時折無性に恋しくなる、生クリームやフルーツを包んだ日本式クレープ。以前、当ブログでもホーチミン市10区の「SWEET JUNE」をご紹介しました。
そして最近、私の暮らすビンタイン区にも日本風のクレープを販売するお店がオープンしましたよ。
本記事では、ホーチミン市・ビンタイン区で日本式クレープやたこ焼きなどの軽食を扱う「RIBBON」をご紹介します。
「RIBBON」の場所・店内の様子など
クレープへの逸る気持ちを抑えられず、諸々の写真撮影をすっ飛ばしてしまったため、いきなり店舗の外観からご紹介。ホーチミン市ビンタイン区・タンカン (Tân Cảng) 通り沿いに位置する「RIBBON」です。この辺りのエリアは、12月中に開業が予定されているホーチミンメトロ1号線・タンカン駅の近くでもありますね。
こちらのお店、開業して間もないものと思われますが、Googleマップを見ると既に日本人のレビューが複数あるのですよね。先を越されるとは、悔しい…。
小さめの店からも見て分かる通り、こちらのお店の主戦場はデリバリー＆テイクアウト。ただ、いくつか座席も用意してくれているので、店内で食べることも可能です。やっぱり出来立てが食べたいですものね。
「RIBBON」のメニューと調理風景
「RIBBON」のメニューはこちら。まずはクレープとたこ焼きです。クレープは25,000ドンから、たこ焼きは4個で25,000ドンと、とてもリーズナブル。また、甘い系のクレープのみならず、おかず系のしょっぱいクレープも取り扱います。
こちらはドリンクメニュー。フルーツティー・ミルクティー・コーヒーの3種類。見るからに甘そうでいいゾ～。
なお今回は珍しく取材に同行してくれる方々が居り、3人で突撃することとなりました。ということで、それぞれがクレープ1個・たこ焼き1舟・ドリンクを注文。強欲過ぎる！
早速店員さんがクレープ作りに取り掛かってくれます。…が、特に油やバターなどは敷かずに焼く模様。大丈夫かしら。
見た感じ、かなりパリパリの仕上がりです。まあ、いつぞやにタイで食べた瓦煎餅みたいなクレープと比べれば、全然許容範囲。
一枚ずつ生地を焼き上げ具材を包む関係上、複数個注文する場合は提供までに時間を要するかもしれません。それでも手際よく作り上げてくれましたよ。
一方、こちらはたこ焼き。作り置きしていたものを温めなおすのではなく、注文を受けてから焼いてくれますよ。
ローカルのたこ焼きにしては珍しく、刻みキャベツと紅しょうがが入っています。もちろん、鰹節とお好みソースも常備されており、これは期待できそう！
ただ、丁寧に焼いてくれるのは良いのですが、焼き上がりまではかなり時間を要します。たこ焼き器の出力が弱いのか…？待たされることは覚悟しておいたほうが良さそうです。
持ち帰りでたこ焼きを注文していたこちらのお兄ちゃんも、さっきからずっと待ってるな…。
たこ焼きが出来上がりました。プラスチックの容器で提供されます。
実食。値段以上の美味しさ
クレープ・たこ焼き・ドリンクが勢揃い。この画が撮りたかった！一人だと注文できる量が限られるし、複数人で取材できるのはやはり心強い。
まずは、鰹節をたっぷりと纏ったたこ焼き。
ベトナムの屋台で売られているたこ焼きは基本的に、2度揚げどころか3度揚げしたかのような、銀だこでさえ真っ青になりそうな程にガリッガリのたこ焼きが主流なのですが、こちらのたこ焼きはふわふわ。意図してか意図せずしてか、低温で時間をかけて調理したことでこのような仕上がりになったのでしょう。
また先述の通り刻みキャベツ・紅しょうがが入っているので本格的な味。お好みソースも日本のものです。生地にはコーンも入っていますが、それはまあ御愛嬌ということで。「HATACHI」のたこ焼きもコーン入りでしたね。
あと、たこが大ぶりで食べ応え抜群！こんな本格たこ焼きが4個で25,000ドンというのは、価格的にかなり頑張っているのではないだろうか。
そして、当初の目的であるクレープ。私が注文したのは「Dâu Kem Tươi（ストロベリー生クリーム）」30,000ドン。安い！
パリパリの生地を見て、果たしてどういう仕上がりになるんだろうと思いましたが、こちらも意図してか意図せずしてか、完成後しばらく放置されていたことで生地がしっとり・もっちり食感となり、非常に良い塩梅となりました。そこまで計算しているとしたらすごいぞ…？
生クリームがこんもり、というわけではないですが（なんせたったの30,000ドンだし）、生クリーム・チョコソース・いちごのバランスが良い。重すぎず、ペロリと食べられてしまう…。
まだ、油を敷かずに焼いていたこともあり多少の焦げがあったのですが、むしろそれが香ばしさとアロマを醸し出しており、絶妙な仕上がり！
「Trà Sữa Dâu（ストロベリーミルクティー）」のSサイズ・25,000ドン。やはり安い！そして、「いつもありがとう」という労いの言葉が嬉しい。
味は…あー、ベトナムだなー、となる強烈でプリミティブな甘さ。でも、このある種のチープさが、クレープ＆たこ焼きというチョイスと相まって「部活帰りの買い食い」感を生み出し、一気にノスタルジーへと浸ってしまいました。いやー、楽しかった。
ふと、店の傍らにあるジャックフルーツの木に気が付きました。実がいきなり落ちてきたりはしないだろうか…。
