【タイ】ここはタイのうどん県。ウドンタニでうどんは食べられるのか

タイ

日本のうどん県といえば香川県ですが、タイにもうどん県があります。

それはウドンタニ(ウドーンターニー)県
バンコクから約500km離れたイサーン(東北)地方にある県で、ラオスとの国境もすぐそこ。

タイの人たちはこの地を「ウドン」と呼ぶとのことで、これはもう名実ともにタイのうどん県

…そうだ、ウドンタニでうどんを食べたら面白いんじゃない!?というわけで、バンコクから飛行機でひとっ飛びしてきました。

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はじめてのウドンタニ。その所感

タイ国際航空でウドンタニまでやって来ました。バンコクからはわずか1時間。

…一応、バンコクからは夜行バスという選択肢(10時間)もあったのですが、金に物を言わせて時短に全振りすることにしました。

ウドンタニ空港は市内中心部から程近い場所に位置します。タクシーで移動してもそこまで懐が痛まない距離。

ウドンタニ市内の公共交通機関はソンテウが主流であり、旅行スキルの無い人間にとっては敷居が高め…。とはいえ、Grabも十分に走っているので、もっぱらGrab Car・Grab Bikeを呼んで移動していました。

Grab Bikeに関連して、タイのバイクは異常にノーヘル率が高い。ベトナムの場合、ホーチミン市は当然のこと、地方都市でもみんなヘルメットしてるからなあ…。

国力としては当然タイの方が先を行っていると思いますが、ヘルメット着用についてはベトナムの方がきちんとしていますね(※ベトナムの運転マナーが良いとは言っていない)

ホテルはこちらの4つ星ホテル「VELA Dhi Udon Thani」。

なかなか良いホテルでしたが、部屋にスリッパが無かったり(言ったら貰える)、Wi-Fiを使うのにサインインが必要で、スタッフにユーザーネームとパスワードを聞く必要があったり(せめてチェックイン時に教えてほしい)と微妙な不便さが気になった…。

ホテルの向かいには韓国系のコインランドリーがあり、助かりました。

地元代表:カオピヤック

主旨としては「日本のうどんが食べられたらいいやー」くらいの感じだったのですが、どうやらここウドンタニにもうどんのような麺料理があるとのこと。

Kao.Piak.Sen(カオ・ピヤック・セン)というレストランにやってきました。

お店の名前 KAO.PIAK.SEN
住   所 20 20 Srisuk Soi 4, Mak Khaeng Sub-district, Mueang Udon Thani District, Udon Thani
営 業 時 間 05:30~18:00
Facebook メニュー(PDF)

朝8時に訪れたにも関わらず、すごい混雑。

それもそのはず、こちらのレストランはタイ版ミシュランガイド2023に掲載されるほどの有名店。さらに、元は屋台から始まった店だというから驚き。

メニューはタイ語オンリー。…Google Lens先生、あとはオナシャス!

注文したのは、店名にもある「カオピヤック」。「ข้าวเปียก กระดูกอ่อนตุ้น(カオピヤック・クラドゥック・オーン・トゥーン」 129バーツです。

カオピヤックはラオスの麺料理で、米粉やタピオカ粉がベースのもちもちした麺が特徴です。既視感があると思ったら、ベトナムのバインカンにそっくりなのだった。

この絶妙な太さ、まさに「ウドンタニのうどん」と言って間違いないでしょう。

スープはとろっとしており、見た目に反して旨味たっぷり濃厚でコクがあります。卓上に色んな調味料がありますが、何もかけなくても美味しい。

豚軟骨の角煮。これが、軟骨ぷるぷる・肉ほろほろですごかった!ええ感じの割烹・小料理屋で出されてもおかしくないような、日本人が絶対に気に入る味付けです。

日本代表:カレーうどん

カオピヤックを堪能したところで、次は日本のうどん探し。

ウドンタニ、結構日本食レストランが多く、ショッピングモールには見慣れた日本のチェーン店の姿も。でも、やよい軒とかで食べたら簡単すぎてつまらないよね〜。

どこかローカルの日本食店ないかなーと探した結果、こちらの「みゆき」に行ってみることに。

お店の名前 みゆき
住   所 333 3 Prajak Sillapakom, Tambon Mak Khaeng, Mueang Udon Thani District, Udon Thani
営 業 時 間 11:00~22:00
Facebook

日本在住歴30年以上の女将・スパラットさんが一人で営むお店です。なお、お子さんはすでに自立、ご主人は神奈川に残っているとのこと。

店内は4人席*2、2人席*2と小規模。

基本的には女将さんが一人で回しているので、客側にも理解が求められます。

メニューはこちら。訪問時、食材のストックが切れている(日本へ仕入れに行かないといけない)ため、作れる料理は限られているとの話だったのですが、カレーうどんはできるとのことでお願いしました。

この際、「ウドンタニでうどん」という馬鹿げたネタをやりたいがためということを悟られないよう、物凄く白々しい演技で注文したことを記しておきます…。

豚肉がたっぷり乗ったカレーうどん。価格は150バーツです。

普通に美味しい家庭料理です。そもそも日本のカレールーを使用されていたので…

そんなことよりも、女将さんのキャラクターと話の内容がとにかく強烈。色んな話をしました。

(最近ウドンタニにベトナムタウンが出来たという話から)
私も日本人街を作りたいって思ってますよ。お店の裏に土地もあるから。日本人向けの学校、老人ホーム、障害者自立支援施設を作りたい。
あなたカメラ持ってる(から情報発信できる)でしょう?こういうことを考えている人がウドンタニにいるってことを、ぜひ日本人に広めてください!

(飲み屋で働いている女の子と話して衝撃を受けた、という話から)
整形してて、3ヶ月に1回注射しないといけないんだって。CMは整形の良いことしか言わないけど、もし私が有名人になったら整形の怖さを発信していきたい!楽しんで仕事をしていれば、私みたいにずっと若々しくいられるのに。

その他、ネットの海には流せないような混みいった話もあっけらかんと話してくれます。
すごく面倒味のいい女将さんで、「日本で右も左も分からなかったときにたくさん助けられたから、今度は自分が助けたい」とのこと。何か困りごとがあったり、訳有りの方は訪ねてみるといいかも…?

結論:ウドンタニでうどんは食べられます

というわけで、「ウドンタニでうどんを食べる」ミッションは比較的簡単に達成できたばかりか、うどんのような地元料理も食べられて大満足の結果となりました。

ぜひ、香川県とウドンタニ県には姉妹都市提携してほしい。そうしたらきっとネットでバズって日本人の中でウドンタニの知名度爆上がり、それによりこの地を訪れる日本人も増え、「みゆき」の女将さんの目標達成も早まる…かもしれない?

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