半透明でまるでうどんのような見た目をした、つるつる・もちもちのベトナム麺「バインカン(※)」。独特の食感で私にとっても好物です。
※「ベトナム語のカタカナ表記ルールに沿うなら『バインカイン』では?」「南部弁で表記するなら『バンカン』だろうが貴様!」とお怒りの方もいらっしゃるかもしれませんが、私自身が『バインカン』表記に慣れているものですからご容赦くださいませね。
具材、出汁ともに色んな種類があるのですが、本記事でご紹介したいのは海老のバインカン。
ホーチミン市5区にある、濃厚海老出汁がたまらないバインカンのお店「Bánh Canh Tôm Bột Gạo」をご紹介します。
「Bánh Canh Tôm Bột Gạo」の場所・メニュー
ホーチミン市5区・レホンフォン (Lê Hồng Phong) 通りまでやって来ました。5区の東側にある、比較的1区寄りの通り。
「Bánh Canh Tôm Bột Gạo」の外観はこちら。お店の名前は「バインカン・海老・米粉」の意で、ベトナムではよくある、扱うメニューをそのまま店名にしたタイプ。
店内はローカル食堂の様相ですが、清潔感があります。
バインカンは、Tô lớn(大サイズ)とTô nhỏ(小サイズ)の2種類。それと、お粥も扱うようです。もともとをお粥だけを販売していたものの、バインカンも売り始め、今やバインカンの方が人気なのだそう。
名物バインカンを実食
Tô lớn(大サイズ)、40,000ドン。この低価格にも関わらず、大きなつみれ、剥き海老、うずらの卵がそれぞれ2個ずつ入った贅沢な一品。
まずはスープを一口…
ん、めっちゃ濃厚なオニオンスープ、って感じだ!
こちらのお店では、海老と海老の頭を使って出汁を取っているそう。旨味がぐっと押し寄せ、味蕾に直接訴えかける、意志が強めのスープです。
…バインカン君、今まで優しい味だとばかり思っていたけど、こんなオラオラ系な一面もあったなんて。
店名の「Bột Gạo(米粉)」の通りに、こちらのバインカンは米粉から作った麺を使用。ぷるぷる、というよりはもちもち感が強く、スープも良く絡みます。柔らかいながらコシがあり、麺というか餅を食べてるみたいだな。
手作りだという、大きなつみれ(フィッシュボール)。魚の身とひき肉をブレンドしたつみれは、ねっとり弾力があり食べごたえがあります。下味がしっかりついているので、これだけでも美味しい。
海老もねー、こんなに大きい。なかなか尻尾の殻から身が離れてくれなかったのですが、それも新鮮な証拠ですよね。
スープの味が濃いので「卓上の調味料要らんだろ」と思っていたのですが、周りの人を見ると、調味料をブレンドして具材の海老などをディップして食べていました。そういうのもあるのか…。
完食。バインカンといえば軽い食事…のイメージだったのですが、さすがに大サイズはお腹いっぱいになりましたね。
まとめ&「Bánh Canh Tôm Bột Gạo」の店舗情報
ホーチミン市5区にあるバインカンのお店「Bánh Canh Tôm Bột Gạo」をご紹介しました。
なんか、インスタの投稿でバインカンと一緒に揚げパンを食べているものがあったのですが、揚げパン、出されなかったよ…?メニューにも書いてなかったし…。
どうやらスープに揚げパンを浸して食べるようです。次回また訪れたら要チェックだな…。