ベトナム南部、リゾート地として知られる人気の沿岸都市・ブンタウ (Vũng Tàu)。ホーチミン市中心部からは、車やバス、高速船で約2時間ほどの距離であり、日帰り旅行や週末のショートトリップにも最適。
以前はバリア=ブンタウ省の省都でしたが、2025年7月1日の大合併により、ホーチミン市への仲間入りを果たしました。そのため、現在の住所は「ホーチミン市ブンタウ街区」となります。
この度、ブンタウ中心部に位置する4つ星ホテル「Mường Thanh Holiday Vũng Tàu(ムオンタイン・ホリデイ・ブンタウ)」に宿泊。ベトナム地場系では最大級のホテルチェーンである「ムオンタインホテルグループ」が「Holiday」ブランドで展開する中級ホテルです。
本記事では「Mường Thanh Holiday Vũng Tàu」の基本情報やお部屋の様子、設備を紹介します。
「Mường Thanh Holiday Vũng Tàu」の立地
突然ですが、ホテル選びで重視したいポイントの一つが「立地」。「Mường Thanh Holiday Vũng Tàu」はブンタウエリアの中心部にあり、観光スポットへのアクセスは至便です。

ホテルのすぐそばには、ブンタウの南西に位置する三日月形のビーチ「フロントビーチ / バイトゥオック (Bãi Trước)」があります。


Grab等の交通手段を利用すれば、活気溢れる「バックビーチ / バイサウ (Bãi Sau)」、ブンタウのシンボルである巨大な「キリスト像」など、主要な観光スポットへ容易にアクセスできます。
「Mường Thanh Holiday Vũng Tàu」に到着

と、いうことで「Mường Thanh Holiday Vũng Tàu」の外観はこちら。開業は2012年ということで、近年開業したホテル群と比較すると、多少の趣が感じられるデザイン。ただ、2023年に一度リノベーションされたようなので、快適な滞在を期待したいところです。

ロビー空間。床には光沢のある大理石が敷き詰められ、中央の大きな円形の模様がエレガントな雰囲気を演出。木製の重厚なフロントデスク、そして豪華に飾られた蘭の花(※造花)がお出迎えしてくれました。

最近オープンしたようなホテルとは雰囲気やデザインコンセプトを異にする印象というか、その…「昭和のホテルっぽい」と言いますか。同じく地場系のTTC系列のホテルでも感じましたが、どこか薄暗くて重々しい雰囲気なのですよね。そう考えると、ここ10年ちょっとでの洗練されっぷりがスゴイ。
ただ、粗製濫造では無く、お金をかけて作られた「良いもの」であることは間違いありません。あと10年くらいしたら、「昭和レトロ」みたいな感じでこういうデザインも持て囃されるようになりそう。

部屋に至るまでの廊下も、昼間は電気が付いておらず薄暗い。
「Mường Thanh Holiday Vũng Tàu」のお部屋

今回宿泊したお部屋は「Deluxe Twin Room」。Trip.comで予約し、1泊で143万ドン。直前に予約したとは言え、今、ブンタウのホテル高すぎ。ベトナムの学生が夏休み期間中というのもあるとは思うのですが、それにしても高い。

部屋全体は、温かみのあるウッド調のフローリングと家具をベースに、白と落ち着いたティールブルーがアクセントとして使われています。派手さはありませんが、ナチュラルで洗練されたカラーコーディネート。

リノベーションされたこともあってか、思ったほど年季は感じない。コンセントもあちこちにあり、便利です。古いホテルだと、電源が全然無かったりするからね…。

窓際のテーブルに灰皿が置かれていたところを見ると、ここは喫煙ルームなのかな。吸わない側の人間としては少し残念でしたが、特に臭いは感じなかったので良しとしよう。


ミニバーと、ドライヤー。ドライヤーはShopeeで20万ドンくらいで売っていそうなもの。もうちょっと良いやつを置いてくれると嬉しい…。


シャワールーム。鏡が一部剥がれていましたが、特に問題無し。シャワーの水圧は少し弱めでしたが、お湯はちゃんと出ます。


アメニティは最小限。手洗い石鹸すら無いのは意外だった。シャワージェルを石鹸代わりに使いました。
その他、Wi-Fiは問題無し。YouTubeを見ていると動画が止まることがあったので、通信速度はあまり速くないかもしれない。
「Mường Thanh Holiday Vũng Tàu」の設備

2階にスイミングプールがあります。

ホテルの規模からすると、かーなーり、コンパクトですが…言い換えればプライベート感があり、静かに過ごしたい人にはぴったり?泳ぎたいなら、すぐそばにビーチもありますし。

隣には小さいですがジムが併設。
「Mường Thanh Holiday Vũng Tàu」のビュッフェ

朝食ビュッフェも利用しました。ファミリー向けホテルの朝食会場は大抵メチャクチャ混雑するので、それを避けようと朝6時過ぎに行ったら誰も居ませんでした。気合入れすぎた。






料理は例によって、基本的にベトナム人向けというか、あまり国際色のあるラインナップでは無かった印象。まあ、ブンタウなら外に出ればいくらでも朝食の選択肢がありますからね。


デザートやドリンクも少なめですね。あまりビュッフェに力を入れていないのだろうか。
まとめ&施設情報
ブンタウの4つ星ホテル「Mường Thanh Holiday Vũng Tàu」の宿泊レポをお届けしました。
4つ星ホテルとしてはお手頃ですが、今まで宿泊したブンタウエリア内の同等グレードのホテルと比較すると、設備面や雰囲気などで劣るかなあという印象。
とは言え、古めかしいながらも清潔感は保たれているし、立地が良いので観光の拠点とする分には問題ありません。平日であれば1泊90万〜100万ドン程度から宿泊出来るようなので、そのくらいの価格ならば狙い目。ご検討ください。
あと、レセプションのスタッフは当然英語もお話しになりますが、やり取りは最低限というカンジでちょっぴりドライ。まあ、このグレードのホテルが少なかった一昔前ならともかく、今このホテルに宿泊する外国人が多いかと問われたら何とも言えないので、仕方ない部分もあるかな。