キャンプ未経験者でも気軽にアウトドア体験を楽しむことができるグランピング。グランピングは、「グラマラス(豪華な)」と「キャンピング」を組み合わせた言葉で、「魅力的なキャンプ」を意味します。
そんなグランピングを、ホーチミン市内中心部から車で2時間・ドンナイ省にあるベトナム最大の人工湖「チーアン湖 (Hồ Trị An)」のそばで楽しむことができます。
本記事ではドンナイ省のグランピング施設「Tropical eGlamping」をご紹介します。
予約は公式サイトかメッセンジャーアプリで
「Tropical eGlamping」の予約は、公式サイトから行います。
サイトとテント番号を参照しつつ、どのテントに宿泊するかを決定します。眺めが良いテントや、専用バスルームが付いているテントは若干お値段が上がりますが、どこからでも湖は見えますし共同シャワールームもあるので、実のところそこまでこだわらなくて大丈夫かも。
夕食として人数分のバーベキューが付いてきます。これだけでは足りない場合、食材の追加オーダーも可能。我々は以下を予約しておきました。
グリルチキン+竹筒ご飯:2人前
サーモン&牡蠣:1人前
【追加オーダー】
つくね:10本(計150,000ドン)
USビーフリブフィンガー:500g(480,000ドン)
…と、ここまで書いておいてなんですが、我々は公式サイトからではなく、ベトナムの国民的メッセンジャーアプリ「Zalo」を通じて予約。「この日にこのテント空いてるー?」という問い合わせの流れから、質問に答えていくだけで予約完了しました(最初は公式サイトに誘導されましたが)。
そうそう、予約時にはデポジットの支払いが必要です。もちろんこのタイミングで全額支払ってしまうことも可能。
旧2区から送迎車で楽にアクセス
当日は、事前予約しておいたホーチミン市内~「Tropical eGlamping」間の送迎サービスを利用して向かいます。ピックアップポイントはトゥードゥック市(旧ホーチミン市2区)のMega Market駐車場で、料金は往復で600,000ドン/人です。
Café Amazon前でドライバーと落ち合います。てっきりぎゅうぎゅう詰めの小型バスで向かうのかと思いきや、乗客は我々のみ!2時間だけとはいえ、のびのびと乗車できるに越したことはないし、嬉しいね。
ホーチミン市~ロンタイン~ダウザイ高速道路を走り、ドンナイ省へと向かいます。どうでもいいけど高速道路なのに坂が急すぎないか…?
道中、サービスエリアでトイレ休憩。こうやって融通が利くのも少人数ならではなので、つくづく他のグループと相乗りじゃなくてよかった。そしてサービスエリアは何故こうもわくわくするのか。
そこからさらに小一時間。緑のトンネル(それと未舗装でガッタガタの赤土ロード)を抜けると…
無事、「Tropical eGlamping」に到着。
パスポートを出してチェックイン。手渡された注意事項の紙は、なんと日本語で記載されていました。
チェックインの際にタンブラーを貸してもらえます。「Snow Peak」のタンブラー…って、これめっちゃ良いやつじゃん(興奮)。
それでは、スタッフに連れられてテントに向かいます。なんか、もう既に絶景が眼前に広がっているのですが…
お部屋と設備紹介
ドーム型のテントには、十分な大きさのダブルベッドが2つとハンモック。窓からは湖も見えます(ちょっと木に遮られてますが)。
その他、全身鏡やハンガーラック、ライト、空気清浄機、備え付けの傘など…。何が一番素晴らしいって、電気が通っていることですよ。予めエアコンをガンガンに効かせておいてくれたおかげでちょう快適です。写真には写っていませんが、天井にはシーリングファンも取り付けられています。
あと、意外…と言ってはなんですが、テント自体もしっかりしていて雨風通さない材質のものです。この日の夜、結構強めに雨が降ったのですが安心して過ごせました。
施設内にはプールもあります。水が汚そう?まあ、そう言わずにさ…
プールからの眺めがこちら。湖の手前にあるのはお墓ですね。こんな場所で眠りにつくことも悪くないと思えてしまうな…。こちらの湖は人口湖のはずですが、漁をしていると思わしき光景が見えますね。長い時間を経て生態系が形成されているのだろうか。
こちらは、洗面所。十分な数の洗面台があり、ハンドソープも設置されています。一応コンセントもありますが、右端のみ。部屋にも電源があるので大丈夫だとは思いますが、ドライヤーなどを使う場合はここで。
バスルームはこんな感じ。トイレとシャワーが同じ空間にある、というベトナムあるあるではありますが、一応トイレとシャワーの間に仕切りもあるし、悪くないのでは。シャンプー・ボディーソープも備え付けのものがあります。
…と、ここで先ほどのバスルームが女性用のものであったことに気付く。で、男性用はこちら。なんか…クオリティ違くない?
