韓国の回転寿司チェーン「MIKADO SUSHI（ミカドスシ）」がベトナムに進出し、気が付けばホーチミン市内で3店舗を展開するようになりました。初っ端から情報過多ですみません。なお、店舗数は7/27現在の数であり、今後もさらなる新規開店が予定されています。
ベトナム人の好みに合わせローカライズされた日本食を食べる機会は多くあれど、韓国ナイズされた日本食をベトナムに居ながらにして食べられるのはなかなか貴重なチャンスではあるまいか。
と、いうわけで「MIKADO SUSHI」の店舗のうち、オープンして間もないホーチミン市10区・Vạn Hạnh Mall（ヴァンハインモール）店へ行ってきました。
「MIKADO SUSHI」とは何ぞや
そもそもの説明をしますと、「MIKADO SUSHI（ハングル表記：미카도스시）」は韓国発の回転寿司チェーン店。全皿1,900ウォン（≒210円）均一という価格戦略により、韓国内では良コスパブランドとしての評価を確立しているとのこと。日本におけるスシロー・はま寿司・くら寿司・かっぱ寿司…といったポジションかしら。
そんなMIKADO SUSHIが初の国外進出に選んだのがベトナムというわけ。現時点ではハノイ・ホーチミン市の2都市にのみ店舗を展開していますが、ハイフォン・ダナンへの進出も予定されいるようで、なかなかのイケイケっぷり。
「MIKADO SUSHI」Vạn Hạnh Mall店の雰囲気
そんなわけでホーチミン市10区・Vạn Hạnh Mallにやって来ました。「MIKADO SUSHI」があるのは、丸亀製麺などと同じく6階のフロア。
ありました。ビビッドな黄色をベースカラーに据えて、壁はレンガ地の柄、照明も明るい暖色系…と、寿司屋らしからぬポップな雰囲気。
ベトナムでは全皿27,000ドン（≒164円）均一での提供です。新鮮・できたてをアピールしており、その品質への自信の程に期待も湧き上がります。
「MIKADO SUSHI」のシステムなど
カウンターに通されました。皿は基本的に蓋がされた状態で回っており、衛生的。まあ、たまに蓋のない皿もあるけど。前述の通り、価格は前皿27,000ドン均一。
席につくやいなや、味噌汁が提供されましたよ。こちらはサービスであり、お代わりも無料。定期的に店員さんが「お代わりいかがですかー」と巡回しに来ます。具はネギだけなものの、ちゃんと出汁の効いたお味噌汁。
卓上には醤油、わさび、醤油皿、コップ、紙ナプキン、箸が設置されています。箸は韓国系のお店らしく、鉄製。お茶は無く、代わりにお冷やの入ったポットが提供されます。
ガリかと思ったら、らっきょうだった。こちらの方がコストを抑えられるのか、単純に韓国の人たちの好みか。でも、食べ始めると意外と違和感が無かったですよ。
まぐろやサーモンといった一軍ネタはあまりレーンに流れてきません。そんなときはオーダーシートにメニュー番号を書いて注文。
SushiをエンジョイするためのTips。わさびは入っていませんよ、とか、一回取った皿は戻さないでね、とか。
回転寿司らしく寿司以外もあります。「たこ焼き」や「うどん・そば」といった「あー、あるよねー」なメニューもありつつ、しれーっと「メンボシャ（海老をパンで挟んで揚げた韓国グルメ）」や「韓国おでん」といった「ならでは」なメニューも並びます。
16時半と夕食時にはまだ早い時間であるにも関わらずなかなかの賑わいぶり。ほんならまあ、いただきましょうかね。
「MIKADO SUSHI」の寿司を実食
「イカ」と「サーモンアボカドマヨ」。イカにはごま油がかかっており、早速韓国ナイズドを感じる。
とは言えネタの質は良いし、シャリの感じも日本の回転寿司チェーンと遜色ないです。少なくともローカル日本食店でたまに出くわしてしまう、団子状になったシャリよりも全くもってレベルが高いぞ。
海老も、ぶりんぶりんで歯応えあって、瑞々しさを損なっておらず美味しいですね。右のロールには粉チーズやら甘辛のソースがかかっていますが、フュージョン寿司的な一風変わった寿司が多いのも「MIKADO SUSHI」の特徴。
サーモン単体もいただきます。これはもう絶対安定。
単価が高めの寿司は1貫のみ。これは鯛だと思うのですが、ちょっとネタが厚すぎでなかなか噛み切れなかった…。もしこれがマグロだったら嬉しいくらいの厚切り度合い。
因みに個人的一番のヒットは「マグロアボカドワカモレ」でした。濃厚なのにレモンの酸味でさっぱりといただけてしまう、良いフュージョン寿司だった。ワカモレディップたっぷりなので、醤油皿にはインせずに、直に醤油を垂らしたほうが良い。
回転寿司らしくデザートで〆ましょうかね。ごちそうさまでやんした。全然関係ないけど、会計のときに言う「おあいそ」って本来は店側が謙遜して使う言葉だったと最近ようやく知りました。ニホンゴムズカシイネ
店員さんを呼ぶと皿の数をカウントしてくれるので、それが書かれた紙を持ってレジでお会計、でDoneです。8皿食べて別途VAT（付加価値税）がかかり、総額は233,280ドンでした。
時間にして17時半頃でしたが、既にウェイティングが発生していました。これは、夕食の時間帯は混むかもしれないな…。
まとめ＆店舗情報
韓国資本の回転寿司チェーン店「MIKADO SUSHI」のVạn Hạnh Mall店を紹介しました。
日系以外の回転寿司レストランというと、台湾資本の「SUSHI EXPRESS（爭鮮迴轉壽司）」には台湾とタイで行ったことがあったのですが、あちらはかなり日本の回転寿司に寄せていた印象。それ故に、「MIKADO SUSHI」が韓国流アレンジを効かせているのが新鮮で面白かったです。また、味噌汁無料のサービスも嬉しいところ。何より27,000ドン均一でここまで安定したクオリティの寿司が食べられるのが良いですね。
前述の通り「MIKADO SUSHI」はベトナムへの出店を続々予定しており、ベトナム市場に対してかなり気を吐いている印象。ちょっとここいらで、日本からはスシロー（※）あたりがベトナム進出したりしないですかね？（※ASEANではシンガポール・タイ・インドネシアに出店済）
余談：劇場版コナンの公開を記念してコナン君達のパネルが設置されていたのですが、記念撮影をする客を捌くスタッフ2名（＋入り口の警備員）が常駐しているという厳重体制であったことをご報告いたします。（この裏にもパネルがある）
