1泊2日でベトナム南部、メコンデルタ地方最大の都市・カントー (Cần Thơ) に行ってきました。
ホーチミン市から車で3時間程の距離ということで、最低でも2日あれば気軽に訪れることのできるカントー。ホーチミン市発・1泊2日カントー旅行の旅程をメモしておきます。誰かの参考に(なるかは分からないけど)なれば幸いです。
1日目
05:00 バスオフィス着〜連絡バス乗車
今回は、ベトナム国内の移動において絶対安牌なバス会社「フンチャンバス(Phương Trang)」を利用します。ビビッドなオレンジ色のバスにグリーンのロゴが目印の、分刻みでものすごい本数のバスを運行している最大手のバス会社です。
今回予約したのは朝6時・ミエンタイバスターミナル発、9時・カントーバスターミナル着のバス。
ミエンタイバスターミナル (Bến Xe Miền Tây) はホーチミン市西部郊外に位置します。タクシーやらで向かっても良いのですが、ホーチミン市1区のバックパッカー街・ファングーラオ (Phạm Ngũ Lão) 通りにあるオフィスから連絡バスが出ています。と、いうわけで朝5時にバスオフィスまでやって来たのでした。
バス車内に鳴り響くビナハウス。早朝から思わずテンションァゲ↑↑↑…になるわけが無い。眠たいぞよ。
15分ほどでミエンタイバスターミナルに到着。
06:00 ミエンタイバスターミナル発
チケットに書かれたナンバープレート番号と時刻表を照合。自身が乗るバス番号を確認しましょう。今回私が乗るのは122番のバスのようです。
バス車内は3列シートの寝台仕様。ちょっと狭いけど快適です。大きな荷物はトランクに預けた方が良い。
09:00 カントー着〜ホテルに荷物を預ける
ほぼ定刻通りに、カントーバスターミナルに到着しました。ホーチミン市を出発して3時間、とうとうカントーの地を踏みます。「きみは いま!▼」
ものすごい勢いでタクシーの客引きに遭いますが、華麗にいなしてGrab Bikeを呼ぶことにします。
Grab Bikeのピックアップポイントはこちら。ターミナルの中ではなく、外なので注意。Grab Carであればターミナルの中まで来てくれます。
まずは荷物を預けに、今回宿泊する「SOJO Hotel Can Tho」にやって来ました。チェックイン時間は14時以降です。
10:00 「ビントゥイの旧家」を見学
それでは早速観光に出発。Grab Bikeでホテルから15分、「ビントゥイの旧家 (Nhà cổ Bình Thủy / Binh Thuy ancient house)」にやって来ました。
「ビントゥイの旧家」は、ベトナムの国家遺産としても保存されている歴史的建造物。1870年にズオン (Dương) 家によって建てられた邸宅ですが、戦時中の爆撃を経てもなお、当時の姿を今もほぼそのまま残しています。
敷地に入るためには3万ドンの入場料が必要。良心的ですね。私が管理者だったら10万ドンくらいは取っていたかも…ゲフンゲフン。
こちらの建物ですが、フランス建築と伝統的なベトナム建築が美しく融合しており、精巧な装飾やアンティーク家具、広々とした庭園が特徴です。
また、1992年のフランス映画『愛人/ラマン』の舞台としても有名。植民地時代の若いフランス人女性と裕福なベトナム人男性のロマンスを描いた映画です。
「ビントゥイの旧家」の詳細については、カントー市観光開発センターの日本語ページもご参照くださいませ。
11:00 「Sáu Phương」で昼食
「ビントゥイの旧家」の見学を終えたら、少し早めの昼食。
同じくメコンデルタ地方に位置する、アンザン省の省都・ロンスエン (Long Xuyên) の名物である「Cơm tấm Long Xuyên(コムタムロンスエン)」をいただきます。
12:00 和カフェ「Yakishime」でひとやすみ
ホテルのチェックインまではまだ時間が。エアコンの効いたカフェで休憩しましょう。カントーは都会なのでカフェの選択肢は様々ですが、一風変わった和カフェ「Yakishime」はいかがでしょう。
14:00 ホテルチェックイン
チェックイン時間を迎えたので、ホテルに戻りましょう。
「SOJO Hotel Can Tho」は、日本のビジネスホテルにも通ずるコンパクトかつ必要最小限の設計。一人旅または二人旅の、少人数の旅行での利用がおすすめです。
16:00 クメール寺院を参拝する
ホテルでシャワーを浴びて一眠りするのも良いですが、もし観光をする元気が残っていればクメール寺院を参拝するのはどうでしょう。
