ベトナムの主要カフェチェーンのひとつ、「KATINAT(カティナット)」。全国に70店舗以上を展開し、いずれの店舗も暗褐色や深い青色を基調とした高級感のある内装が特徴です。
インスタを見ていたら、ホーチミン市内にあるKATINATの新店舗を紹介するリールが流れてきました。洋風のお屋敷を1棟丸々カフェに仕立て上げたような店舗であり、「ホーチミン市で最も豪華なKATINAT」と呼んでも過言では無さそうな雰囲気。
行ってみようかな…と考えたのですが、ふと思い出しました。全く同じ流れで「ホーチミン市で一番美しいKATINAT」を訪れて失敗したことを。
とはいえ、今回は市内中心部の店舗であり、アクセスが良いのでとりあえず行ってみることに。本記事では、ホーチミン市3区にオープンしたKATINATの新店舗「KATINAT 173 Võ Thị Sáu(KATINAT・ヴォーティサウ通り173番地店)」をご紹介します。
「KATINAT 173 Võ Thị Sáu」の場所
とある日曜日の朝7時50分。ホーチミン市3区・ヴォーティサウ (Võ Thị Sáu) 通りへとやって来ました。この辺りは日本を含む各国の総領事館がいくつか固まるエリアであり、私の背後にもインド総領事館があります。怪しまれないよう、さっと写真撮影を終えよう…。
で、こちらが件の「KATINAT 173 Võ Thị Sáu」なのですが…交通量多スギィ!車とバイクに遮られ、店の全貌を写真に収めることが出来ません。でも、お屋敷みたいな外観は伝わりますよね?
敷地に足を踏み入れると…朝8時前だというのにこの混雑ぶり!皆他にやること無いの?(特大ブーメラン)
先日訪れた「Mamoru Cafe」が、朝8時半になるまで客が私一人だけだったので、お洒落カフェであっても8時までに行けばガラ空きだろうと考えていましたが、甘かった。
このような大箱店舗は、早朝から一家総出で外出してカフェで過ごそう…というファミリー層が多く訪れるようです。一方、隠れ家的なお洒落カフェはカップルや友人同士で訪れることが多いだろうし、その場合は早くても朝の10時以降くらいに行くよねえ。
「KATINAT 173 Võ Thị Sáu」の内装
なにはともあれ注文!この、洞窟のような木の幹のような、格好いいカウンターで注文しますよ。遊園地のアトラクションの入口みたいでテンション上がる。
「JOURNEY TO EXPLORE NEW TASTES(新たな味を探し求める旅)」。最近、KATINATではリブランディングを行ったようで、新たなスローガンとしてこの言葉が掲げられています。そう言えば、いつの間にか店のロゴも「KATINAT SAIGON KAFE」から「KATINAT COFFEE & TEA HOUSE」へと変わっていたな。
それじゃあ、このお屋敷みたいな建物の中に入りましょうかね。朝なので外も涼しくて良いのだけど、折り畳み椅子だと座り心地が、ね…。あ、ちょっとそこを通ってもよかでしょうか。
それにしても、装飾凝りすぎじゃない?建物自体、居抜きって感じでも無さそうだし、一からこさえたのだろうか。どれだけ資金力あるんだ、KATINAT…。
店内では皆写真撮影に励んでいますが、思ったよりは空いています。
明るい木目とアイボリーを基調とした内装に、挿し色的に取り入れた深藍色(濃い青緑)がバシッとはまり、洗練されつつも居心地の良い空間に仕上がっています。
岩とフェイクグリーンのモチーフも何故か至る所にあります。ちょっとだけ日本庭園風?
え、この空間、一等席じゃない!?なのに何で誰も座ってないんだろう…と思ったのですが、冷静に考えて背もたれもない席には座りたくないよな。よく見るとコンセントも備え付けられていないし。
上の階にも座席があります。関係ないけど、2枚目の写真(右の写真)がお気に入り(飲み物を持っている人が写り込んでいることも含めて)。
下の階ほどでは無いですが、そこそこの座席数があります。いくつもの円形のブースが組み合わさったような構造になっているのが特徴。
大きな窓から差し込む柔らかい光と、広がる緑。ここ、もうダラットみたいなもんだな?
大箱店舗だが、朝10時には満席に
私の注文したドリンクはこちら…って、これでは中身が分からないな。
オーダーしたのは、新商品の「Hibi Sơ Ri」69,000ドンです。甘酸っぱいアセロラ味のドリンクに、ザボンのパルプ入りぷるぷるゼリーがたっぷりと入っており、これはうんまい!!販売期間が終わるまで、毎回注文してしまうかもしれない。
クリスマスシーズンに合わせ、Lサイズのドリンクを注文すると、まるでバービーのようなビビッドピンクのカップにキラキララメ入りのスリーブ付きで提供してくれます。
これがまた、ベトナムの若者に大人気なのですが…ぶっちゃけ、店の内装から伺えるKATINATのイメージと合ってなくない?
とは言えこのカップ、結構しっかりした造りになっており、捨てるのは少し勿体なく思えたり。
朝10時を回り、店内もまさかの満席に。私の目の前にあった椅子もいつの間にか取られてるし。
まあ、充分に写真も撮れたし、そろそろドロンしますわ。先述の通り、日本総領事館からも近いので、もし用事があればこちらにも立ち寄ってみてください。平日の昼間であれば空いている…はず。
夜はしばらく避けたほうが良いかも…?
後日。平日の夜に立ち寄ってみました。
…うん、予想はしていたけど、激混み。
というか見て?ピックアップカウンターに並ぶドリンクの数。リンドン埠頭店でも思ったけど、店の規模に対してドリンクパントリーが小さすぎないか?
そして、レシートからこの店舗の営業時間を知る。未だに公式サイトの店舗一覧に掲載が無いし、Facebookのオープン告知にも営業時間のことは書かれていなかったから、分かって良かった…いや良くないわ。
店内も満席。ここはフェス会場ですか?ってくらいの盛り上がりです。
そしていつまで経っても呼び出しされない。結局、注文から30分後にようやくドリンクが出来上がりました。オペレーションが破綻しておる…。
そして、23時閉店のはずが22時に追い出される始末。解せぬ。
とまあ、しばらくはこのような感じで混沌としていることが予想されます。なるべく混み合わない時間を狙って訪れることを推奨します。