フォーやバインミーなども良いですが、ベトナムで是非食べてみてほしいのが貝料理。
久々に貝食べたいなー、でも雨季で蒸し暑いから路上店じゃなくてちゃんと屋内で天井のある店が良いなー、と思い探したところ、ちょうど良い店を発見しました。
本記事ではホーチミン市・ビンタイン区の貝レストラン「Ốc Dì Toàn(オック・ディー・トアン)」をご紹介します。
「Ốc Dì Toàn」の場所・雰囲気
やって来たのはビンタイン区・グエンザーチー (Nguyễn Gia Trí) 通り。大学(ホーチミン市工科大学)が近いことからか、多くのカフェや飲食店が並ぶ活気ある通りです。ちなみに、この通りに偉人に因む名前が付けられたのは最近のことで、少し前までは単に「D2通り」と呼ばれていたようです。なんか…ザ・社会主義ってカンジ。
「Ốc Dì Toàn」が位置するのは、グエンザーチー通りの裏。路地裏にも多くの店があり賑わっていますね。
「Ốc Dì Toàn」の外観はこちらです。そこまで大箱ではないですが、2階建て。大体「貝屋(※あえてシーフードレストランなどとは呼ばない)」というと、路上か半屋外にプラ椅子を並べたいかにもなローカル居酒屋なのですが、こちらはホイアンを思わせる黄色一色の壁が何だかおしゃれ。
1階の席に通されました。エアコンは無いですが、扇風機がフル稼働しており、そこまで蒸し暑くはない。
「Ốc Dì Toàn」のメニュー
「Ốc Dì Toàn」のメニューはこちら。表裏あり、すべてベトナム語表記です。
表のメニューに記載されているほとんどが貝で、後半にイカやタコ、海老など貝以外のメニューがあります。食材と、調理方法を指定して注文するスタイルです。
ベトナム、貝の種類が多すぎる上に、日本では馴染みが無いものもちらほらと。味に少し癖があったり、味は良いけど食べにくいものなどもあるため、どの貝を選ぶかは重要。「とりあえず馴染みのある貝を食べたい」という人のために、個人的におすすめの貝と調理法を以下に書いておきます。
【Hàu(牡蠣)】
・Nướng phô mai:チーズ焼き
・Nướng mỡ hành:葱油焼き
【Ốc móng tay(マテ貝)】
・Xào rau muống:空心菜との炒め物
【Nghêu(二枚貝)】
・Hấp sả:レモングラス蒸し
その他、Bạch tuộc(=タコ)やTôm(=海老)も見逃せませんね!
ちなみに、海鮮以外にもご飯ものや麺料理も扱う模様。クイックに食事を済ませたいときにも活用できそうですね。(わざわざ貝屋に来てまでこれらを食べる意義があるのか、という点は置いておいて)
「Ốc Dì Toàn」のメニューを実食
「Ốc móng tay xào rau muống」、マテ貝の空心菜炒めです。多くの貝屋と比べると、量は少なめですがその分価格は59,000ドンとお手頃。大体ベトナム式居酒屋って大勢で訪れる場所なので、二人とかで行くと量が多い、況や一人をや…なのですが、このポーションなら少人数でも色々食べられますね。
見るからに辛い物体は取り皿に除けてしまいます。ベトナムの唐辛子、辛い上に強烈な苦みもあって、間違えて食べてしまうと本当に辛(つら)い。
日本人もみんな大好き(なはず)、空心菜。油でギットギトですが、βカロテンが豊富に含まれる野菜なので、油で炒めることで吸収率がアップするという利点があります。
マテ貝の空心菜炒めって結構当たり外れがあると思っています。マテ貝や空心菜の鮮度が落ちていて食感が良くなかったり、「これ味ついてる?」ってくらい薄味だったり、あとは空心菜の火の通し具合が好みじゃなかったり(私はしっかり食感が残っている方が好きです)…。その点で言うと、こちらのお店のものは割と好み。ちなみに個人的ベストはホーチミン市4区にある「Ốc Thảo」のものです。
続いて注文したのが「Hàu nướng 3 vị」。すべて黄色なので分かりにくいですが、3種の味の焼き牡蠣が2個ずつ乗った、お得なプレートです。価格は56,000ドン。
まずは「チーズ焼き」。店によっては甘いチーズソースがかかっている(おそらく、乳製品が高いので多少混ぜ物を含めている)こともあり、割と好みが分かれる味付けではあります。こちらのお店のチーズは少し甘め。
こちらはこってり「バターソース」。醤油とか垂らして食べたいかも。
最後は甘酸っぱい「パッションフルーツソース」。何というか、「なぜ合わせた」と問い詰めたくなるレベルでした。酸っぱいだけならいいんだけど、甘いせいで牡蠣特有の磯の香りと相性最悪なんだよなあ…。サラダとか肉料理用のソースだな。(※個人の感想です)
ちなみに牡蠣の鮮度は、超新鮮というわけでは無いものの特に問題ありませんでした。今のところ、ベトナムで牡蠣を食べて「当たった」ことはありませんが、果たしてこれは運が良いだけなのかどうなのか。
(追記)プチ当たりしました♥ これはもう運なので致し方無いですね…。「焼き」が不十分な場合もあると思うので、疲れていて免疫力が弱っているときに何個も牡蠣を食べるのは止めたほうがよさそう(せめて2個くらいまで)。
まとめ&「Ốc Dì Toàn」の店舗情報
ビンタイン区の海鮮レストラン「Ốc Dì Toàn」を紹介しました。
路上店よりも小綺麗で、かつポーションが控え目な分価格もお手頃なので、少人数でも色々なメニューを試せそうです。
ちなみに食後は近くにあった「BINGSU D2」でビンス(ピンス)を食べて帰りました。こってりした貝料理のあとは甘いものが食べたくなる。