最近、ホーチミン市で中華風のデザートショップが流行っていますね。伝統的な中華風チェーのお店はホーチミン市5区の中華街でよく目にしますが、近年はそれだけではなくイマドキな感じのお店のオープンが相次いでいます。
大抵、ほっとするレトロな内装を特徴とし、香港・台湾スタイルを意識したチェーを扱うお店であることが多いです。5区の「Tao Tao」やビンタイン区の「Kai Kai」など、当ブログでもいくつか取り上げたことがありました。
先日、ホーチミン市10区にて、2024年12月にオープンしたばかりの中華デザート専門店「Panda Fa Fa」に行ってきましたので、ご紹介します。
「Panda Fa Fa」の場所

やって来たのは、ホーチミン10区・グエンチーフオン (Nguyễn Tri Phương) 通り。10区中心部から5区を通過し、8区方面まで至る通りです。

このエリア、人気のお店が多いのかすごく賑やか。5区の中華街からほど近いこともあってか、漢字が書かれた看板も多く見られます。

こちらのチェー屋もすごい活気ですね。そもそもチェー屋なのに、バイク整理要員だけで何人居るんだ、ってくらいスタッフが多いし店もデカい。と、それは一旦置いておいて…。


「Panda Fa Fa」の外観はこちら。壁にへばりつく(違)パンダと、笹を模したネオン、そして「香港新派手工甜品」の文字列がインパクト大。
店名の「Fa Fa」とは、中国・瀋陽森林動物園にて飼育されているパンダの「ファーファー(发发)」のこと。双子の兄に「プープー(浦浦)」がおり、そちらの方がアイドル的人気を獲得しているようですが、あえて弟の方の名前をチョイスした理由が気になる。
なおこちらの「Panda Fa Fa」、ホーチミン市6区にも店舗があります。ただ、6区なんて10区以上に用事が無いエリア(個人の感想です)なので、日本人的に訪れやすいのはこの店舗かな。
そう言えば、以前取り上げた1区の「Fubao Sweets」もパンダ推しでしたね…と思いきや、2024年9月末に閉店してました。マジか。記事執筆にかけた時間返せ!(逆恨み)

パンダのオブジェ、よく見ると目がちょっとイッちゃってるな…。
「Panda Fa Fa」の雰囲気・内装

店内の様子をご紹介します。まずはグランドフロアから。
カウンターにはメニューが並べられており、てっきりこちらで注文・先払いするのかと思いきや、我々が5人という大所帯で押しかけたこともあってか、流暢な英語をお話しになる店員さんから「2nd Floorに上がってください」と案内されました。つまりは日本式の3階ですね。

各フロアにはちょっとした撮影スポットが。


2階(=3階)まで上がってきました。映える内装…というわけではないですが、席数は充実しているし何よりエアコンが効いた空間で過ごせるのが嬉しいですね。


QRコードを読み取ってモバイルオーダーするようですが、ぶっちゃけ店員さんに直接注文しても大丈夫でした。す◯家(ホーチミン市の、です)の某店舗で店員を呼んだら、けんもほろろに「QR Order!」と言い放たれた苦い記憶が…。
「Panda Fa Fa」のメニュー

と、いうことで「Panda Fa Fa」のメニューはこちら。ミルク豆腐、杏仁豆腐、仙草ゼリー、サゴ、パンダンゼリー、小豆&黒米、豆花、その他美容に良さそうなデザートなど、大充実。

裏面もあります。飲み物をはじめとし、しょっぱい系の軽食も扱います。甘いもの→しょっぱいもの→甘いもの…で、無限ループが出来てしまう!

また、割としっかりとした食事メニューも。デザート屋でベトナム風ビーフシチューやカレーが食べられるとな…?

気になるものその1、くまちゃんの形をした氷が付いてくるミルクティー(そこはパンダ形じゃないのか)。ホーチミン市内の別の中華風デザートの店でも同じようなメニューを見たので、どこかで型が売られているものと思われる。何なら、日本でも3年近く前に似たようなドリンクを飲んだ(at 東京・錦糸町)。

気になるものその2、亀の形をした亀ゼリー(亀苓膏)。薬膳デザートということで、味は好みが分かれそうですが、こんな可愛い見た目ならとっつきやすいかも!?
実食。さつまいもペーストがウマいです

全員の注文したデザートが勢揃い。圧巻ですね!

私が注文したのは、「Pudding Hạnh Nhân(杏仁豆腐)」の「Khoai Lang(さつまいも)」トッピング。価格は50,000ドン。
メニューの写真ではハート型の杏仁豆腐だったのでそれを期待していたのですが、実際はおぼろ豆腐のような見た目で残念。とは言え大事なのは味です。

杏仁豆腐というと、ひし形にカットされており、食感は固めまたはもっちり…という印象が強いですが、こちらのお店のものはまさに豆腐のようななめらかな仕上がり。
味はミルク感がありながらもさっぱりしており、「ミルク杏仁豆腐」とでも言うべき出来です。これ、今まで食べた杏仁豆腐の中で一番まであるな…。

2種類の芋圓(いももち)。もっちり食感を存分に楽しめます。これ、おそらく手作りか、そうでないにしても大量生産品では無いように思えます。自然な甘みと、手仕込みならではの「もっちゃもっちゃ」とした食感がある。

あと、トッピングのさつまいもペースト。これがもう、バカウマです。まるで芋ようかんを食べているような濃厚なさつまいも味を感じられつつも、過度な甘さのない絶妙な仕上がりでした。

ただしパンダの生首、テメーはダメだ。ジャリジャリとした砂糖コーティングに、噛み切れないマシュマロのような食感。正直、異物感が半端なくて蛇足だったな…。パンダモチーフのお店だから、パンダ要素を演出するためにトッピングされたのだとは思うのですが。
ちなみに、この砂糖でコーティングされたマシュマロみたいなお菓子、ベトナムだとコンビニのレジ前でよく売られていたりします。以前、トムとジェリーのやつを見かけたことあり。

あと、食べ進めていたら、下からミルク味のきめ細かいかき氷が現れました。全く飽きが来ない!

食後にはお茶がサービスされました。このグラス、変わった形だなあと思っていたのですが、もしかして竹の形!?意外な凝りように、驚かされました。
同行者の皆さんは豆花やパンダンゼリー、楊枝甘露(ヨンジーガムロ)などを注文していましたが、いずれも大絶賛でした。「会社の近くに無くて良かったー」との声も(※デリバリーで際限無く注文してしまいそうだから)。
まとめ&「Panda Fa Fa」の店舗情報
ホーチミン市10区のデザートショップ「Panda Fa Fa」をご紹介しました。
豊富なメニュー、手頃な価格帯、座席数が多くエアコンが効いた店内…と、おすすめポイントに溢れるお店でした。味が良いことも言うに及ばず。
なお、通り向かいには火鍋レストラン「Bone & Pot」があります。火鍋を楽しんだあとのデザートとして、中華スイーツをどうぞ。

G階の一角にはパンダコーナーが!
どうやらメンバーズカードを作ることで、1,000ドンの会計につき1ポイント貯まるらしく、貯まったポイントを使ってパンダグッズと交換できるようです。高いものだと2,500ポイント必要な景品もありますが、この店で総額250万ドンも使うのには相当時間がかかるのではなかろうか…?