ホーチミン市内に2店舗を展開し、特にベトナムの若者たちから支持を受けているレストラン「Quán Ăn MAIKA」。
ベトナミーズアレンジされた各国料理が特徴であり、まさにアジアングルメの宝石箱。ローカル食堂とさほど変わらない価格帯ながら、エアコンの効いた清潔な店内で食事ができるのも嬉しいところ。
今回は、中心地からのアクセスも良い、スアンホア街区（旧3区）のNguyễn Đình Chiểu店へ行ってきました。
「Quán Ăn MAIKA」の場所・雰囲気
グエンディンチュウ (Nguyễn Đình Chiểu) 通りにやって来ました。中心部の喧騒から少し離れた、洗練された雰囲気が漂う場所。近代的なオフィスビルやアパレルショップ、カフェが立ち並び、緑豊かな街路樹が美しい通りです。
そしてこちらが「Quán Ăn MAIKA」Nguyễn Đình Chiểu店。1号店は中華街のアンドン街区（旧5区）に位置し、こちらは2号店です。
「Quán Ăn」は「食事店」の意で、「Nhà Hàng（レストラン）」よりもカジュアルな感じ。「MAIKA」は日本人の名前っぽくもあるが、由来は謎。「お食事処・舞香」…なんか、一気に和風になったな。
内装は温かみのある黄色やオレンジ色で統一されており、リラックスして食事を楽しめる雰囲気。そして、奥の壁に大きく掲げられた、内側からライトアップされた「MAIKA」のロゴも印象的。2階席もあるようです。
各座席は2人席がメイン。1人でも訪れやすそうです。
「Quán Ăn MAIKA」のメニュー
「MAIKA」のメニューを一部紹介。
韓国風の「Cơm bò xào kimchi（牛キムチ炒めご飯）」やビビンバ風の「Cơm trộn Maika（MAIKA風混ぜご飯）」、香港風の「Cơm bò sốt tiêu Hongkong（牛の香港風ペッパーソースご飯）」などなど、やけに国際色豊か。中華街発のお店だからか、気持ち中華料理が多めか。
麺類は、タイ料理風の「Bún thái hải sản（タイ風海鮮麺）」や「Pad thái（パッタイ）」、韓国の激辛でお馴染み「Mì Samyang gà cay（サムヤン激辛鶏焼きそば）」、さらには「Mì Ý sốt kem（クリームパスタ）」といった洋食メニューまで網羅。
ベトナムの屋台で人気の「Chân gà（鶏の足）」や「Sụn gà（鶏軟骨）」、「Bắp xào（炒めコーン）」から、韓国の「Tokbokki（トッポギ）」、創作春巻きまで、小皿料理も充実。
そして何故か日本式の「Bento」メニューまで。60,000VND前後で、メインのおかずにご飯、スープ、副菜が付いてくるお得なセットです。しかし弁当箱に汁物が入っているのはシュールだ。
実食。エビたっぷり天津チャーハン
注文後、かなりのスピードで一気に全品提供されました。
私が注文したのは「Cơm phủ tôm trứng」、チャーハンにエビ乗せオムレツを豪快に乗せた、オムライスや天津飯を思わせる見た目の料理。価格は86,000ドン。香港の「滑蛋飯」がベースになった、中華街エリアをはじめとした最近流行りの料理です。キムチとタイ風ソース、スープ付き。
こちらは友人注文の「Bún Thái hải sản」98,000ドン。トムヤムクンを思わせるタイ風スープにブン（細い米麺）を合わせ、海鮮をトッピングした一品。
これも友人が注文した「Rằng mực xào bắp bơ」86,000ドン。「Răng mực」とは、直訳すると「イカの歯」ですが、実際はイカの口周りの筋肉（カラストンビ）の部分。日本ではあまり馴染みがありませんが、ベトナムではおつまみとして大人気。それをコーンと炒め合わせた一品です。バインミー付き。
さてさて、天津チャーハン（ではない）にスプーンを入れてみると、たまごは期待通りのとろとろ食感。バター香る（マーガリンかもしれないけど）、絶妙な半熟具合です。たまごの優しい甘みと、たっぷり乗ったエビのプリプリとした食感、そして自然な甘みが最高のコンビネーションです。
タイ風ソースをかけていただくと、スイートチリソースのような甘酸っぱさに、ほんのりピリ辛な風味が加わり、一気に味が引き締まります。クリーミーなたまごとご飯に、このソースが絡み合うことで、さっぱりとしながらも奥深いアジアンテイストに。
そう言えば食事中、店内に目をやると、スタッフに指示を出しているオーナーらしき女性が居ました。そしてその後お店のインスタをチェックすると、そこにはバリバリ顔出しでリールに出演するその女性の姿が。貴女がマイカさんだったのか…。
