ベトナム人一押し!フエで食べたいローカルフード・3選

フエ

ベトナム中部に位置する古都・フエ。

フエに旅行に行くよー、とインスタのストーリーズに投稿したところ、ベトナム人の同僚や友人からおすすめのお店情報が集まりました。

本記事では、フエで楽しむことの出来るローカルフード3つと、その中でもベトナム人一押しのお店を紹介します。

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【コムヘン】Cơm Hến 17

コムヘン (Cơm Hến)」は言わば「しじみご飯」であり、フエの名物料理として有名。冷やご飯に、炒めたしじみ・野菜・香草・豚の皮を揚げたもの・チリオイルなどをトッピングし、それにしじみの茹で汁を少量かけ、お茶漬け的にいただきます。

中心部・レロイ (Lê Lợi) 通りから繋がる、ダップダー橋 (Cầu Đập Đá) を渡った先に、コムヘンを出すお店が連なる「コムヘン通り」があります。

その中で、ベトナム人の同僚が一押ししてくれたのはこちらの「Cơm Hến 17」。

驚くべきはそのメニューの安さ。名物のコムヘンは15,000ドン(≒93円)と、おおよそ2024年のベトナムとは思えない値段付けです(もちろん、ポーションはそれ相応に小さいのですが)。

同僚からは「メニュー全部食べてね」と言われていたのですが、全部注文しても僅か20万ドンちょっとだな…(なお胃のキャパ的に不可能)

注文したのは、「Cơm Hến15,000ドンと、「Bún Hến15,000ドン

しじみの茹で汁をかけていただきます。正直、茹で汁だけでもウマイ。熱々で旨味たっぷりです。

まずは茹で汁をかけずコムヘンを食べてみましたが…うん、冷ご飯だし、そのまま食べるものじゃないな。

やっぱり茹で汁ありきですね。お茶漬けみたいな感覚でサラサラ〜っと食べることが出来てしまうので、朝食にぴったり。フエの人は更にこれを辛くして食べるようですが、辛味を足さなくても十分に完成されています。これが毎日食べられるの、羨ましい。

ブンヘンは、コムヘンの米をブン(細い米麺)に変えたバージョン。こちらも朝食や間食にぴったりの軽さです。米か麺、お好みに合わせてどうぞ。

ちなみに、パフュームリバーの中洲には「コンヘン(Cồn Hến / ヘン島)」と呼ばれる島があり、そちらにもコムヘン屋が立ち並んでいるとか(参考:ベトナム語版Wikipedia)。とりわけ有名なコムヘン屋があるようですが、その周辺には偽物が乱立しており、どれが本家か分からない…という、ベトナムあるある。

お店の名前 Cơm Hến 17
住   所 17 Hàn Mặc Tử, Vỹ Dạ, Thành phố Huế, Thừa Thiên Huế
営 業 時 間 06:30 〜 23:00

【バインベオ】Quán Bánh Chi

フエ発祥のバインベオは米粉を使ったケーキであり、言わば一口餅。地域による個性はありつつ、中部以外の地方でも親しまれています。フエのバインベオは、米粉で作られた餅、干しエビ、揚げた豚の皮、フライドオニオン、魚醤ベースのソースから主に成ります。

今回やって来たのは、こちらの「Quán Bánh Chi」。

店に入ると大混雑。店員はこちらに目もくれずに動き回っているため、自ら声を掛ける必要があります…が、あまりの混雑ぶりに圧倒されて立ち尽くしてしまいました。結局、仕込みをしていたお姉様が見かねて声を掛けてくれたのですが、自分もまだまだベトナム初心者だな…。

メニューはこちら。やはり安い!バインベオは上の二つ(トレーに乗せて提供か、一皿で提供かの違い)で、他のメニューは以下の通り。

  • バインナム (Bánh Nậm):米粉とタピオカをペースト状にした生地に、海老のでんぶと野菜をのせてバナナの葉っぱで包み蒸したもの
  • バインロック (Bánh Lọc):でんぷん生地に、甘辛く味付けされた海老と豚を詰めて蒸したもの
  • バインラムイット (Bánh Ram Ít):揚げパンの上にお餅を乗せ、更にエビの粉末をトッピングしたもの

