台湾夜市の定番屋台グルメ「大鶏排（ダージーパイ）」。カリカリの食感とスパイシーな香り、そして、鶏胸肉を叩いて伸ばしたことにより人の顔よりも大きくなったそのBIGなサイズが特徴です。
日本でも、台湾ブームの流れに乗り2020～2021年くらいにかけて流行しましたね。果たして2024年現在はどうなっているのだろうか…
で、そんな大鶏排を私は食べたことがありません。いや、横浜中華街なんかで幾度も見かけた記憶はあるのですが、何というか…サイズが大きいからすぐ腹いっぱいになりそうじゃないですか？せっかく中華街へ食べ歩きにやって来ているのに、一品だけで満腹になったら負けな気がしてしまい、忌避していたんですよね。ちなみにタピオカにも同じことが言えます（個人の感想です）。
その後、何やかんやあってベトナム・ホーチミン市に移住した現在、大鶏排の専門店を偶然発見。
これは…いよいよ向き合うときが来たのかもしれない。というわけで、ホーチミン市に2店舗を展開する大鶏排専門店「Hot Space Chicken – GÀ RÁN KHỔNG LỒ」を紹介します。
「Hot Space Chicken – GÀ RÁN KHỔNG LỒ」NTMK店の雰囲気
今回は、ホーチミン3区・グエンティミンカイ (Nguyễn Thị Minh Khai) 通りの店舗にやって来ました。この手のファストフードでは珍しく青緑を基調とした外観が目を引きますね。
メニューはこちら。「XXL」サイズを謳う大鶏排がウリですが、チキン以外にもイカ・エビ・エリンギ・ポテトなど多様な揚げ物を取り扱います。
大鶏排はハーフサイズも選択可能。追加料金でフレーバーも変更できるようですね。
店内は小さめ。注文の際も開口一番、持ち帰りかどうか聞かれるので、基本的にはテイクアウトメインなのかしらね。
「Hot Space Chicken – GÀ RÁN KHỔNG LỒ」の大鶏排を実食
「SMALL COMBO」99,000ドンにしてみました。オリジナル大鶏排・鹽酥杏鮑菇（エリンギ唐揚げ）・ペプシコーラがセットになったお得なコンボ。エリンギの唐揚げ、好きなんですよー。カリカリ衣とエリンギのくにくにした食感との組み合わせが癖になり、台湾の夜市で何度も食べた記憶が…
店内で食べる場合はカットして提供してくれるようです。巨大なチキンを見て「でっけえ！」と言いたかったのですが、まあ食べやすいし良いか。
ちなみに、カウンター前にはケチャップとチリソースがありますので適宜取りましょう。
一口噛み締めると、衣のガリッとした食感。タピオカ粉を混ぜて実現できるものらしい。鶏胸肉なのでそこまでくどくないですね。割と胸焼けしない系の揚げ物です（そんなジャンルがあるのかどうかは知らない）。
味はケイジャンスパイスということで…あれ、五香粉じゃないの？まあ、クミンの良い香りはするのですが、あまり台湾感は無い。
エリンギは…味が無い。せめて塩コショウくらいは振ってあると思ったのだけど。大鶏排の有料フレーバーにXí muội（梅塩味）があったので、それで味付けしたい。
しょうがないのでケチャップを付けて食べてみました。結局のところ、相も変わらず薄い台湾感。
完食。結局のところ、これがホンモノの味だったのかが分からず、モヤモヤしただけだったな…。今度台湾に行ったら本場の大鶏排（と鹽酥杏鮑菇）を食べてみよう。と、いうことで今まで無関心だった大鶏排への思いが強くなったのでした。
