ホーチミン市中心部!伝統を覆すフュージョンイタリアン2号店*PASTA CLUB@サイゴン街区

洋食

ホーチミン市の夜を彩る飲食店シーン。ここ数年で驚くほどの多様化を遂げており、選択肢は様々です。

ベトナム料理や各国料理がしのぎを削る中、独自の存在感を放つのがフュージョンレストラン。なかでも、欧米のクリエイターや流行に敏感なローカル層の間で支持を集めているパスタ専門店が、タオディエンの1号店に続き、2号店を中心部にオープンしました。

本記事では、ホーチミン市サイゴン街区(旧1区)のイタリアンレストラン「PASTA CLUB Not so Italian」をご紹介します。

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「PASTA CLUB」2号店の場所

やって来ました、旧1区・ハイバーチュン (Hai Bà Trưng) 通り。ちょうど、マリオットホテル (JW Marriott Hotel) が位置するあたりですね。夜になると街灯やビルの明かり、そしてバイクのテールランプが路面を濡らし、なんともサイゴンらしい熱気と情緒を生み出します。

で、お店の入口なのですが…これがなかなか初見だと分かりにくく、見えてるのに辿り着けない!

ちょうどマリオットの正面にある、ベトナムの通信大手・VNPTの敷地から入ります。

目的のPASTA CLUBはLầu 1、日本でいう2階に位置。壁面に白く浮かび上がるネオン看板と、赤くライトアップされた階段が目印です。これから始まる非日常的なディナー体験への期待が高まりますね。

「PASTA CLUB」2号店の内装

ということで店内へ。そこには、空間全体がビビッドな赤の照明で満たされた、なんとも妖艶な世界が広がっていました。

空間の核となっているのは奥のオープンキッチン。黒いキャップとエプロンを纏ったスタッフが手際よく仕上げていく調理風景を間近に眺めることができます。こういうオープンキッチンって、店側によっぽどの自信がないと出来ないわよね。キッチン前にはカウンター席も用意されており、一人での利用や、料理が仕上がるライブ感をより近くで楽しみたい人向け。

通りに面した大きなガラス窓にも注目。窓の外には豊かな街路樹の緑が広がり、店内の赤と交差します。夜の街を行き交う車の光も遠目に見え、適度な開放感。

各テーブルには手元を照らすモダンなLEDランプが置かれ、シックな黒ベースの食器が並びます。興味深いのは、フォークやスプーンに加え、お箸がデフォルトでセットされている点。これが「Not so Italian」―そこまでイタリアンじゃないというコンセプトの真意!?

そして「HAPPY BIRTHDAY」のボード。エヘヘ、実はこの日が誕生日でした。ハッシュタグは「#nishi生誕祭2026」でお願いします(もう遅い)。

客層は、もっと欧米人が多いのかと思いきや意外にもローカルの若者が多い印象。皆金持ってんな〜、成功してる若者ってやつかしら、と思ったのですが、同行者曰く「親の七光り」だそうです。確かに、いかにもボンボンっぽい感じだったが…。

「PASTA CLUB」2号店のメニュー

PASTA CLUB」のメニューはWebから確認可能。1号店と、こちらの2号店で若干の違いがあるようです。ということでメニューはこちらからご覧ください。

特徴としては、アジアやベトナムの要素を大胆に取り入れた構成です。パスタだと、エビをあしらったトムヤムパスタ、XOソースを使用したサーモンパスタ、さらにはコチュジャンやスモークチリソースをベースにしたスパイシーソーセージペンネなど。日本人にはお馴染みの明太子パスタもラインナップされています。

ピザは、ベトナム名物のカリカリに焼いた豚バラ肉(Heo Quay)に高菜漬け(Dưa Cải)を合わせたものや、鰻に蒲焼のタレ、海苔、鰹節をトッピングした和風のピザなど、攻めたメニューが並びます。

カクテルもすごい。例えば、オレンジとともに椎茸を漬け込んだウォッカをベースにした「MOSHI MUSHIEE」やら、和牛の脂をウォッシュしたメスカルにビーツのアイスやラボネチーズを合わせた「ROOMIE PARADISE」やら。

極めつけは「ROOM.EXE」というカクテルで、ブラウンバターでウォッシュしたラムに抹茶、ココナッツウォーター、そしてヌクマム(キャラメルフィッシュソース)を加えるという、旨味を極限まで引き出した一杯も。

