早寝早起きのイメージが強いベトナムの人々ですが、とりわけ都市部ではここ10年ほどで人々のライフスタイルが変化し深夜経済が活性化。
特にホーチミン市中心部でよく見られるのが、24時間営業のカフェ。以前も上記の記事で紹介しましたが、特に学生街などでは作業に没頭する若者たちで大混雑しています。
そんな24時間カフェ、大抵は騒がしかったりコンセントの取り合いになったりでいまいちお気に入りを見つけられずにいたのですが、集中するための専用フロアを備えたカフェを発見。
本記事では、旧ビンタイン区の24時間営業カフェ「Sống Cà Phê」をご紹介します。
「Sống Cà Phê」の場所

やって来たのは、旧ビンタイン区・現タインミータイ街区のD5通り。周辺には多くの大学があり、学生たちで賑わう活気あふれるエリアです。ローカルな食堂や商店が軒を連ね、昼夜を問わずバイクが行き交う、エネルギッシュなホーチミンの日常がここにある。

ガラス張りのモダンなファサードが印象的なこちらが「Sống Cà Phê」。

夜になると、店内の温かみのある照明がふわりと通りを照らし出し、まるで建物自体がランタンのように輝いて見えます。周囲のローカルな雰囲気とのコントラストが、このカフェの存在感を一層際立たせています。
「Sống Cà Phê」の内装

白を基調としたクリーンな空間に、ナチュラルな木製の家具と鮮やかな植物の緑が調和した、明るいインテリア。1階と2階でコンセプトが分かれており、目的によって使い分けられます。

1階はおしゃべりに興じたり、気軽にPC作業をしたりと、思い思いの時間を過ごせるオープンなカフェスペース。活気はありつつも騒がしすぎない、バランスが保たれた空間。

階段を上がった先にある2階は、「Study Cafe」と銘打たれたフロア。その名の通り、勉強や仕事に集中したい人のための専用空間です。

で、2階に上がってみると…これはあれだな。図書館の自習スペースだ。長机がブースで区切られており、作業に集中しやすくなっています。

何が嬉しいって、各座席に電源コンセントが2個ずつ備わっていること。他の客と電源を奪い合ったり、延長コードで遠くから電源を確保したりしなくても良いのです(殆どの人に共感してもらえなさそうなベトナムカフェあるある)。

テーブルも広くて良いですね。PCを広げても余裕があります。

セルフサービスの水が1階と2階の両方にあります。

あとは、折りたたみの荷物入れなんかも。
「Sống Cà Phê」のメニュー

ドリンクは、Cà Phê Sữa(コンデンスミルクコーヒー)や、近年人気のCà Phê Muối(塩コーヒー)といったベトナムらしい一杯は当然のこと、アメリカーノ、ラテなどのエスプレッソ系、コールドブリューまで、コーヒー好きには嬉しい品揃え。ミルクティーやフルーツティー、フレッシュジュースまで、選択肢は豊富です。

フードメニューもあります。おやつにぴったりのワッフルやクロッフルが並ぶその下で異彩を放っているのが、ずらりと陳列された韓国のカップラーメン。24時間営業カフェならではの、小腹を満たしてくれるラインナップですな。

ドリンクの味は…まあ普通。場所代として考えたら十分安いし文句ありません。