ベトナムにおけるローカルフードのひとつ「Bít tết(ビットテット)」。「ステーキ」を意味し、フランスの影響を強く受けたベトナムならではの料理です。「Bò bít tết(ボー・ビットテット)」ならビーフステーキのことですね。
今回ご紹介するホーチミン市のステーキ専門店「Beefsteak 100g」は、美味しいステーキが格安でいただける有名店。既に店を知る人はおそらく「ステーキ1皿39,000ドンから」の印象が強いと思いますが、やはり時代の流れには逆らえず値上げが行われています。それでも尚、コスパは健在なのでしょうか…?
「Beefsteak 100g」(3区店)の場所
ホーチミン市3区・グエンジアテュウ (Nguyễn Gia Thiều) 通りにやって来ました。「タオダン公園」「統一会堂」などから徒歩15分弱の距離です。
「Beefsteak 100g」はこちら。路上にプラ椅子・テーブルを並べ、完全にローカル食堂の様相です。
ちなみに、ホーチミン市内に「Beefsteak 100g」を名乗る店は複数存在します。それらのメニューを見る限り、ここの系列店かな?
今回は室内の席に案内されました。どんどんお客さんが入ってきます。
「Beefsteak 100g」のメニュー
「Beefsteak 100g」のメニューはこちら。
値上げをしたと言っても、1皿「39,000ドンから」が「43,000ドンから」になっただけです。肉の種類→焼き加減(レア・ミディアムレア・ウェルダン)→ソースの順番で注文しましょう。個人的には黒胡椒ソース (Sốt tiêu đen) がオススメです!
牛肉以外にもラム肉やダチョウ肉、はたまたワニ肉なんてのもあります。全てベトナム産のものらしいですが、ベトナムに羊って居るんだ…。同行者曰く、ブンタウで飼育されているようです。
飲み物などのサイドメニューはこちら。一応、お茶は無料らしいのですが一向に出される気配が無いためペットボトルの水 (Dasani) を頼んでおくか…。
実食。思った以上の柔らかさに震える
やって来ました。「Bò bít-tết 150g」、ビーフステーキ150gです。この、タァン!タァン!と手際よく盛り付けました、な無骨さがたまらんですな。焼き加減はミディアムレア、ソースは黒胡椒ソースにしました。価格は58,000ドン(執筆時点で約350円)。
ベトナムの牛肉、もっと筋っぽいイメージでしたが、これは見るからに柔らかそう。
こちらの白いバインミーは無料です。ほんのり温かい。
では実食。…柔らかっ…!
ちょっと待って、この間食べた、アメリカンビーフのステーキ(165,000ドン)より断然柔らかく美味しいのですが。あ、そちらのステーキは筋だらけだった上に、あまりにも好みの味じゃなかったので、記事にするのは没としました。
なんかもう、あまりに柔らかいものだから、所謂「やわらか加工」的なものを疑ってしまうな…。まあでも美味ければ良いのです。あと、何といってもソースが美味しい!甘みの中に黒胡椒のピリッとした辛みと香りが広がり、肉肉しいステーキとの相性が抜群なんだ。
バインミーもねー、ふわふわで美味しい。ソースに良く合います。
あっという間に無くなりました。同行者に至っては、もはやステーキを飲んでいました。対決列島の魔神かな?
「Beefsteak 100g」(3区店)の店舗情報
値上げはあったものの、今尚コスパの良さは健在、との結論に至りました。中心部に近いこともあり、会社帰りなどに気軽に寄れてうれしい。
余談ですが、「Beefsteak 100g」の向かいにローカル系のラーメン屋がオープンしていました。「Koc Koc Ramen」とな…?
鶏スープラーメンが69,000ドン、餃子が29,000ドン…。安すぎる。後日、取材に行きたいところ。