カフェの選択肢が常に更新され続けるホーチミン市。そんな中、日本スタイルのクレープを専門とするデザートカフェが立て続けにオープン!とりわけ、柔らかくもっちりとしたクレープとは一線を画し、薄く香ばしく焼き上げたパリパリ食感を前面に打ち出した「Chidori Crepe(チドリクレープ)」は、登場以来注目を集めてきました。
「Chidori Crepe」を手がけるのは、ベトナムに「ベッドカフェ」の概念を広めたといっても過言ではない「Chidori Hospitality」。現在、外国人駐座員のハブであるタオディエンエリアに2店舗を展開する「Chidori Crepe」ですが、今回はオープンしたばかりの2号店をご紹介しちゃいますよ。
「Chidori Crepe」2号店の場所・外観

おはようございます。やって来たのは、朝8時のタオディエンエリア・Đặng Hữu Phổ通り。邸宅や低層オフィス、小さなギャラリーなどが点在する閑静な一角ですね。1号店は割と奥地でしたが、2号店はメトロ駅からも比較的アクセスしやすい場所にあります。

そしてこちらが「Chidori Crepe」2号店。白壁と瓦屋根で構成された、クラシックな2階建てのヴィラを改装したものです。

さて、入口には前庭を活かしたオープンテラスが広がっていました。温かみのあるヘリンボーンタイルが敷き詰められ、頭上には大きなパラソルと樹木が心地よい木陰を作っています。
「Chidori Crepe」2号店の内装

ということで店内へ。一歩足を踏み入れると、クラシカルな外観の印象とは対照的に、明るくモダンで開放的な空間が広がっていました。

白壁と温かみのある木目を基調に、グリーンやテラコッタ、鮮やかなブルーの什器がアクセントとして効いています。


奥の客席には青いモザイクタイルをあしらったテーブルや、革張りのローソファがゆったりと配置されています。チェス盤のような白黒チェックのテーブルが置かれるなど、遊び心も。

たっぷりと自然光が差し込む構造になっており、気持ちが良い。まるで室内にいながら屋外のサンルームにいるかのような心地よさ。


1階の奥には小さな中庭が設けられており、窓には「こもれび」の解説。まさしく木漏れ日そのものの光景が広がっていました。

これまた美しい木製螺旋階段。こちらを上がった2階は「Focus Room」と呼ばれる静かな専用エリアになっているそう。単にクレープが食べられるカフェではなく、仕事や読書に集中したい人のためのエリアも用意されているということで、訪れる人がそれぞれの時間を気兼ねなく過ごせるよう配慮されています。
「Chidori Crepe」のメニュー

1号店と共通ではありますが、「Chidori Crepe」のメニューはこちら。食事として楽しめる「Salad Crepe」、フルーツやクリームをふんだんに使った「Dessert Crepe」、そして生地自体の風味をストレートに味わう「Simple Crepe」の3本柱です。
使われている素材にもこだわりがあり、純度の高いギーバターや、日本から直輸入された北海道産のビート糖など、上質な原料が選ばれているとのこと。

ドリンク類も充実しており、ダラット産アラビカ種の上位5パーセントにあたる豆を使用したコーヒーをはじめ、煎茶やほうじ茶をポットで提供する日本茶セット、果汁を使ったフレッシュジュースやソーダ類が並びます。一部ドリンクは、クレープを注文すると手頃な追加料金でセットにできるのもうれしい。
実食

注文したのは、「Kinako Red Bean & Matcha Cream(きな粉小豆&抹茶クリーム)」119,000ドン。ドリンクには、セットで注文した「Salted Lime Soda(塩ライムソーダ)」59,000ドンを合わせました。

専用の木製スタンドに立てられて運ばれてきたクレープ。生地が自立していることからも、焼き上がりの軽快さが分かりますね。口に含むと、端の部分が薄く繊細で心地よいサクサクとした音が響きます。噛みしめるほどに上品な甘みが感じられ、飽きの来ない味。

内側に絞られた抹茶クリームは甘さ控えめで、チープな油脂によくある重さは無い。そこに粒感を適度に残した小豆の穏やかな甘さが重なります。「あんこ」ではなくあくまでも「小豆」だからか、とことん甘さは控えめです。きな粉感は…あまり感じられず。何にせよ、くどさがないのでペロリといただけます。時間が経つにつれ、生地がだんだん馴染んできてしっとりしてくるのも良い。

塩ライムソーダは、グラスの底に沈んだ琥珀色のシロップを混ぜていただきます。爽やかな酸味に熟成した塩気とほのかな苦味が重なり、非常に奥行きのある味わい。クレープに合わせるには甘いかな?と思いましたが、炭酸の刺激と塩味がクレープの甘みをいい感じに流してくれました。

続けて「Creme Brulee(クレームブリュレ)」139,000ドン。こちらはドリンクセットの中にあった「Phin Coffee with Fresh Milk(ミルクコーヒー)」59,000ドンとの組み合わせで注文しました。

クレープには、バーナーで香ばしく炙られたバナナが大胆にトッピング!表面のキャラメリゼに歯を立てると小気味よく割れ、飴のカリッとした歯ごたえとクレープ生地のクリスピーな食感が重なります。
ほろ苦いキャラメルにほんのり温かいバナナの濃厚な果肉感、そしてその下に潜む滑らかなカスタードクリームが口の中で混ざり合い、温度と食感の対比が際立つ何とも奥深い仕上がり…。

うん?背景が1食目のクレープと違う?…はい、こちらは「Chidori Crepe」の1号店です。

いや、最初、1号店と2号店を勘違いしてまして、間違って1号店の方に行っちゃったんですよね。だって、普通わかりにくい場所にある方が新店舗だと思うじゃん!?(事前にちゃんと調べとけ、というハナシ)

1号店と2号店を比べると、ヴィラ調の外観に変わりは無いものの、1号店の内装は落ち着きのあるシックな雰囲気。2号店の方が座席数が多く開放感もあり、光が差し込む明るくモダンな構成になっているので、個人的には2号店の方が好き。この辺は個人の感想なので、お好きな店舗を訪れてください。


