【台湾】至高の生食パン!おもてなし宿るブランチをいただく*嶼の御持@台南

台南市

ゆっくりと、しかし確実に熱を帯びながら動き出す台南の朝。日常の断片を掬い取るようにして朝食を探し歩くこともまた、この街の楽しみの一つであります。

台南の朝食の定番と言えば牛肉湯やサバヒー粥。しかし近年、そんな朝の選択肢の中にベーカリーやブランチカフェが溶け込むようになりました。

今回は、台南市東区のブランチショップ「嶼の御持(嶼の御持て成し)」をご紹介します。店名の通り、日本的「おもてなし」と台湾らしい温かなホスピタリティが交差する、ある朝の記録をお届けしますよ。

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「嶼の御持」の場所・外観

やって来ました、長榮路三段のエリア。大学をはじめとする教育機関が集まっていることもあり、祝日(メーデー)ながらもスポーツユニフォーム姿で道を歩く学生の姿が。部活かしら。

そこから路地に入ると、古い現像所や住宅が立ち並ぶ穏やかな風景。そこに突如として現れる角地の建物が「嶼の御持」でございます。

深いブラウンのオーニングには日本語で「嶼の御持て成し」と掲げられています。読みは「しょうのおもてなし」で良いのだろうか?「嶼」は「島」の意であり、「お客さんに最高のものを届けるための小さな店」を島に見立てているそう。

入り口には手書きの黒板が置かれ、その日の焼きたてパンの種類や営業時間が記されていました。丁寧な筆致から、訪れる人を温かく迎え入れようとする姿勢が伝わってきます。

「嶼の御持」の内装・雰囲気

店内はこんな感じ。客席は非常にコンパクトで、カウンター席が4席ずつ二か所に、それ以外には2名用と4名用のテーブルが一つずつ。全部で十数名も入れば満席になる小さな空間です。

お水やカトラリー類はセルフサービスです。

オープンキッチンに目をやると、今まさに焼き上がったばかりの生食パンが!まさに黄金色の山々と呼ぶに相応しい、ふつくしい光景です。

私が訪れたのは朝の8時10分頃。開店から間もない時間でしたが、すでに客席の半分ほどは埋まっており、8時20分を回る頃にはほぼ満席となりました。満席の場合は、店員さんにウェイティングシートに記入してもらい、近隣を散策しながら待つシステム。

見るからに多忙な店内でしたが、店員の皆さんはきびきびと動きながらも丁寧に作業や応対をされています。で、びっくりしたのが、眼鏡をかけた男性の店員さんが超絶流暢な日本語をお話しになったこと。間違いなく日本に住んで接客業に従事していたレベルの日本語です。

その店員さん、オーダーも会計も調理も全てこなしながらも疲れは見せず、忙しい中でもグループ客の記念撮影にも笑顔で応じたりと、マヂでサービス業の神として祀られるべき店員さんでした…。お若く見えたけど、お店のSNSを見る感じ、オーナーさんなのかしら。

「嶼の御持」のメニュー

嶼の御持」のメニュー(+お店のルール)はこちら。店内のオーブンで焼き上げられる自家製パンが主役です。

看板メニューの「嶼の早午餐(アイランド・ブランチ)」を筆頭に、フォカッチャやミニ生食パンを用いたサンドイッチ、そしてセットで楽しめる濃湯(スープ)や自家製デザートが並びます。日本の三温糖や北海道産の練乳を使用するなど、素材へのこだわりも伺える。

ドリンクメニューも、コーヒーだけでなく台湾の銘茶が充実。木柵鉄観音(もくさくてっかんのん)や日月潭紅玉(にちげつたんこうぎょく)などが揃い、それぞれラテとしても楽しめます。基本的には無糖で提供し、必要に応じてシロップを足すスタイルも配慮が光る。

実食

今回注文したのは、「嶼の早午餐260元、「木柵鐵觀音拿鐵(木柵鉄観音ラテ)」120元に、セットの「濃湯(クリームスープ)」40元を加えた構成。

なんといってもメインのプレート、嶼の早午餐。白い器には、三切れ並んだミニ生食パン、照り焼き風の鶏もも肉、「無毒」を謳うサラダ、卵サラダ、フルーツ(ドラゴンフルーツ&キウイ)が麗しく盛り付けられています。なお、「麵包可換佛卡夏(=パンはフォカッチャに変更可能)」なのでお好みで。

見て、このキメが細かくしっとりした食パン。一口食べると小麦の自然な甘みが優しく広がることはもちろん、口の中で次第に溶けていくカンジ…。まさに飲めるパン…。

パンに卵サラダを乗せて、セルフたまごサンドなんかにしちゃったり。

鶏もも肉はしっとりとした仕上がりで、肉厚で非常にジューシー。甘辛いタレがパンの甘みを引き立てます。結構ざっくりとぶつ切りにされているので骨には注意。

サラダのドレッシングは、シーザー・胡麻・ヨーグルトから選択可能。胡麻ドレを選んだのですが、力強い味の新鮮な野菜によく馴染む。

そして茶色の陶器に入った熱々のスープ。ベーコンや野菜など具だくさんで、旨みが溶け込んだクリーミーな味わいに、上にのせられたクルトンのカリッとした食感が心地よいアクセントになります。こういう、「ザ・日本の洋食」な感じのスープもしばらく飲んでいなかったな…。

鉄観音ラテ。ティーバッグの状態で提供されました。水出しならぬ牛乳出し…ってコト!?

結構長く置いておいたのですが、牛乳が強すぎるのかあまり鉄観音っぽさは感じられず…。こういうのって濃く煮出したお茶で作るのかと思っていたのですが、私が知らないだけでこういうレシピだったらごめんなさい。ミルクは美味しかったデス。

「嶼の御持」の店舗情報

台南のブランチ&ベーカリーカフェ「嶼の御持」をご紹介しました。単なる朝食以上の満足感をもたらしてくれるお店でした。いやはや、台南という街のレベルの高さを思い知らされましたね。

パン作りの技術と、誰かの朝を心地よいものにしようとする優しさ。台南を訪れた際は、その両方が満たされたこのお店でサイコーの朝を迎えてみては?ただし、待ちたくなければ開店と同時に行くこと。

お店の名前 嶼の御持 (Syo no Omotenashi)
住   所 臺南市東區長榮路三段66巷8號
営 業 時 間 08:00〜17:00(※水曜・木曜定休)
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