ベトナム南部都市・ホーチミン市に属するトゥードゥック市（トゥドゥック市、とも）。旧ホーチミン市2区・9区・トゥードゥック区が合併する形で、2021年に誕生した中央直轄市です。
そのうち旧トゥードゥック区に相当するエリアはホーチミン市1区中心から15km離れた北東部に位置しており、旧2区・9区の他にはビンタイン区と12区、北はビンズン省と接する区でした。
そんな旧トゥードゥック区は、「Gigamall」といった大型ショッピングモールがあることに加え、多くの大学高等教育機関が集中する学園都市。若者を筆頭に人が集まる栄えたエリアです。何か面白いスポットがあるのでは…と散策していたところ、良さ気なカフェを発見してしまいましたよ。
本記事ではトゥードゥック市のカフェ「Last Minute」をご紹介します。
「Last Minute」の場所・外観
「Last Minute」が位置するのは、トゥードゥック市ビントー (Bình Thọ) 区のダンチュー (Dân Chủ) 通り沿い。外観はまるで豪邸のようで、郊外らしく敷地を広々と使っているなあという印象です。なお、この建物が丸々カフェというわけではなく、客席は1階のみ。
モルタル素材のような見た目の門は一見無骨ですが、フリーハンドで描いた曲線のような、少し歪んだ丸みのある形はよく見ると温かみが感じられます。
お店のロゴにある時計の針のシンボルは、僅か数秒の差が美味しさを左右するコーヒーの淹れ方に対するこだわり、そして「Enjoy your life as if it is the Last Minute（最後まで人生を楽しむ）」というスローガンを表したもの。
「Last Minute」の内装
敷地に足を踏み入れると広がるのはグリーン溢れるテラス席。木々による緑の屋根があるとはいえ、日中は流石に暑いかもしれない。
ピアノを模した、大きな木細工に注目。
飲用のタップウォーターが、屋内と屋外の2箇所にあります。こういう形で水が提供されるのは珍しいかも。
こちら、以前は屋外の席だったのですが、いつの間にかエアコンを完備した屋内席へと変わっていました。作業できるスペースが増えるのはありがたいですね。
それでは中に入りましょう。ドアを開けると…
中央にバーを据えた、開放的で温かみのある店内。間接照明を巧みに用い、暗すぎず明るすぎずの雰囲気づくりが絶妙。ただ、とにかく人が多い！
アースカラーに紫、青、赤…と差し色使いが上手いですね。アーチ状の大きな窓から外の光が差し込みます。
店内奥の二人席につきました。テーブル傍のコンセントが壁から剥がれかけていて使えなかったのが残念。
「Last Minute」のメニュー
「Last Minute」のメニューその①。「Classic Menu」を謳うこちらのメニューは、コーヒー・お茶・フローズン・スムージーなどが中心。外国人があまり居なさそうな地域ですが、メニューには英語も併記されています。
「Last Minute」のメニューその②。こちらは「Signature Menu」ということで、「スペシャル」なジュースやヨーグルト、コンブチャ（紅茶キノコ）といった健康志向のドリンクから、こだわりのコーヒーまで。
その他、美味しそうなペイストリーも販売されていますよ。
「Last Minute」のメニューを実食
こちらのカフェには過去にも訪れているので、まずはそのときに注文したものをご紹介。
Mango Oats Yogurt 59,000ドン。しまった、飲むヨーグルト的なものだと思って注文したら、普通にスプーンで食べるヨーグルトだった…。グラノーラのヨーグルトがけに、たっぷりの角切りマンゴーとチアシードをトッピングした、休日の朝食にいただきたい一品。
Banana Bread 49,000ドン。ナッツが香ばしく、ざくざくした食感が楽しい。
今回注文したのは、「Classic Menu」からJasmine Tea with Mango Macchiato (L) 65,000ドンと、Mango Passion Mousse 45,000ドン。マンゴー尽くしです。
ドリンクについては、ほぼマンゴードリンクだろ！なマンゴーティーの甘さと、少し塩気のあるチーズクリームのコク深さがマッチしています。
ケーキの方は、ふんわりとしたムースが口の中で「スッ」と溶けてゆく繊細な一品です。
まとめ＆「Last Minute」の店舗情報
トゥードゥック市のカフェ「Last Minute」をご紹介しました。
この周辺はホーチミンメトロ1号線も通過するのですが、こちらのカフェは最寄りのトゥードゥック駅から徒歩15分程度とすこし離れています。バイクなどの足があれば是非訪れてみてください。
それにしても、メトロが開通することでこの辺りのエリアに外国人が住み始めることはあるのだろうか。ハノイ高速道路沿いにSaigon Gatewayといった高層アパートがありますが、たぶんベトナム人向けの物件じゃないかなあ。2ベッドルームが17億ドン（≒1030万円）くらいからで売りに出されていました。