水道を捻ると、管を伝って水が頭上まで上り、「これがシャワーヘッドです」と言わんばかりの穴開きバケツを通して水がボタボタボタッ!と降り注ぎます。何だこの溢れるDIY感は…
一応、男女用両方ともに温水は出るのでご安心を。ただし温度の調整が難しく、度々「熱ッ」「冷たッ」となります。
お子さんが喜びそうな遊具やアーチェリーなど。アーチェリーは吸盤式なので安全ですね。大人だけで来てもこういうの見るとテンション上がってやってみたくなっちゃうよね…
おやつを食べながら思い思いに過ごそう
チェックインが終わり一息ついたら、自然の中で思い思いに時間を過ごしましょう。
キッチンスペースに置かれているおやつは自由に食べることができます(虫よけのため、バナナの葉が被せられています)。揚げドーナツみたいなのが美味しい。
冷蔵庫内の飲み物は別途料金がかかりますが、それ以外のお茶やデトックスウォーターなどは無料。また、ドリンクスタンドにいるスタッフさんに頼むとコーヒーを淹れてもらえます。
そろそろ陽が落ちてきたので、夕陽を見ることの出来る絶景スポットへ向かうことに。
足場の心許なさに肝を冷やしつつ夕陽を臨む
施設西側に位置する階段を下りていくと…
ネオンライトが掲げられた写真スポットが。ここから夕陽を臨むことができます。どうでもいいけど「Say yes」ってここはプロポーズ用の場所か何か?
それにしても安全対策があまりにもザルすぎて、高所恐怖症としては失神してしまいそうです。いやまあ、足を踏み外したところで直ちに落ちることは無いと思いますが、こんなスカスカの網では不安しかないですよ。スマホとか落としたら一環の終わりやね…。
ここから森の中にぽつんと一軒家?があるのが見えるのですが、果たしてどんな暮らしをされているのだろうか…。電線があるので電気は通っているし、エアコンの室外機も見えるので当然文明的な暮らしだとは思うのだけど、仕事とか何をして生計を立てているのかイメージが付かないな…。
この日、若干雲が出ていたため、湖に陽が沈む様子は残念ながら見られず。
我々が過ごした最高に楽しいBBQの時間
夕陽を鑑賞したあとは、お待ちかねの夕食。我々が過ごした最高に楽しい時間を、写真でご覧ください。
テントごとに指定されたテーブルへ向かうと、BBQの食材はすべて卓上に用意されている状態。
ええと。とりあえず、ひたすら焼きまくろう!鶏さんは一匹まるごとであり、首まで付いています。
元々調理済みではあるので、火が通って温かくなったところでハサミでざくざくと切る。皮がパリパリでなかなか美味ーい。
サーモンは鉄板に乗せて焼いたのですが…
油を十分に敷かなかったせいで皮がでろんでろんに剥がれてしまいました。バターをたっぷり敷いて焼くようにしましょう…という、次行かれる人へのアドバイス。
キャンプファイヤーに着火がされました。燃えろよ燃えろ…
あ、倒れた。
突如電気が消え、座席から離れるようアナウンスがありました。何やねん、食事中やぞ…と思っていると。
花火をぶん回すパフォーマンス×3。いや、すごいけど怖いわ!しかもパフォーマンスしてるの、スタッフじゃなくて客じゃないかい…?
