【宿泊記】4つ星相当、だが古さは否めず「TTC Hotel Phan Thiết」宿泊レポ@ファンティエット

ビントゥアン

ベトナム南中部に位置するビントゥアン省 (Bình Thuận) の省都「ファンティエット (Phan Thiết)」。ホーチミン市から北東へ約200km、海岸線が続く風光明媚な街として知られています。

ファンティエットと聞いて多くの人が思い浮かべるのが、市街地から少し北東にあるビーチリゾート「ムイネー (Mũi Né)」エリアでしょう。リゾートとしての需要から、高級ホテルはムイネーに固まっており、ファンティエット中心部に4つ星・5つ星相当のホテルはあまり見られません。

そんな中でも、今回はファンティエット市街地に位置する、4つ星相当ホテル「TTC Hotel Phan Thiết」に宿泊しました。

農業・エネルギー・不動産・教育…と、幅広く事業を行う地場コングロマリット「TTC Group」の観光産業部門「TTC Hospitality」が経営するこちらのホテル。

以前にも、系列の「TTC Hotel Cần Thơ」と「TTC Resort Ninh Thuận」に宿泊したことがあります。

本記事では「TTC Hotel Phan Thiết」の基本情報やアクセス、お部屋の様子や設備を紹介します。

Sponsored Link

「TTC Hotel Phan Thiết」へのアクセス

ファンティエット市内中心部に位置し、ホテルの向かいには「ドイズオンビーチ (Bãi biển Đồi Dương)」が広がるなど、アクセス良好な「TTC Hotel Phan Thiết」。

ファンティエット南バスターミナル (Bến xe Nam Phan Thiết)」および、ベトナム統一鉄道・ファンティエット駅からは、いずれも4km少々の距離です。タクシーやGrabを利用すれば10分程度でホテルまでアクセスできますね。

今回、私が利用したリムジンバスサービスはホテルへの送迎も込みだったので、ファンティエット市街地へ到着後、送迎車に乗り換えてホテルまで直接送り届けてもらいました。

「TTC Hotel Phan Thiết」に到着

TTC Hotel Phan Thiết」に到着。14階建てのホテルであり、これはファンティエット市街地に位置するホテルの中ではかなり高層です。部屋数は、公式のソースが無いのですが、ホテル予約サイトによると約180室であるとのこと。

なお、冒頭で4つ星「相当」と書きましたが、ベトナムにおいて4つ星・5つ星ホテルを名乗るためには、政府(文化スポーツ観光省)から認定を受ける必要があるのですが、その認定番号がWebサイトに見当たらなかったため、このような記載としました。

レセプションフロアの様子。どことなくクラシカルな雰囲気が漂います。クリーム色の太く大きな円柱と、紫色のアクセントカラーは、以前宿泊した「TTC Hotel Cần Thơ」でも同様に見られました。しかし、照明が消されているせいで薄暗い…。

14階建てのホテルながら、エレベーターは2基のみ。しかし意外にも、エレベーターが来ずストレスを感じる…ということは起こりませんでした。

エレベーターは三菱製。日本に居たときは全然気にしなかったけど、日系メーカーのエレベーターってキビキビ動くから良いですね。「エレベーターが5基もあるのに全然来ない…」「エレベーターのボタンを押すとワンテンポ遅れて反応する…」ということ、こちらでは多いですからね。

「TTC Hotel Phan Thiết」のお部屋・料金

今回予約したお部屋は「Superior King Room with Ocean View」。Trip.comで予約し、1泊あたり約114万ドンでした(執筆時点で約6,300円)。朝食は宿泊料金に含まれています。

内装からはかなり年季を感じますが、その一方、広々とした空間と、収納が充実していることが利点。古いホテルは潤沢にスペースを使っていることが多いですね。

バスローブの備え付けは無し。寝間着を持参しましょう。スリッパはあります。

ちなみにこちらのホテル、2010年開業だそうです。え、昭和じゃなく?

