ホーチミンの朝は早い!路地を抜ける風に乗って漂う炭火の煙や、スープを煮込む出汁の香りで一日が始まるわけですが、とりわけ朝の市場とその周辺はひときわ熱気に満ちています。
今回は、下町風情が色濃く残る「Chợ Bàn Cờ(バンコー市場)」周辺で、朝食にぴったりの一杯がいただける「Bún thịt nướng Hai Yến」をご紹介しますよ。
「Bún thịt nướng Hai Yến」の場所

やって来たのは、旧3区(現・バンコー (Bàn Cờ) 街区)のグエンティエントゥアット (Nguyễn Thiện Thuật) 通りから路地を入った、年季の入った集合住宅が立ち並ぶ敷地内。高層ビルが並ぶ中心部とは趣を異にするこちらのエリア、ここには昔ながらの暮らしがそのまま息づきます。


頭上を交差する無数の電線に、団地の外廊下に干された洗濯物、各戸の前に置かれた植木鉢。路面にはカフェやチェーの店、ジュースの屋台、衣料品の露店などなどがぎっしり。生活感にあふれた通りをバイクが絶え間なく行き交います。


朝の「Chợ Bàn Cờ(バンコー市場)」周辺は、歩いているだけで目移りしてしまうほどに朝食の選択肢が多彩。フォーやブンボーフエ、バインミー、お粥、各種チェーを売るスタンドが至る所にあります。まるで、街全体が巨大なビュッフェ会場みたいじゃない!?!?

そんな団地の路地風景に溶け込むようにお店を構えるのが「Hai Yến」。建物の軒先に大きなパラソルと日除けシートを広げた半野外のオープンスタイル。ローカル食堂らしい飾らない開放感があります。

何と言っても目を引くのが通りに面して置かれた炭火の焼き台。タッパーには下味付きの豚肉がたっぷりと用意されているわけですが、それらが網の上に広げられ、脂を炭に落としながらジュウジュウと香ばしい煙を立ち上らせます。

メニューは、看板に掲げられている「Bún thịt nướng(ブンティットヌオン=豚肉炭火焼きのせ和え麺)」と、炒め豚肉を合わせた「Bún thịt xào(ブンティットサオ=豚肉炒めのせ和え麺)」の2品という分かりやすい構成。
実食

定番の「Bún thịt nướng」をいただきました。価格は記載が無いですが、1杯45,000ドンです。ヤスゥイ!路上席の大衆食堂でありながらしっかりした陶器の丼に盛られているところから好印象です。
麺の上には、直火でしっかりと焼き色のついた豚肉がたーっぷり。そこに鮮やかな人参と大根のなます、葱油、そして粗く砕いたピーナッツが散らされています。じっくり焼かれた豚肉はパサつきがなく適度な厚みもあり、噛むほどに甘辛い下味と肉汁が口の中に広がります。炭火で軽く焦げた部分の香ばしさも絶妙で、脂の甘みも合わさりタマランチ会長。

麺の下には、細かく刻まれたレタスやハーブ、もやしがたっぷり。卓上のピッチャーから甘酸っぱいヌックチャム(魚醤ベースのタレ)をまわしかけ、全体を大きくかき混ぜていただきましょう。パンチを効かせたい場合は、卓上の生唐辛子を加えるとシャープな辛味が加わり味わいが一段と引き締まります。

朝の市場散策を楽しみながら、下町の日常の中で炭火の香ばしさを味わう時間。これぞベトナムローカルグルメの魅力!市場周辺の散策とあわせて立ち寄ってみてね。

