ベトナムスイーツの定番であり、「甘いスープ」の総称でもある「チェー」。伝統的なベトナムのチェーから、他文化の影響を受けたチェーまで、その種類は様々。今回はイマドキな感じのチェーを紹介したいと思います。
本記事では、ホーチミン市内でいくつかの店舗を展開するチェー専門店「Chè Sim」の1区・グエンティミンカイ店をご紹介します。
「Chè Sim」1区店の場所・内装
ホーチミン市1区・グエンティミンカイ (Nguyễn Thị Minh Khai) 通り(以下「NTMK」)へとやって来ました。1区の北西、「ダカオ (Đa Kao)」エリアの辺りです。
NTMK通りはサイゴン中心部の主要な多くの通りと繋がっており、観光客も通りがかる機会は多いと思います。
ホイアン旧市街を想起させる眩しい黄色が目印の「Chè Sim」は、18番地に位置します。この近辺のローカルアパートには、昔っから日本人が多く住んでいるそうですよ。
「Chè Sim」は、ここ以外にもビンタイン区・トゥードゥック市にも店舗を構えます。旅行者が一番アクセスしやすいのはこちらの店舗かな。
客席は2フロアあります。2階席はエアコン備え付け…なのですが、客がいないからか電源が付いていなかった。吹きさらしの1階席は影になっているのと扇風機がフル稼働していることもあり、日中でも案外涼しいです。
「Chè Sim」のメニュー
「Chè Sim」のメニューはこちら。英語併記なので安心ですね(メニューによっては何を言いたいのかよく分からんものもあるけど)。チェー以外にも、コーヒー・フルーツティー・ヨーグルト・軽食を扱います。立地の割には良心的な価格。
実食。九龍球とプリンのチェー
「Chè thạch hoa quả flan」35,000ドン。
「Thạch hoa(タックホア)」はフルーツゼリーのことを指すようですが、直訳すると「花ゼリー」となるので、その響きが何か良いなと思って注文しました。「Flan(フラン)」はプリンのことですね。
まるでビー玉のように美しい、フルーツを閉じ込めた球形のゼリー。これは香港発祥のスイーツ「九龍球」を意識したものかな?ごりゅっ、ごりゅっとした食感の、弾力が強くて私好みのゼリーです。
まあ、若干メニュー写真詐欺なのは否めないけど。もっと色んな種類のフルーツが入っているかと思いきや、実際はいちごだけでした。
真ん中に鎮座するでっかいプリンも、固め&濃厚で美味。バインフラン(ベトナムプリン)を食べるたびに言っている気がしますが、「なめらかプリンなんて邪道!昔ながらのプリンこそ至高である」とお考えの固いプリン過激派の皆さんは是非一度ベトナムへお越しください。
あと、私にしては珍しくコーヒー、それもブラックコーヒーを注文しました。「Cafe đen」Sサイズ・20,000ドンです。特に「砂糖無しで」とは言わなかったのですが、無糖で提供されました。
私は「近年のベトナムでは甘さ控えめが持て囃されている」説を提唱しているのですが、こちらのお店のチェーもそこまで甘過ぎないし、ブラックコーヒーも無糖だしで、そのトレンドに乗っかっている気がしますね。