ベトナムの南中部沿岸・ニントゥアン省(Ninh Thuận)の省都であるファンラン=タップチャム市(Phan Rang-Tháp Chàm、以下ファンラン)に来ています。
今回宿泊したホテルは、ファンラン市内中心部から約5km、美しく弧を描くニンチュー (Ninh Chữ) ビーチ沿いに位置する、「TTC Resort Ninh Thuận(TTCリゾート・ニントゥアン)」。
農業・エネルギー・不動産・教育…と、幅広く事業を行う地場コングロマリット「TTC Group」の観光産業部門「TTC Hospitality」が経営するこちらのホテル。とりあえずここを選べば安牌だろう、ということで予約しました。ちなみにTTCはもともと砂糖屋さんから事業を始め、得た利益で不動産に投資したところ大当たりして今に至るそう。ものすごい多角化だ。
本記事では「TTC Resort Ninh Thuận」の基本情報やアクセス、お部屋の様子や設備を紹介します。
「TTC Resort Ninh Thuận」へのアクセス
発展著しいニャチャン市を有するカインホア省の南に位置するニントゥアン省。美しいビーチや自然を有し、開発されきっていないありのままの景観を楽しむことができます。
「TTC Resort Ninh Thuận」が位置するのは、ニントゥアン省の省都・ファンラン=タップチャム市にあるニンチュー (Ninh Chữ) ビーチ沿い。ホーチミン市からアクセスする場合は鉄道を利用することになると思いますが、最寄りの鉄道駅である「タップチャム駅」からホテルまでは車で20分程度です。
ファンラン市内の移動は「Grab」が利用可能。タップチャム駅~ホテル間の運賃は17万程度でした。
「TTC Resort Ninh Thuận」へ到着
こちらがレセプション棟。到着は12時半頃だったのですが、チェックインは14時厳守であり、14時になったらまた来なされとのこと。チェックインしていなくてもレストランは利用できるよ、とのことだったので、昼食を取ることに。
ちなみにエアコンはありません(稼働していないだけ?)。シーリングファンがあるといっても暑い。
ホテル全体のマップを貰いましたが…広い!だだっ広いリゾートホテルってテンション上がる。公式サイト曰く、100のヴィラ&客室・30のバンガローを備えるらしい。
敷地には、チャンパ王国の遺跡を意識したと思われる装飾があちこちと。それにしても空が青いな。ホーチミン市は雨季真っ只中なので、雲の無い空なんていつぶりに見ただろうか…という感覚。
こちらの「SAKAYA RESTAURANT(酒屋?)」で昼食をいただきますよ。朝食ビュッフェの会場もこちらです。
「Gỏi gà(ゴイガー/チキンサラダ)」とパイナップルジュース。お味は…まあ、特筆すべきものでは無かった。ひとりで食べるには量が多くてしんどいっす…。
ちなみに、レストランのメニューには英語に加えてロシア語も併記。ニャチャンがロシア人(と中国人)に大人気なのは知っていましたが、わざわざニントゥアンまでやってくるものだろうか。確かに、ホテルの宿泊客は9割ベトナム人+1割スラブ系の外国人、って感じだった。
「TTC Resort Ninh Thuận」のお部屋・料金
チェックイン時間を過ぎたので、レセプションに戻ってルームキーを受け取りお部屋に向かいます。スタッフがカートを手配してくれましたが、カートに乗ったのはこの1回のみ。まあ、歩ける距離なので問題なかったのですが。
ホテルの敷地北側にずらーっと並ぶバンガロー。今回予約した部屋は「Wooden Bungalow Garden View King」です。Trip.comで予約し、2泊で270万ドン(≒15,900円)。
お部屋の内装はこんな感じ。木目を基調とした、リゾート感溢れるモダンなバンガローです。
…とまあ、ぱっと見は綺麗に見えますが、実際は古さが否めないかな。家電が壊れているとかではないのですが、細々したもの(クローゼット内のハンガーとか)が壊れていたり、最終日にエアコンから絶え間なく水が垂れてくるようになったり、まあそんな感じ。
あと、めっちゃ虫出ます。ベットの上に点在していた毛玉みたいなものが、実はすべて虫だと気づいた時には縮みあがりました。たぶん、どこか隙間があってそこから入ってきちゃうんだろうな…
スリッパはクローゼットの中にあります。バスローブなどの部屋着は無いため、必要であればパジャマを持参しましょう。
シャワールームも…ね!(察してください)
狭いのはバンガローだから仕方ないとしても、シャワーブースの中にボディソープやらシャンプーを置く場所が無いとか、ネジが嵌っていなくてタオルラックが壁から外れるとか、そういう微妙なストレスがありました。ただし、シャワーの水圧やお湯の温度に問題が無かったのが救い。
あと洗面台に蟻が湧きます。もしかしたら、私が甘党のアリ人間だから誘引してしまったのかもしれない。
Wi-Fi速度の計測結果。常時12Mbpsであれば、まあーブラウジングや動画を見るには困らないかな、という感じですが、時間によっては繋がらないことも。
併設のウォーターパーク&ニンチュービーチ
「TTC Resort Ninh Thuận」の売りは、なんといっても併設されているウォーターパーク。宿泊客であれば、これを無料で利用可能です。デイユースが可能なため、宿泊客以外も多く訪れ賑わっています(ツアーバスの姿もありました)。
静かなプールの方が良い…という場合は、宿泊客専用のプールもあります。
ホテルの売りその②、ニンチュービーチに面していること。もちろん遊泳可能ですし、ビーチ沿いを散歩するだけでも非日常にやって来たなあという気分になります。
ただしビーチはホテルのプライベートビーチではなく、あくまで公共のビーチであることに注意。特に仕切りとかありません。セキュリティとか、気になる人は気になるかも。
とはいえ、ビーチ自体の駐輪場はホテルから少し離れた場所にある、かつ多くの人は駐輪場すぐそばのビーチで遊んでいるようであり、宿泊客でなければホテルに面するビーチまでやって来ることは無いかもしれない。
「TTC Resort Ninh Thuận」の朝食ビュッフェ
ベトナムの多くのホテル同様、朝食は宿泊料金に含まれています。
…まあ、味は普通です。ホテル周囲に朝食を食べられるような場所も無いし、他に行きたい店が無ければホテルで朝食を取ってよいかと。連泊しましたが、1日目と2日目でメニューも変わっていたので、飽きさせない工夫はあります。
しれっと混ざるワニ肉料理。
ぶどうの栽培が盛んなニントゥアン省らしく、「ベトナムグレープ」なんてものも。ビュッフェで地のものが食べられるのは良いね!
まとめ&「TTC Resort Ninh Thuận」の基本情報
ニントゥアン省のリゾートホテル「TTC Resort Ninh Thuận」をご紹介しました。
公式サイトを見ると「4つ星ホテル」を謳っていますが、ちょっと疑問が残りました。設備の質もそうなのだけど、スタッフごとのサービスレベルの差がちょっと、ね。レストランとか、「ローカル食堂の方がよっぽど笑顔を向けてくれるぞ!?」と言いたくなる程の冷めた接客でした。「TTC Hospitality」なのだからホスピタリティは忘れないでくれ…!
なんにせよ、併設されているウォーターパークが無料で利用できることと、ビーチ直結であることに価値を見出だせるかで評価が変わりそう。ただ、大多数の日本人ファミリー的には「ナシ」だろうな…。いっそのこと、奮発して「Amanoi」に宿泊した方が良いんじゃないかしら。