知ってるコムタムと全然違う!アンザン省名物「コムタムロンスエン」*Sáu Phương@カントー

カントー

ベトナム南部に数多ある名物料理、そのひとつである「Cơm tấm(コムタム)」。

豚肉グリルと目玉焼きのコムタム

「Cơm」は米、「Tấm」は砕くの意であり、細かく砕かれたご飯にグリルした豚肉やオムレツ、葱油などがトッピングされた料理です。そのバリエーションは数多く存在し、路上店から高級店まで、様々なレストランでいただくことのできる南部のソウルフードです。

そんなコムタムですが、メコンデルタ地方アンザン省の省都・ロンスエン (Long Xuyên) では、一風変わったコムタム「Cơm tấm Long Xuyên(コムタムロンスエン)」が名物であるとのこと。

同じくメコンデルタ地方に位置する中央直轄市・カントーでもロンスエン風のコムタムが食べられるとのことなので、行ってきましたよ。

本記事ではカントーにあるローカル食堂「Cơm Tấm Long Xuyên Sáu Phương」をご紹介します。

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「Sáu Phương」の場所

お店が位置するのはカントー市内の中心部、チュオンディン (Trương Định) 通り沿い。ちなみに、お店の営業は朝6時から13時までと短いです。朝食〜早めの昼食にどうぞ。

お店の前では骨付き肉がぐーるぐーると焼かれており、うっとりするような肉の香りが一帯に漂います。あまりにも高速に回転するものだから、シャッタースピード不足でブレてしまった。

お店の中は、まあ普通にローカル食堂。テーブルが大きいのでグループで訪れても安心。

「Sáu Phương」のメニュー

メニューはこちら。「MÓN CHÍNH(メイン料理)」から選びましょう。物足りない!という方は「MÓN THÊM(追加料理)」からトッピングを追加して。

普段よく食べている、豚肉グリルの「Cơm tấm sườn(コムスン)」などにも惹かれますが、やはりここは初志貫徹で「Cơm tấm Long Xuyên」を注文。「Đặc biệt(スペシャル)」でも35,000ドンなんて激安!

ロンスエン風のコムタムを実食

Cơm tấm Long Xuyên đặc biệt(コムタムロンスエン・ダックビエット)」が到着しました。お値段は先述の通り35,000ドン。スープも付いてきます。お茶は別料金(2,000ドン)。

ロンスエン風コムタムの特徴は、その米粒の細かさにあります。サイゴン(ホーチミン市)で見られるコムタムの米粒の半分程のサイズではなかろうか。

米粒の小ささに合わせ、トッピングされている具材も小さくカットされていることも特徴。例えば豚バラ肉はサイゴン風コムタムのように骨付きで丸ごと提供されるのではなく、ストリップ状に細切りされています。

別添のヌクマムに唐辛子を足し、皿に回しかけます。とろっとしたヌクマム。

スプーンでガッと掬って口に運ぶだけなので、スルスルと食べられてしまう!パラパラとしたお米ですが、その小ささからまるで口の中でとろけるようです。ほのかに感じられるお米の甘さも良い。具材の味付けは南部らしく甘めで、安心するお味。

蒸しオムレツ、具がぎゅっと詰まっており美味。これだけでご飯が進んでしまうわね。

細かくカットされた煮卵もポイント。しっかり浸かった卵は見た目にも美しく、スパイシーな風味がたまりません。

こういうローカル食堂で出されるスープ、大抵冷めていることの方が多いですが、こちらのお店のものは温かいです。味の素みを若干感じましたが、私はうま調肯定派なので無問題。そもそも無料で付いてくるスープですからね。

「Sáu Phương」の店舗情報

お店の名前 Cơm Tấm Long Xuyên Sáu Phương
住   所 24A Đ. Trương Định, Tân An, Ninh Kiều, Cần Thơ
営 業 時 間 06:00 〜 13:00
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