タイ・バンコク、チャオプラヤー川沿いに位置する「タラートノイ(Talad Noi)」エリア。かつては中古車部品の解体屋が集まっていたという職人の街です。
現在はそのノスタルジックな景観を活かしたリノベーションが進み、バンコクにおける注目のフォトジェニックスポットへと進化。今回紹介するお店は、単なるリノベーションの枠を超え、200年の歴史を保存した美術館のような場所です。
本記事では、タラートノイエリアのカフェ・レストラン「Hong Sieng Kong(ฮงเซียงกง)」をご紹介します。
「Hong Sieng Kong」の場所・外観

MRTブルーライン・フアランポーン (Hua Lampong) 駅を出て、タラートノイへと向かいます。

迷路のような路地を歩き進めると、突如として視界に飛び込んでくるコバルトブルーの壁。周囲の使い込まれた木造建築の中で鮮烈に輝いています。こちらが「Hong Sieng Kong(ฮงเซียงกง)」。

軒下にはアンティークなライトが並び、夜になればさらに幻想的な雰囲気を醸し出しそう。木製の重厚な折り畳みドアは、かつての商家の記憶を今に伝えます。
「Hong Sieng Kong」の内装・雰囲気

お店のシステムですが、レジで注文し先会計。呼び出しベルを渡されるので、呼び出しがあったら自身でオーダー品を受け取りに行く…というカフェスタイルです。

さて、こちらのカフェは、200年以上の歴史を持つ倉庫や中国様式の住宅を含む計6棟の建物を、数年かけて修復・再生した巨大なコンプレックス。


まずは、アンティーク家具とインダストリアルが融合したこちらのエリアから。高い天井にはむき出しの梁が走り、開放感抜群。鎮座する木製の螺旋階段は優美な曲線を描き、2階へと続く物語を予感させる。

屋内席の建物と一体化した巨大な木の根。自然の力強さが建物を侵食すると同時に支えてもいるような神秘的な光景です。

目の前にチャオプラヤー川が広がる、開放感バツグンのテラスエリア。貨物船や観光船が行き交う様子を眺めながら、水の都としてのバンコクを堪能できます。情緒〜〜。


こちらの建物は、2階がギャラリーになっています。アンティーク家具、仏像、中国の書、タペストリー…と、まるで私設の美術館。
「Hong Sieng Kong」のメニュー




「Hong Sieng Kong」のメニューはこちら。お店としてはあくまで「カフェ業態」らしいのですが、タイ料理から洋食、スイーツまで充実しており、レストランとしても利用できそうです。というかタイのカフェ、結構な割合でフードメニューがある。
例えばコーヒーであれば、エリア名を冠した「Taladnoi Orange Coffee」や、ココナッツの花の蜜を使った「Coconut Blossom Coffee」など、タイの素材を活かした1杯が楽しめる。

ショーケースに並ぶ色鮮やかなペイストリーなどは、お子様連れにも嬉しいポイントかも。「子どもが食べたいものが無い」ってシチュエーションは海外だとよくありそうだし。
実食

「Panaeng Chicken Curry with Rice (パネンチキンカレー)」240バーツ。レッドカレーと似ていますが、砕いたピーナッツやこぶみかんの葉で風味付けするのが特徴のカレーであるとのこと。

お味ですが…か、辛い(注:私は辛さ耐性皆無です)。とは言え、観光客向けのお店ということで食べやすい辛さではある。ピーナッツの香ばしいコクと、ココナッツミルクのリッチな甘みが際立ちます。大きめのチキンも、スプーンでほぐれるくらいには柔らかく煮込まれています。

「Sparkling Lemon Squeeze」140バーツ。心地よい炭酸とレモンシロップの鋭い酸味が弾ける圧倒的清涼感。バンコクの熱気の中でこれ以上の正解は無かったと確信いたしましてよ。

正午が近付くにつれ、徐々に日陰がなくなってきた…!暑すぎたのでクーラーの効いた屋内席に避難しました。テラス席は日が落ちるくらいの頃が丁度良いのかもしれません。
「Hong Sieng Kong」の店舗情報

タラートノイのカフェ・レストラン「Hong Sieng Kong」をご紹介しました。
単なる「古い建物の再利用」に留まらず、職人の街としての記憶、アンティーク、そしてチャオプラヤー川という不変の風景が融合し、ここでしか味わえない物語を作り上げています。この圧倒的なスケール感と重厚さを是非体験してみては。