一方で、ネグローニやアペロールスプリッツといったイタリアンの王道カクテル、そしてトスカーナやヴェネト、プーリアといったイタリア各州のワインもボトル・グラスともに豊富に揃っており、正統派のアルコールを楽しみたい層のニーズにも応えます。

実食

LOCAL FRUIT SALAD WITH STRACCIATELLA & PROSCIUTTO(ローカルフルーツサラダ)」188,000ドン。南国ベトナムの恵みたるフルーツを贅沢に使ったサラダ。

フルーツの甘味と酸味に対して、プロシュートの持つキリッとした塩気が見事なコントラスト。さらに、クリーミーなストラッチャテッラチーズ(=ブッラータチーズの中身)がとろけるようなコクを与えます。

シンプルなバルサミコとオリーブオイルのシンプルなドレッシングがバラエティ豊かな具材を引き立てる。口の中で弾けるミントの清涼感も心地よく、まずはスターターから心を掴まれました。

ARANCINI BOLOGNESE(ボロネーゼ・アランチーニ)」98,000ドン。小ぶりで可愛らしい丸型のライスコロッケ。

衣にナイフを入れると、熱々のモッツァレラチーズがとろりと。

通常のアランチーニは米を使用しますが、このお店では丸麦を使用しているのが特徴。噛むたびにプチプチ、モチモチとした小気味よい食感が楽しめ、リゾットとは異なる新鮮な驚きがあります。

肉の旨味が凝縮されたボロネーゼソースに加え、トップに添えられているのはまさかの明太子ソース。さらに、皿の底に敷かれたスモークチリソースのピリッとした辛味も重なり、これは酒呑みには堪らないのではないか。

ASIAN AGLIO SEAFOOD PASTA(アジアン・アーリオ・シーフードパスタ)」288,000ドン。具材の豪快さに目を奪われるオイルベースのパスタ。

殻が剥かれた大きなエビ、ぷりぷりとしたイカリング、そして肉厚なムール貝がトッピングされています。これらは一度グリルすることで、その香ばしさが全体のオイルに移っています。

にんにくと唐辛子のパンチが効いたアーリオ・オーリオの仕上がりですが、そこにパクチーとバジルの風味がガツンと押し寄せます。ペペロンチーノの力強さとエスニックな爽快感がマッチしている。アルデンテ仕上げの麺が旨味に満ちたオイルをしっかりと纏っていますよ。

FICHI(フィキ)」178,000ドン。生ハムと完熟イチジクを使ったあまじょっぱい系のピザ。ピザの割に提供が爆速でした。

ぷっくりと膨らんだコルニチョーネには美しい焼き目。クリスピーで薄めの生地なので、軽くいただけます。

トッピングは、パルマハムの力強い塩気と、ゴルゴンゾーラチーズ特有のシャープなブルーのコク。そこにイチジクの柔らかな甘味とハチミツのリッチな甘さが加わることで、見事なバランスが完成。

敷き詰められたルッコラのほろ苦さが、全体のボリューム感をすっきりと引き締めるオトナの味わい。ワイン飲みの人におすすめ。

TIRAMISU(ティラミス)」98,000ドン。スタッフがテーブルサイドで大きなスプーンを使い、豪快にお皿へとすくい分けるスコップスタイルで提供されます。テンション上がるわあ〜。

安価なティラミス風のデザートは、スポンジ生地にコーヒー風味のシロップを軽く吹き付け、植物性のホイップクリームやゼラチンでがちがちに固めていることが多いもの。

しかし、こちらのティラミスは紛れもなく本物。土台には伝統的なビスケットであるレディフィンガーを使用し、エスプレッソベースのビターなコーヒーシロップをじゅわっと吸い込ませています。

そして、ゼラチンに頼ることのない、マスカルポーネチーズ本来の濃厚なコクと滑らかさを活かしたクリームを使用。口に入れた瞬間に文字通りとろけていきます。

「PASTA CLUB」2号店の店舗情報

旧1区・「PASTA CLUB Not so Italian」の2号店をご紹介しました。

枠にとらわれない、自由なイタリアンを愉しめるレストラン。奇を衒っているだけではない、確かな技術を感じました。店員さんも、よく気が付いてくれて感じが良かったです。

赤に染まったエネルギッシュな空間は、友人同士のグループディナーはもちろん、いつもとは違う刺激的な夜を過ごしたいデートにも最適♡ InstagramやFacebookのDMで事前に予約しておくと良いかと思います。

お店の名前 PASTA CLUB Not so Italian (CN2)
住   所 125 Hai Bà Trưng, Sài Gòn, Hồ Chí Minh
営 業 時 間 16:00〜24:00
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