ホーチミン市で美味しい中華料理が食べたい!というときに訪れるべきは、やはり華人街であるチョロンエリア(旧5区)。長年地元で愛され続ける老舗から近年オープンしたモダンなレストランまで、数多の選択肢が存在します。
中華圏の食文化において、朝から温かい点心とお茶を楽しむ飲茶の習慣は深く根付いており、ここチョロンでも朝早くから営業している店が少なくありません。
本記事では、旧5区の点心レストラン「Nhà Hàng Văn Hoa(文華酒樓 )」を朝8時に訪れましたので、その様子をご紹介します。
「Nhà Hàng Văn Hoa」の場所・外観

やって来ました、チョロン街区(旧5区)・タンダー (Tản Đà) 通り。近辺は昔ながらのローカルな街並みが残るのが特徴であり、世界のチャイナタウンほど「中華街」感(伝わりますかね…)は色濃く無いものの、それでも街路樹の合間に漢字の看板や古い建物が見え隠れするのがたまらない。

そんな中に現れる、一際立派なビル。こちらが今回ご紹介する「Nhà Hàng Văn Hoa(文華酒樓)」です。結婚式や披露宴の会場としても利用できるみたい。月亮門を思わせる丸型のフレームが施されており、そこにはめ込まれた木製のガラス扉が調和しています。
「Nhà Hàng Văn Hoa」の内装・雰囲気

一歩店内に足を踏み入れると…外観の期待を裏切らない、開放感と気品に満ちたモダンな空間。お高い店なのでは!?と身構えてしまいますが、後述する通り朝食であればとってもリーズナブルです、

内装のベースは大理石調の滑らかな床や柱で、最初入ったときはホテルのロビーかなんかかと。店内の中央付近には、天井まで届く大きなガラス張りの格子型ワインセラーが設置されており、格調高さを引き立てます。

客席は、点心を囲むのにピッタリな円卓。椅子の、鮮やかなブルーと深みのあるバーガンディのコントラストがなんとも良い感じのアクセントになっています。
「Nhà Hàng Văn Hoa」のメニュー(一部)
「Nhà Hàng Văn Hoa」のメニューを抜粋してご紹介。美麗な料理写真が大きく掲載されて、しっかりしたメニューなので注文しやすいです。中国語も併記されているので、日本人としては直感的に理解しやすいのもポイント。


ラインナップとしては、水晶蝦餃皇や上海小籠包、鮮蝦腸粉、紅油抄手といったディムサムに欠かせない王道の定番メニューが網羅。1皿65,000~80,000ドン前後が中心で、お店の設えやサービスを考えると良心的かと。鮑魚焼賣(168,000ドン)や黒トリュフを使用したメニューなど、ワンランク上の贅沢を味わえる高級点心も用意。


さらに、ピータンのお粥や海鮮粥、各種麺類といったお食事メニューも充実。しっかりと食事を済ませたいときにも対応できます。


消される!消される!電気鼠はまだしも黄色い小人の方はメニュー名で名前呼んじゃってるし。まあ、パン屋の「アンパンマンパン」みたいなもの…かしら?


お茶のセレクションにも注目。プーアル茶、鉄観音茶、ジャスミン茶、菊花茶などがティーポットで提供されます。デザートも定番のマンゴープリンや杏仁豆腐をはじめ、ドリアンプリン、亀ゼリーなど、中華スイーツ好きを満足させる充実のラインナップ。
実食
ここからは、朝8時の心地よい空気の中で実際にいただいたお料理のレポートをお届けしちゃうわよ。


「Trà Lài(ジャスミン茶、ポットで60,000ドン)」。ジャスミンの華やかな香りが穏やかに広がり、点心の油っぽさをすっきりと洗い流してくれる、食事中から食後まで欠かせない存在。ポットで提供されるので、お願いしなくともスタッフが無尽蔵に注いでくれます。

「Uyên Ương Cảo(オシドリ餃子、78,000ドン)」。白と鮮やかなグリーンのグラデーションが美しく、まるで芸術品のような蒸し餃子。

接写したらホワイトバランスが変わって青く写っちゃった。蒸したての薄皮からは青菜がうっすらと透けて見え、一口食べると皮はモチモチ、中からは野菜の歯ごたえとエビの旨味が広がります。上品であっさりとした味わいなので、濃厚なメニューの合間に挟むのにもぴったり。

「Sườn Hấp Đặc Biệt(特製スペアリブの蒸し物、70,000ドン)」。艶やか~に蒸し上がった豚スペアリブに、刻みニンニクと赤唐辛子がトッピング。

お肉は柔らかくもぷるぷるとした質感で、口に入れるとほろりと崩れそうなほどにジューシー。可食部は少ないので大事に味わいましょう。塩ダレをイメージさせるあっさりめの味付けながら、ニンニクのパンチがしっかりと効いています。また、タロイモも一緒に蒸されているのですが、これがまた旨味たっぷりの肉汁を吸い込んでおりお肉に負けないほどの存在感。

「Xíu Mại Bào Ngư(鮑焼売、168,000ドン)」。小さな緑色の器にのせられた焼売の横に、黄色とピンクの生花が添えられており、まずはプレゼンテーションからがっちり心を掴みます。


焼売の上には丸ごと一個の鮑。ムチムチとした心地よい弾力が楽しめます。焼売を半分に割ってみると、中にはエビ肉餡がギッシリ。プリプリ食感が口の中で一気に弾けますよ。

少し毛色の違う点心としては「Bánh Bao Xá Xíu Nướng(焼きチャーシューまん、70,000ドン)」です。表面にサクサクのクッキー生地がのった、メロンパンみたいなスタイルの焼きまんじゅうです。

手で割ってみると、濃い赤茶色のチャーシュー餡が顔を出します。甘く香ばしい生地と甘辛く濃厚なチャーシュー餡が合わさることで、サイコーの甘じょっぱいハーモニーが。チャーシューもまたジューシーなのですよねえ。

「Hủ Tíu Mì Hải Sản(海鮮フーティウ・ミー、120,000ドン)」。エビ、綺麗に飾り切りされたイカ、ふっくらとした白身魚、魚肉団子、そして青菜が上品に盛られた、透き通ったスープの麺料理。米の平打ち麺と中華麺がハーフ&ハーフで入っています。「フーティウ」とありますが、中華スタイルの麺料理ですね。


中華麺のコシのある食感と米麺のツルッとなめらかな喉越しがスープに絡みます。スープは上品なダシが染み渡る、ほんのり甘いながらもあっさりとした塩味。大ぶりの海老も贅沢でたまりませんわね。
「Nhà Hàng Văn Hoa」の店舗情報
「Nhà Hàng Văn Hoa(文華酒樓 )」 をご紹介しました。他の有名店と比べると、日本人にはあまり知られていない感がありますが、クオリティの高い本格点心を堪能できます。
夜は少々お高いみたいですが、朝~昼の営業時間帯であれば上述する通りお手頃価格で楽しめるので、是非早起きして訪れて、一日を優雅にスタートさせてみては。