日本だと、15年前にオープンしたホテルとあらば、「あー、まあ新しい方なんじゃない?」という印象を抱きますが、ベトナムの場合、かなり古めかしさを感じてしまいますね…。清潔感については問題ありません。

ミニバー。無料でボトルドウォーター2本が貰えます。

広々としたシャワールーム。シャワーブースとバスタブ、それぞれを備えていることもポイント。

なお、シャワーの水圧は「ちょろちょろ」という感じで心もとない。お湯も、時間帯によってはあまり出ません(深夜など)。

注意事項として、洗面台の排水口から下水の臭いが上がってきます。そのため、使用しないときはかならず排水栓を被せておきましょう。私は最初それに気付かず、排水栓をせずに一晩置いておいたらシャワールームどころか部屋中に悪臭が充満しました。海の近くのホテル、たまにこういうことが起こる気がする…。

Panasonic製、1000Wのミニドライヤー。無いよりマシですが、このドライヤー、断線気味なのかちょいちょい電源が切れます。

アメニティ。ボディソープやシャンプーなどはシャワーブースに備え付けではなく、試供品のような使い切りサイズのもの。

水回り以外での不満点は、コンセントの少なさ。目に見えるところにあるコンセントは、この1つだけしかありません。一応、ベッドサイドのテーブルの下にもコンセントが隠されていますが、使いにくい。ベトナムでスマホが普及する直前に建てられたホテルとは言え、近い未来を見越してコンセントの数は配慮してほしかった…!

あと、Wi-Fiの速度もあまり速くはありませんでした。しかもWi-Fiのパスワード、カードキーケースには「Thank you」とあるのですが、実際は「thankyou」が正解。分かるか!

「TTC Hotel Phan Thiết」の設備

屋外にプールと、奥にはテニスコートもあります。ただ、テニスコートにしてはネットが低いように見えるので、もしかしたら近年流行りのピックルボールコートにリニューアルしたのかも!?

写真は撮っていませんが、ジムも備えるようです。

「TTC Hotel Phan Thiết」の朝食ビュッフェ

前述の通り、宿泊料金に朝食代も含まれています。会場はこちらのレストラン。

宿泊客に対して、レストランの客席は完全にキャパオーバー。少人数向けのテーブル席が無いことも原因のひとつだと思われますが、混雑時は相席不可避です。

料理は基本的にベトナム人向けというか、あまり国際色のあるラインナップでは無いかな。

このときはベトナム南北統一50周年を迎えるタイミングだったということもあり、国旗を模したパティスリーがありましたよ。

体調が悪かったので、お粥などを中心に。「その割には結構食ってるじゃないか!」というツッコミは無しで。

前述の通り、相席する羽目になったのですが、同じテーブルにいたベトナム人キッズ3人組にめっちゃ絡まれました。ベトナム語分かんない、って言ってるのに容赦無くまくし立ててくるんだから、もう…(※満更でもない)。

「TTC Hotel Phan Thiết」の周辺環境

前述の通り、ホテルの向かいには「ドイズオンビーチ (Bãi biển Đồi Dương)」が広がります。美しいビーチ…というわけではないものの、遊歩道が整備されており、散歩コースとしては◯。

ビーチ沿いには写真映えしそうなカフェも並びますが…「Sống ảo(仮想生活)」に命をかけるベトナム人の皆さんで大変混雑しています。

大型スーパー「Lotte Mart」までは2kmほど。大抵のものはここで揃います。

場内・場外ともにローカルフードの宝庫である「Chợ Phan Thiết(ファンティエット市場)」までは約3kmです。

ファンティエット埠頭までは1.3km。「Phú Quý(フークイ島)」への高速船は、こちらから出航します。

まとめ&「TTC Hotel Phan Thiết」の施設情報

ファンティエットの4つ星相当ホテル「TTC Hotel Phan Thiết」をご紹介しました。

良いところは、市街地に位置しアクセス至便、4つ星ホテルとしてはリーズナブルな価格、広々とした部屋。

悪いところは、少し古さを感じる、コンセントが少ない、Wi-Fiが弱い、シャワールームから漂う下水臭、シャワーの水圧が弱い、備品(ドライヤー)の調子が悪い、等。細々した欠点がこうも積み重なると、なかなかのストレスですね…。

上記の欠点を把握した上で短期滞在する分には問題無いと思います。ただ、ここだけじゃなくTTC系列全体、今後リピすることは無いかな…。

ホテル名称 TTC Hotel Phan Thiết
住   所 213 Lê Lợi, Hưng Long, Thành phố Phan Thiết, Bình Thuận
公式サイト Facebook