studio」のお部屋はこんな感じ。うーん、2人がギリギリ入れる、という感じだろうか。3人だとちょっと狭い気がするぞ。

ドアは施錠可能なので、セキュリティ的には安心感がありますね。

卓上にはマイク2本のほか、選曲用のタブレット、鳴り物(タンバリン)、自撮り用のスマホスタンド、ミニバーがあります。

タブレットを見てみると…カラオケというよりは、単に「YouTubeの動画を流すためだけのシステム」って感じだな。でも、それで充分です。

あー、Androidタブレットで専用のアプリを動かして制御してる感じね。

キーボードの言語を、ちょちょいと。

…はい、やりました。日本語キーボードの追加、完了です。中国語と韓国語があって日本語が無いのはおかしいダルルォ!?※使い終わったあとはベトナム語キーボードに戻しました

問題なく日本語でYouTubeの動画を検索可能です。「◯◯(曲名) カラオケ」で検索すれば、「カラオケ歌っちゃ王(※企業運営のカラオケチャンネル)」か個人作成のカラオケ動画、もしくはコロナ禍期に大量UPされたDAM・JOYSOUNDの公式カラオケ動画がヒットすることでしょう。

動画の再生中はタブレットでコントロール可能。曲の一時停止や強制終了、音量調整が出来ます。

で、歌ってみたのですが…思ったよりも音が良いぞ!?

備え付けられているのはJBL製のスピーカー。ウーファーは無いので流石に低音は弱いですが、それでも気持ちよく歌えます。また、マイクはエコーが過剰に効いていないこともあり、すごく歌いやすい。ICOOL、音響は良いのですが、マイクの音デカすぎ&エコー効きすぎなんだよなあ。


1時間歌って、退店。お会計は60,000ドンでした。
…あれ、上記の料金表に照らし合わせると、このときは週末の12時〜16時だったから、1時間あたり120,000ドンになる筈では…?謎は残りますが、ここは素直に従っておきましょう。全然12万ドンでも払うけどね。
何にせよ、ヒトカラにうってつけの設備・システムでした。そうでなくとも、少人数でのカラオケに良さそう。あと、お子さんが居る方なんかは、子どもの遊びの選択肢としてもどうでしょう?
ちなみに、同じくビンタイン区に「Home Box Studio」と同様のシステムらしき「MUSIC BOX」というカラオケ屋もあります。もしかしたら系列店なのかな?今度行ってみよう。