ベトナムの定番おやつといえば、フルーツをふんだんに使ったスムージー「Sinh tố(シントー)」やフルーツボウル「Trái cây tô(チャイカイトー)」。日本ではなかなか味わう機会のないトロピカルフルーツをお手頃価格で心行くまで味わうことができ、私も見かけるとついつい食べてしまいます。
さて、以前紹介したホーチミン市10区のデザートショップ「Sinh Tố Xuân Thy 163」。こちらのお店の隣に、あろうことか全く同業の店が存在するのです。
これは…食べ比べてみなければ。そんなわけで、本記事ではホーチミン市10区のデザートショップ「Sinh Tố 167」をご紹介します。
「Sinh Tố 167」の場所・雰囲気
やって来たのはホーチミン市10区・タインタイ (Thành Thái) 通り。
手前にあるのが以前訪れた「Sinh Tố Xuân Thy 163」。路上席に加えて屋内の席もありますが、以前の屋内席は車庫を改造したような質素なものだったのに、最近訪れたらドアは付いてるわエアコン完備だわでかなり小綺麗になっていました。
そしてその奥にあるのが今回お目当ての「Sinh Tố 167」。番地で言うと「163」に「167」と、まさしくほぼお隣。
「163」と比べると、飾り気の無い、素朴な。プリミティブな…そんな雰囲気のお店です。黄色がイメージカラーなのかしら。
路上席に着きました。あっっっっつい。そして終始私の周りを飛び回る2匹のハエ(最終的に4匹に増えた)。私が不潔だから?私が不潔だからかな??ねえ??
「Sinh Tố 167」のメニュー
メニューはテーブルと一体化しています。「163」のメニューは多少なりとも写真がありましたが、こちらは一切の写真がなく、ベトナム語が分からないと難易度が跳ね上がります。
ただ、メニュー数がすごい!何といっても200種類です。そして、とにかく安い!「163」よりも、全体的に1万〜2万ドンくらい安いんじゃなかろうか。
フルーツボウル「Trái cây tô」を実食
注文した「Kem Trái Cây(フルーツボウルのアイスクリーム乗せ)」がやって来ました。価格は50,000ドンであり、「163」の同メニューよりも2万ドン安い。
ただし、乗っているアイスは1スクープのみ。「163」では2個乗っていましたね。フレーバーはバニラアイスでした。
フルーツはとにかく豪快な大ぶりカット。
使用されているフルーツは、「163」よりさらにごった煮感が強いです。
メロン、赤肉メロン、ドラゴンフルーツ(赤・白)、アボカド、ぶどう(2種)、すいか、ライチ、バナナ、チェリー、いちご、トマト?、ジャックフルーツ、ランブータン、マンゴー
ちなみに「163」のフルーツボウルに使われていたフルーツは以下。こうやって見ると結構違いがある。
【「163」で使われていたフルーツ】
桃、ロンガン、パパイヤ、いちご、ぶどう、バナナ、メロン、サポジラ、ドライバナナ、ジャックフルーツ、ドラゴンフルーツ
トマト入ってるのおかしくない?…と食べているときは思ったのですが、今考えるとトマトじゃなかった可能性もある。アボカドはまあ果物に分類されるから良いとして、トマトは正真正銘の野菜だから入っているわけがない…と思ったけど、ベトナムではトマトのスムージーなんかもあるからなあ。なんか、すごく皮が固かったです。
「Sinh Tố Chuối(=バナナスムージー)」、20,000ドン。「163」のものより1万ドン安いです。
これが美味しかった!まるでバニラシェイクとバナナをブレンドしたかのような、コクのある濃厚な味わい。雑に氷と果物をミキサーにかけたような手抜きっぽさは無く、2万ドンだとは到底思えない上質なスムージーでした。こちらのお店はスムージーが狙い目かも。
まとめ&「Sinh Tố 167」の店舗情報
ホーチミン市10区のデザートショップ「Sinh Tố 167」をご紹介しました。
…正直なところ、隣の「163」の方が、清潔感あり・エアコン完備・Wi-Fi完備・席によってはコンセントあり…と設備面で圧勝しています。
こちらの「167」の強みは圧倒的な低価格とメニュー数ではないでしょうか。「163」はファミリー層が4〜5人で、「167」は若者のカップルや友人同士が少人数でふらーっと訪れる、みたいな棲み分けがありそう。
それにしても、同業種で隣り合って、お互いにどんな気分なんだろうか。案外「お互いデザート売ってメシを食ってる身だし、まあ仲良くやろうじゃないか」みたいな互助的なムードなのかな?何となく、そうであってほしい。