私が注文したのは、一番高い「Bánh Béo Khay40,000ドン。小皿に入ったバインベオがトレーに乗って提供されて…まるで宮廷料理のよう。トレー、プラスチック製だけどな。

魚醤ソースはこちら…って辛そう〜〜。唐辛子は赤くなくても辛いというのは、ベトナムに来て嫌と言うほど思い知らされました。辛いものが苦手な方は、せめて種だけは口に入れないように。

バインベオに魚醤ソースを少し垂らして、皿からぺりぺりっと剥がして食べるのがお作法。

米粉が主原料であることによる乳白色の生地が美しい。一口で頬張ると海老の旨味が広がり、もちもち・さくさくとした食感が楽しく癖になります。

いくら一口で食べられる餅とはいえこの量は途中で飽きちゃうかなー、と思っていたのですが、意外とそんなことは無く飽きがこない。店内の賑わいも納得の美味しさでした。

完食。ごちそうさまでした。

お店の名前 Quán Bánh Chi
住   所 52 Lê Viết Lượng, Xuân Phú, Thành phố Huế, Thừa Thiên Huế
営 業 時 間 08:00 〜 19:30

【バインミー】Bánh Mì Trường Tiền O Tho

日本人にとってはフォーに並ぶ定番ベトナム料理・バインミー。

バインミーも地域ごとに特色があるのですが、フエのバインミーはサイズが小さめ。華やかな古都に住む人々ならではの、「質より量を重視」という価値観が表れているのだろうか…?

やって来たのは「Bánh Mì Trường Tiền O Tho」。宿泊していた「Mường Thanh Holiday Hue」から徒歩で移動できる距離でした。

メニューを見ると…冗談みたいな値段だな。屋台ではなく、ここまでしっかり店を構えているにもかかわらず1万ドン(≒62円)からバインミーが買えるというのは何かのバグ。

飲み物もあります。冷蔵庫から自分で取り出して、お会計。

フエのバインミー、具材の種類が豊富。ずらーっと並んだトッピングを手早くパンに詰めて、客をどんどん捌いていきます。

せっかくなので一番高いバインミー(あと、パッションフルーツドリンク)を注文。「Bánh Mì Đặc Biệt25,000ドンです。

「Đặc Biệt(スペシャル)」には20,000ドンと25,000ドンの2種類がありますが、中国ソーセージ (Lạp Xưởng) が入っているかどうかだけの違いです。

食べかけですみません。具の茶色さに笑いますが、茶色いものは大体美味しいですからね。様々な種類のベトナムハムや、肉団子などが入っています。

あ、中国ソーセージ…。独特の甘さがあるので、好みが分かれると思います。2万ドンの方のバインミーには入っていないので、苦手な方はそちらを注文しましょう。

お店の名前 Bánh Mì Trường Tiền O Tho
住   所 14 Trần Cao Vân, Phú Hội, Thành phố Huế, Thừa Thiên Huế, Vietnam
営 業 時 間 06:30 〜 11:00、16:00 〜 28:00

訪れはしませんでしたが…

時間やお腹の都合で訪れることが出来ませんでしたが、他にもおすすめのローカルフード情報を貰っているのでついでに載せておきます。この先は君自身の目で確かめてみてくれ!

【ブンボーフエ】Bún Bò Mệ Kéo

70年以上の歴史を持つ、ブンボーフエ専門店。営業は午前中のみのため、要注意。

お店の名前 Bún Bò Mệ Kéo
住   所 20 Bạch Đằng, tổ 19, Thành phố Huế, Thừa Thiên Huế
営 業 時 間 06:00 〜 10:00

【シーフード】Ốc Đảo Quán – cơ sở 1

フエ市内に2店舗を展開する、シーフード(貝)専門店。

お店の名前 Ốc Đảo Quán – cơ sở 1
住   所 161 Lê Huân, Thuận Hoà, Thành phố Huế, Thừa Thiên Huế
営 業 時 間 14:00 〜 22:00