ベトナム南部、リゾート地として知られる人気の沿岸都市・ブンタウ (Vũng Tàu)。ホーチミン市中心部からは、車やバス、高速船で約2時間ほどの距離であり、日帰り旅行や週末のショートトリップにも最適。
今回は、ブンタウ南部の高台に位置するブティックホテル「SV Boutique Resort」に宿泊しました。主要エリアの「バックビーチ / バイサウ (Bãi Sau)」や「フロントビーチ / バイトゥオック (Bãi Trước)」からは少し離れていますが、果たして。
本記事では「SV Boutique Resort」の基本情報やお部屋の様子、設備を紹介します。
「SV Boutique Resort」へのアクセス

「SV Boutique Resort」が位置するのは「パイナップルビーチ / バイズア (Bãi Dứa)」沿い。上述のバックビーチ・フロントビーチの間にある、小ぢんまりとした静かなビーチです。

ブンタウの主要な海岸沿いの大通り「ハロン (Hạ Long) 通り」から、少し急な坂道を上っていきます。場所的には、以前紹介した「SOHO Coffee」のすぐ隣の路地。

大通りから一本入ると、車の騒音はほとんど聞こえなくなり、隠れ家のような静けさに包まれます。

到着。こちらが「SV Boutique Resort」です。
「SV Boutique Resort」の敷地内の様子

それじゃあ、早速レセプションでのチェックインを…って、何やら工事をしている模様。

通路の舗装は剥がされてるし、本当にここで合っているのか…!?

どうやら現在、大規模な改装を行っているようで、敷地のあちこちでその形跡が見られます。これが、インダストリアルスタイル…?(違)

こちらでは新しいヴィラタイプの宿泊棟を建設している模様。完成予想図の看板には、木材を基調とした温かみのある客室が描かれていました。

敷地は山の斜面を活かして造られており、ヤシやプルメリアといった熱帯植物に囲まれています。壁一面が緑で覆われたフォトジェニックなスポットもあり、敷地内を散策するだけでもリゾート気分が高まります。

南国の強い日差しに映える白亜の建物、こちらが今回私が宿泊する棟。フランス風のコロニアル様式を思わせる優雅なデザインで、特に曲線を多用したバルコニーが印象的です。

…しかし、ホテルの入り口から結構な距離を歩かさせられるな。エレベーターは無いので、最上階に宿泊するとなると、階段の上り下りも大変そう。舗装が剥がされた通路があったことだし、荷物が多い人や移動にサポートが必要な人は宿泊先に選ばないほうが良いかも。ただ、チェックイン時はスタッフのおじさんが荷物を運んでくれました。
「SV Boutique Resort」のお部屋

今回宿泊したお部屋は「Deluxe Premium Room With Sea View」。Trip.comで予約し、1泊で140万ドン。
…実は今回予約したのは、1つグレードの下がる「ガーデンビュー」のお部屋だったのですが、最初に通された部屋は清掃がされておらず、その後なんやかんやあって無償アップグレードいただく運びとなりました。ラッキー?

なんといっても、大きな窓一面に広がるオーシャンビューに息をのみます。室内は白を基調とした清潔感のある空間。

壁のアートや洗面台のタイルに使われたブルーが爽やかなアクセントになっていますね。

そして、部屋内に鎮座するバスタブがインパクト大。なんか「海外のホテル」ってカンジ!海を眺めながらバスタブに浸かるという、非日常的で贅沢な体験ができます。換気とか大丈夫そ?などと余計なことを考えましたが、天井にはシーリングファンが備え付けられており、空気がこもる感じは無い。

ミニバーと、ドライヤーはこちら。


アメニティは、ホテルオリジナルのシャンプー、シャワージェル、石鹸のほか、歯ブラシやシェーバーなど基本的なものが一通り揃っていました。

バスタオルやハンドタオルなどのリネン類の中に、染みが付いているものがあったのが気になった。洗濯自体はされているとは思うのだが。

やたら収納が充実しているのもこちらのお部屋の特徴。中にはセーフティボックスと傘が用意されていました。

メインエリアのバスタブとは別に、シャワールームが独立して設けられています。…が、古さは否めないかな。古くても清潔感があれば良いのですが、それも微妙。ドアノブが錆びてたし。
シャワーはハンドシャワーとレインシャワーの2種類。お湯は、時間帯によってすぐ出たり出なかったり。あと、レインシャワーの水圧が弱い通り越して「ぽとっ、ぽとっ」としか出ないため、使い物にならず。

広々としたプライベートバルコニー。テーブルセットとデッキチェアが置かれ、ブンタウの海と空を独り占めできる特等席となっています。

眼下にはリゾートの緑と周辺の街並み、そしてその先には水平線が広がります。沖合に浮かぶ無数の大型船は、港町ブンタウならではの風景です。
「SV Boutique Resort」のプール

高台の端に位置するインフィニティプール。プールサイドにはデッキチェアとパラソルが完備されており、読書をしたり、ただ海を眺めたりと、思い思いの時間を過ごすことができます。
「SV Boutique Resort」の朝食

朝食はレセプション棟にてビュッフェ形式で提供されます。




座席数からも分かる通り、品数は少なめであり、おまけ程度に考えておいた方が良いかな。まあ、ブンタウであれば、外に出ればいくらでも食事の選択肢はあるし。

一応ライブキッチン的なものはあって、作りたての目玉焼きやオムレツ、牛肉 or 鶏肉のフォーをいただくことができます。
「SV Boutique Resort」の施設情報

「パイナップルビーチ / バイズア (Bãi Dứa)」沿いに位置する「SV Boutique Resort」をご紹介しました。
賑やかなエリアからは離れているので、静寂の中自然に囲まれて過ごしたい人にはおすすめかな。徒歩15分圏内にコンビニなどは無いので、「ちょっと買い物…」というのができないのが難点。とは言え、Grabを呼べばすぐアクセスできますが。ただ、時間帯によっては周辺にあまりドライバーがいないので注意。
それと、部屋まで戻るのが結構面倒なので、外出先からホテルに戻ってまた出発…というのを繰り返す旅程の場合は不便かも。ホテルステイを中心に楽しむか、朝ホテルを出た後は夜まで帰らない、とかであれば大丈夫。
あと、「バリアフリー?なにそれおいしいの?」という感じなので、アクセシビリティを重視する方にはおすすめしません。部屋自体も段差があるので…。
とまあ、色々と書いてきましたが、これらの特徴を踏まえ、自身に合うかどうか考えたうえで泊まる分には問題ありません。個人的には、スタッフの皆さんが丁寧かつフレンドリーだったので、それだけで色々帳消しにできた部分もあるかな。