ベトナムスイーツの代表格といえば「ベトナム風ぜんざい」とも呼ばれる「チェー」。
伝統的なチェー屋だと、ワゴンに色んな具材が並べられており、それらを手早くカップに入れて提供してくれるイメージ。しかしながら、日本人街・ファンビッチャン (Phạm Viết Chánh) 通りからほど近い場所に、おしゃれで可愛く、そしてモダンなチェー屋さんがありますよ…と言う話。
本記事では、ホーチミン市ビンタイン区のチェー専門店「Tiệm Chè Mùa Hè」をご紹介します。
「Tiệm Chè Mùa Hè」の場所・雰囲気
【2025年3月追記】すぐ近くの別の集合住宅へ移転しました。写真は全て移転前のものです。
「Tiệm Chè Mùa Hè」が位置するのは、ビンタイン区・ファンビッチャン (Phạm Viết Chánh) 通りから少し外れた路地裏。集合住宅の一角に、小さめのカフェがいくつも集まるエリアです。

持ち帰り用の窓口。


青みがかった緑を基調とした、爽やかでアジアンリゾート感漂う店内。注文はカウンターで。店内で食べる場合、料金は後払いです。


メニューはこちら(2025年3月時点のもの)。英語が併記されており、写真もいくつか掲載されているなど、ベトナム語があまり分からずともイメージが付きやすいものとなっています。
かわいい!お手頃価格!チェーの数々を実食
【2025年3月追記】こちらに記載の金額は全て初版執筆時のものです。

Chè xoài 33,000ドン。マンゴーやタピオカ入りのチェーです。ちなみに、この店は氷は別添なので好きに冷たさを調整できます。マンゴーの果肉がごろごろ入っているのが嬉しいのはもちろん、上にかかってるマンゴーペーストが濃厚でうまい…。

Chè khúc bạch 38,000ドン。もっちりして美味しいミルク寒天のチェー。「Khúc bạch(クックバック、杏仁パンナコッタ)」はよくロンガンやライチと組み合わせられるイメージですが、こちらではフルーツたっぷりで色鮮やか。汁が爽やかな甘さで、つい飲み干してしまう…。

Chè khoai dẻo đậu đỏ 32,000ドン。小豆と芋餅(芋圓)と仙草ゼリーのチェー。具材の組み合わせ的に台湾スイーツっぽくもある。「旧暦の七夕に小豆を食べると恋人が出来る」と聞いて食べに行きました。結果はお察しください。

Caramel trái cây 28,000ドン。大きめのバインフラン(プリン)といろいろフルーツ。こんな安くていいの!?ってくらい満足感あります。

Yogurt dẻo trái cây 38,000ドン。キューブ状のフローズンヨーグルトといろいろフルーツ。この状態のヨーグルトを「Sữa chua dẻo」と呼ぶのかな?凍ってはいますがスプーンで軽く崩せます。シャクシャク、甘酸っぱくて美味しい。
【2025年3月追記】移転後の店舗に再訪

ひっさびさに再訪しようとしたら、いつの間にか店舗が移転していました。移転前からはすぐ近くなので、ここも「ファンビッチャンエリア」と称して支障は無いでしょうが、以前の場所と比べるとさらにローカル感が強め。大型コンドミニアム「City Garden」が位置するンゴタットトゥ (Ng. Tất Tố) 通り沿いです。

「Tàu hũ matcha đậu đỏ」38,000ドン。抹茶豆腐と小豆のチェー、です。

こちらのチェーも氷が付いてきます。「ベトナム(東南アジア)で水道水や氷は絶対に避けないといけない」と考えている旅行者の方は多いと思うのですが、少なくとも氷に関してはどこのお店も氷屋さんから買っているのでそこまで神経質になる必要は無い…というのが個人的な見解です。まあ、配達された氷をどのように保管しているかはそれぞれの店次第なのだけど。


抹茶豆腐はかなり弾力があり、さながらゼリーのような食感。お味は、ほのかに爽やかな後味が広がる…まあよくある「抹茶風味」です。小豆は特に甘さが足されていないものなので、全体的にかなり甘さ控えめのチェーとなっていましたよ。
「Tiệm Chè Mùa Hè」の店舗情報
ここの店のチェーは全部美味しくて、今のところハズレがないです。あと、具材のフルーツがぜんぶ瑞々しい!
結構遅い時間までやっているので、ファンビッチャン界隈でディナーしたあとのデザートにどうぞ。