居心地が良く、洗練された空間とこだわりのドリンクで人気のブティックカフェ「Nicotin Cafe」。店名に「ニコチン」とありますが、ニコチン製品を専門に扱う販売店ではなく、モダンなティーハウスや社交の場としての役割を担います。
現在ホーチミン市内に3店舗を展開する「Nicotin Cafe」。1号店・2号店はカフェアパートメント等の一等地に出店していますが、3号店は少し趣を異にします。
本記事では、ホーチミン市旧3区のカフェ「Nicotin Cafe Ⅲ」をご紹介します。
「Nicotin Cafe Ⅲ」の場所・外観

やって来ました、ホーチミン市旧3区(現スアンホア街区)・トゥスーン (Tú Xương) 通り。この界隈はフランス植民地時代からの邸宅が多く残るらしく、街路樹が大きく枝を広げた通りは都心の喧騒を忘れさせてくれる穏やかさがありますわね。

で、そこにカフェが固まっているエリアがありまして。最近めきめきと店舗数を増やしている「EVERYHALF」も出店しており、朝8時過ぎながら既に賑わっています。


今回用があるのはこちらの一角。入り口にも趣あるオープンカフェがあり、夜なんかはなかなかよい雰囲気になりそう。

そしてこちらが「Nicotin Cafe Ⅲ」。歴史を感じさせるヴィラの趣をそのまま活かした外観が特徴です。淡い色のコンクリート壁に這うブーゲンビリアのピンクが、南国の強い日差しによく映える。古い建物とイマドキなセンスが溶け合っています。
「Nicotin Cafe Ⅲ」の内装・雰囲気

店内は屋内席とテラス席からなります。エアコンはありませんが、あちこちで扇風機やシーリングファンが全力で稼働しているので、午前中なら快適。

こちらの店舗、陶器ショップの「Gốm Sài Gòn」とコラボレーションしています。勿論普通のカフェとしても利用可能。

内装の特徴は、素材の質感を巧みに使ったデザイン。壁面は土壁を思わせる温かみのあるベージュで仕上げられ、床のコンクリートの質感とコントラストを描きます。

メインスペースに置かれているのは存在感のある大きな一枚板のテーブル、その上にはボートのような形の巨大なペンダントライトが吊るされています。無機質な素材感の中に和紙のような材質が遊び心を添える。

奥へと進むと、中庭に面したテラス席に繋がります。

このテラスもまた印象的。かつての給水塔と思われるコンクリートの塔が残されており、そこに蔦や植物が絡みついてカフェらしからぬユニークな景観を作り出しています。

塔の脇にある細い階段を登ると…一段高いロフトのようなデッキ席。周囲の緑を間近に感じられる特等席で、竹編みのテーブルや木の椅子が置かれた開放的な空間です。

ちなみに、靴を脱いであがるスタイルの席も。ベトナムのカフェではたまに見かけますが、日本人的には座敷を思わせるリラックスした気分にさせてくれます。


店内の至る所には、前述の「Gốm Sài Gòn」との繋がりを感じさせる陶器や雑誌なんかがさりげなくディスプレイ。空間全体にギャラリーのような洗練された雰囲気を与えています。
「Nicotin Cafe Ⅲ」のメニュー


「Nicotin Cafe Ⅲ」のメニューはこちら。コーヒー好きからお茶派まで幅広く楽しめる内容です。
ベトナムコーヒーのカテゴリーには、定番に加えてトレンドである塩コーヒーも。本格的なエスプレッソマシンを使用したメニューや、スターフルーツなど南国らしい果実を合わせたコールドブリューも用意されています。
抹茶やほうじ茶のメニューが独立したカテゴリーとして設けられているのも特徴です。抹茶ラテやほうじ茶ラテだけでなく、ココナッツを組み合わせた独創的なドリンクもあり。

今回は、アイスレモンハニーティー(Trà Chanh Mật Ong)を注文。価格は65,000ドン。

ドライオレンジとフレッシュなローズマリーが添えられた美しい仕上がり。一蜂蜜のまろやかで奥行きのある甘さが広がり、その直後にレモンのきりっとした酸味が全体を引き締めてくれるカンジ。飲むたびに鼻に抜けるローズマリーの香りも良いアクセント。
…ちなみにドリンクの提供までは結構待ちます。15〜20分くらい待ったかな。ドリンクへの拘りは感じられたので多少の待ち時間には納得できるのですが、あまり混雑していない時間帯でこれだと、ピーク帯は回せないのではないか、と余計な心配をしてみたり。

あと、Wi-Fiはありますがコンセントの数は少ない…というかほぼ無いように見えました。お店のSNSを見るに、デジタルデトックスもコンセプトの一つみたいなので意図的なものかもしれない。仕事や作業のことは忘れ、木漏れ日の下でのんびり過ごすのが良いかと。