カントー市内中心部で一際目立つ「ムニランサイ寺院 (Chùa Munir Ansay)」。元来、クメール王国に属していたカントーには、クメールにルーツを持つ人々が今なお暮らしていますが、こちらの寺院はカントーでも最大級のクメール寺院。
煌びやかな装飾と、繁栄と幸福を象徴する黄色に思わず引き込まれてしまいます。
様々な仏尊が祀られる多くの寺院とは異なり、最も位が高いとされる釈迦如来のみがこちらでは祀られていますよ。
18:00 ナイトマーケット&カントー市場を散策
「ニンキエウナイトマーケット (Chợ đêm Ninh Kiều)」にやって来ました。直ぐ側にはリバーサイドの公園と埠頭があり、毎晩多くの人で賑わいます。
「カントー市場 (Chợ Cần Thơ)」。観光市場ですが、お土産探しがてら冷やかしてみるのも悪くないと思います。
市場前では多くの屋台が広がり、ストリートフードを楽しむことができます。ただし、特に蒸し暑い時期の衛生面に関しては自己責任で。(以前、ここで買ったピーチティーのトッピングの桃が腐っていた)
19:00 「The Lighthouse」で夕食
カフェレストラン「The Lighthouse」で夕食。2階席から、ナイトマーケットを行き交う人々を眺めつつディナーといきましょう。外国人客が多く訪れるため、お店側も外国人の対応に慣れています。
おしゃれな盛り付けの料理。味付けも外国人向けというか、まあ食べやすいお味。「Tuna Tataki」160,000ドンと、「Ying Yang Roll」115,000ドンです。VAT・サービス料は込み。
もし口寂しければ、食後にストリートフードなどをつまんでも良いかも。これはホーチミン市では見たことのないチェーン店「Hokkaido」でございます。
その他、バーなどが多く並ぶ通りでもあるので、お酒を飲む方は2軒目に繰り出すのもアリですね。
2日目
05:00 水上マーケットに出発(できなかった)
すみません、寝坊しました。まあ、特にツアーなどを予約していたわけでは無かったから良いのだけど。
と、いうわけで、こちらは以前訪れた際の写真です。ボートに乗らず、陸から写真を撮るだけで済ませたことがバレバレのアングルですが。
08:00 「Hủ tiếu Nam Vang A Đại」で朝食
気を取り直して朝食を食べに行きます。カンボジア由来の麺料理「フーティウナムヴァン」を食べに、「Hủ tiếu Nam Vang A Đại」へ。
10:00 ルーフトップカフェ「Tojime Cafe」
ホテルのチェックアウトまでまだ時間があります。目星をつけていた川沿いのカフェ「Tojime Cafe」に行ってみることに。
3フロア+ルーフトップを有する大型のカフェです。オープン直後だったので電気は点いていません。
…あんまり映えないな。曇りだからか。日中ではなく、快晴の日の夕暮れ〜夜にかけて訪れるほうが良さそうです。
11:00 ホテルチェックアウト〜昼食
ホテルをチェックアウトしましたが、バスは14時にカントーバスターミナル発。昼食を済ませてから向かおうと思います。
旅行先でのノルマといえば、現地での日本食事情のチェック。ということで日本食レストラン「CLAM」にやって来ました。
後から知ったのですが、こちら、ホーチミン市の旧2区(タオディエン)にも支店があるようです。リサーチ不足だった…。ただ、Facebookのアカウント名から判断するに、本店はカントー店である模様。地方都市発の日本食店がホーチミン市に支店を出すとは、珍しいパターンですね。
日本食といえば、気になるのはカントーに住む日本人在住者の数ですが、どうも殆どいない模様。それでも、製造業に関わる方たちを中心に数十人の在住邦人がいるとのことです。そう言えば、私の行きつけの日系美容院でも「わざわざカントーから来店されるお客さんもいるんですよ〜」という話を聞いたな…。
このAIが書いたみたいな怪しい文字、趣がありすぎてたまらない。
さて、肝心の食事ですが、何よりもベトナムで白子が食べられることに感動!さすがに日本で食べる方が美味しいけど…。寿司のセットは、この価格なのに生魚のネタが3つもあることが嬉しい。
味噌汁はベトナム人の好みに合わせているのか味噌薄め・出汁強め。茶碗蒸しは鬆ひとつ無い美しい仕上がりでした。
13:30 カントーバスターミナル着
発車30分前を目安にバスターミナルに向かいます。立派なターミナルがありますが、フンチャンバスはこちらではなく傍らの専用オフィスから発車します。
14:00 カントーバスターミナル発
14:00発・ホーチミン市ミエンタイバスターミナル行きのバスで帰路につきます。道が混んでいなければ17時までには到着できることでしょう。お疲れさまでした。解散!