ベトナム中南部、標高約1,500メートルの山間に広がる高原リゾート地「ダラット (Đà Lạt)」。 街の中心部から少し足を延ばすと、起伏に富んだ地形を生かして作られた眺めの良いカフェがたくさんあります。
その中でも、谷を見渡すパノラマと木造建築から成る世界観から「ダラットでここに行かなきゃモグリ!」ってくらいベトナム人の皆さんに根強い人気を誇る(※勝手なイメージです)カフェ「Tiệm Cà Phê Túi Mơ To」をご紹介します。夜になるとカフェから見える温室群の照明がまるで光の谷のようになり、夕方以降は大変な賑わいを見せるこちらのお店。今回はあえて早朝に足を運んでみましたが、果たして…?
「Tiệm Cà Phê Túi Mơ To」の場所・雰囲気

お店があるのは、ダラット市街地中心部から東へ約8kmの丘陵地帯。私はレンタルバイクで向かいましたが、このくらいの距離ならGrabでもアクセスできると思います(未確認なのでご了承ください)。竹林や植栽に囲まれたゲートをくぐって敷地へと足を踏み入れますよ。

敷地内には、常夏のベトナム南部とは思えない光景が!手入れの行き届いた花壇や水路から成る庭園と、木の風合いが印象的な小屋がいくつか。木肌の温かみと鮮やかな緑が見事に調和。

屋外に設けられたオープンテラスには白い大型パラソルと木製テーブルが並び、花壇越しに眼下に広がる広大なビニールハウス群と青空を遮るものなく見渡せます。

板張りの壁に囲まれたリビング風のスペース。深みのある革張りソファが置かれ、まるで高原の別荘?木々を間近に感じながら涼やかな外気を感じることができます。

サンルームのように作られた温室風のスペースは、トラス構造と半透明の屋根パネルで構成され、柔らかな光が差し込みます。鉢植えが所狭しと並び、まるで植物園の真ん中でお茶を飲んでいるかのような贅沢な密度感。

窓辺は太い木枠が額縁の役割を果たし、外のビニールハウス群と遠くの山並みをまるで一枚の絵画のように切り取るピクチャーウィンドウ。景色を眺めながら静かに過ごすのに最高の特等席です。

下に降りていくと、アイアンのシャンデリアが吊るされた大きなホールが。山小屋のような無骨さとクラシックな優雅さが同居しています。

ロフト席は白いドレープカーテンで仕切られ、テーブルにはアンティーク調のランプと一輪挿し。隠れ家のようなプライベート感を味わえます。

このほかにもスペースや建物があるのですが、このくらいで。敷地全体がまるで小さな集落のようであり、カフェというよりもテーマパークみたいな広大さ。店名の「Túi Mơ To」はあえて訳すなら「ドリーム・バッグ」の意ですが、その名の通り夢のようなワクワクが詰まったカフェですな。
「Tiệm Cà Phê Túi Mơ To」のメニュー

「Tiệm Cà Phê Túi Mơ To」のメニューはこちら。ドリンクの価格帯は45,000~75,000ドン、ケーキ類は35,000~65,000ドンとなっています。ホーチミン在住者としては標準的な価格設定だし、そもそもこれだけの景観と敷地規模を持つことを考えると非常に良心的。いくら人気カフェとは言え、この価格でペイできるのか…?
メニューの内容は、高原特有の冷しい気候を意識してかホットティーの選択肢が充実。ダラット特産のアーティチョークティーや竹炭を取り入れたナッツミルクなど、素材にこだわった温かい飲み物が目を引きます。

ショーケースには、パッションフルーツや抹茶、プラムを使ったチーズケーキ、ピスタチオのスポンジケーキ、エッグタルトなど。
実食

ということでワタクシが注文したのはこちら。小花柄のテーブルクロスに置かれた生花や木製トレイの風合いも相まって、まずは見た目でハートをがっちり掴まれました。

「Trà Gừng Mật ong(ハニージンジャーティー )」65,000ドン。透明な耐熱ガラスのマグカップに注がれて運ばれてきます。底には薄くスライスされた生姜がたっぷり沈んでおり、意外にもエッジの効いた一杯。バイクの運転で冷えた体に染みるう~。
「Cheesecake Chanh Dây(パッションフルーツチーズケーキ)」60,000ドン。しっとりと焼き上げられたベイクドチーズケーキの上に、滑らかな白いクリームフロスティングを重ねた2層仕立ての一品。リッチなチーズのコクをベースに持ちながらもパッションフルーツの酸味が良いアクセントで、気づいたらペロリと完食してしまっていた…。ただの映えカフェかと思ってたけど、ちゃんとペイストリーも美味しいよ!
「Tiệm Cà Phê Túi Mơ To」の店舗情報

ダラットのガーデンカフェ「Tiệm Cà Phê Túi Mơ To」をご紹介しました。敷地内はちゃんとメンテナンスされてるし、ドリンクもケーキも「ちゃんと作ってる」感。人気は伊達ではなかった…。

多くの人で賑わう夕暮れ時や夜のライトアップもよかですが、朝のオープン時間に合わせた訪問もおすすめですよ。澄み切った青空の下、静か~な温室の谷を眺めながら温かいお茶をいただけば、それだけでもうダラット滞在のハイライトになるはず。