そうそう、BBQの冒頭に、同行者が持ってきてくれたさつまいもを仕込んでおいたのです。アルミホイルを開いてみると…
ほっくほくの仕上がり。余ったバターを乗せていただきました。グッジョブ、グッジョブだよ!
キャンプの定番である焼きマシュマロも、当然の如く敢行。
その後、23時頃まで話し込んで、歯磨き・シャワーを経て就寝。楽しい夜だった…。
朝シャン派は早起き推奨&朝食のようす
朝シャンのため、6時前頃に起床。
昨晩の雨の影響か、しっとり&ひんやりとした気持ちの良い空気。ちなみに6時半時点で共同バスルームは結構混み合っていたので、朝シャン派は早起き推奨です。
日が昇り切ったところで、朝食の時間。
フォーガー(鶏肉のフォー)・インスタント麺・おかゆ・卵などをご自由にどうぞ、という感じ。
スタッフにお願いすれば目玉焼きを焼いてくれますが、もちろん自分で調理してもOK。スクランブルエッグ職人の朝は早い…(※同行者)。他のお客さんの中には、ゆで卵を作ったり卵を複数個使ってオムレツを作っている人もいました。
我々の朝食。
朝食後は、敷地の外をお散歩。
牧場みたいなところに出た。ホーチミンから車で2時間走るだけで、こんな景色が見られるなんてねえ。
チェックアウトから2時間後には日常へ
名残惜しさもありつつ、チェックアウトのお時間です。チェックアウト時間は11時で、それに合わせて帰りの送迎車が出発します。
チェックアウトと同時に、もし精算していないものがあればこのタイミングで支払いをします。
帰りの送迎は、残念ながら他グループと一緒。運ちゃんがアホみたいに飛ばしてくれた結果、2時間弱後にはホーチミン市という日常に舞い戻ることができたのでした。「このタイミングで追い抜く!?」という場面で他車の追い越しをするベトナムあるある…
気になるお会計
後日、今回のグランピングを取り纏めてくれた同行者から集金のご連絡が。
- テント(10番)×1名:2,151,000ドン
- テント(18番)×2名:3,402,000ドン
- 送迎サービス×3名:1,800,000ドン
- BBQ追加オーダー:630,000ドン
- リピーター割:10%
グランピングにかかった費用は3人で7,983,000ドン(≒49,850円)でした!
なお、予約してくれた人は以前にも利用したことがあったためリピーター割が適用され、「テント+BBQ追加オーダー」が10%OFFとなりました。
「Tropical eGlamping」への持ち物
グランピングと言えば「手ぶらで楽しめる」というイメージですが、実際のところいくつか必要な持ち物があるのでまとめておきます。
必須となる持ち物としては、
【持ち物(必須)】
- パスポート:宿泊施設なのでチェックイン時必須
- タオル類:備え付けはありません
- 着替え
- 虫除けスプレー
- 歯磨き・歯ブラシ
その他、あると良いものとしては、
【持ち物(推奨)】
- ドライヤー:備え付けはありません
- シャンプー・ボディソープ:備え付けはあるけど念のため
- 化粧落とし、洗顔
- スキンケア用品
- 電源タップ:コンセントが少ないので
- ウェットティッシュ
まとめ&「Tropical eGlamping」の施設情報
ベトナム・ドンナイ省にあるグランピング施設「Tropical eGlamping」をご紹介しました。
まあ…設備や安全面に多少なりともガバはあるし、日本のグランピング施設のような豪華さを想像すると拍子抜けしてしまうかもしれませんが、それでもね、楽しかった…!
家族・友人同士での利用はもちろん、会社でのチームビルディングにも最適なのではないかと思いましたよ。皆さまどうぞ良きアウトドアライフを。