当ブログも記事数が130を突破したわけですが、いまいち弱いのがナイトライフ関連のコンテンツ。
周囲からも「もっとルーフトップバーとか取り上げろや」と言われるのですが、生憎私はかなりの下戸。「ほろよい」1缶でしっかり酔ってしまうほど酒に弱いため、バーに行っても上手くレポートができないのでは、という危惧がありました。
そういえば私、三重出身なのですが、三重県人は遺伝子的に酒に弱い、という話もありますね…。余談でした。
しかしながらホーチミン市はルーフトップバー天国。日本でルーフトップバーと言えば超高層ビルやホテルの最上階に位置する敷居の高い（物理的にも）存在ですが、ベトナムではそのような高級ルーフトップバーのみならず、そのへんの民家みたいな建物やアパートの最上階にもバーがあり、カフェにでも行くような感覚で立ち寄れてしまう割と庶民的な場所。せっかくなら当ブログで取り上げたいところ…。
ということでここは割り切って、下戸でも楽しめる下戸フレンドリー（造語）なルーフトップバーを探してみることにしました。ついでに、日本人にまだ荒らされていない知られていないルーフトップバーを開拓してしまおう。
今回はホーチミン市・フーニャン区（フーニュアン区）のルーフトップバー「Ráng Chiều Rooftop（ランチエウ・ルーフトップ）」をご紹介します。
「Ráng Chiều Rooftop」への行き方
やって来たのは、フーニャン区・チャンカックチャン (Trần Khắc Chân) 通り。ザ・住宅街といった様相の、まるでヘム（路地裏）のように細い通りです。
今回訪れる「Ráng Chiều Rooftop」があるのは、こちらのサービスアパートの最上階。自宅の最上階にバーなんてあったら煩くてキレてしまいそうですが、まあ少なくともこのアパートの住民は何とも思っていないということだし、最悪「苦情が来たら閉店して他探せばええねん」の精神なんだろうな。
で、ルーフトップへの行き方ですが、地下の駐輪場にあるエレベーターで向かいます。もしセキュリティに声をかけられた場合、ルーフトップバーに行きたい旨を伝えればOK。
こちらのエレベーターで7階（日本的には8階）まで上がりましょう。エレベーターを降りると…
普通にアパートの廊下に出た。そんな生活感溢れる空間に背を向けると。
ルーフトップバーへの階段があります。
いやー、ここが非日常への入口かい？階段を上がってみると…
「Ráng Chiều Rooftop」の雰囲気
わっ。
屋上に上がった瞬間に吹き込む、気温の少し下がった夕方ならではの涼しい風が気持ちいい。広がるのは、木材を組み合わせた素朴で優しい雰囲気の空間。
沢山の緑に覆われたバーは、まるでベトナム屈指の避暑地である、ダラットの一角。
席数はまあまあ豊富。カウンター席がメインのため、一人でも気兼ね無くふらっと立ち寄れます。もちろん誰かと来ても良いね。
運良く日の入り直前に訪れることができたなら、夕日鑑賞はマストですね。この日は少し雲が出ていたのが残念。
ランドマーク81だって当然見えます。遮るものが何も無いのは中心部から少し離れたこのエリアならでは。
ちなみに雨が降った場合、普段は折り畳まれている屋根が展開されるみたいなので、天気が悪くても安心ですね。
マジックアワーなう。
「Ráng Chiều Rooftop」のメニュー
メニューはQRコードを読み取り、バーの公式Zaloから確認します。
…確認できるだけなので、注文はスタッフを呼んで。
ノンアル系は、コンブチャ・ソーダ・ヨーグルトドリンクなど。
シードルなど、お酒に弱い人でも比較的飲みやすい、度数低めのお酒もあります。飲みやすいからこそ悪酔いしがちな気もするが…。
下戸的チョイスはこちら。「Soda Việt Quất（ブルーベリーソーダ）」59,000ドンです。
ソフトドリンクやモクテルであっても手を抜かずに仕上げていることが重要です。合格！（何様？）
そういえば食事がまだだった…、ということで「Gà cuộn Rong Biển（海苔巻きチキン）」79,000ドンも注文しました。まあー、普通に既製品の冷凍食品ですわね。
あとはちびちびつまめるようにピーナッツ（29,000ドン）も注文したのですが、これが砂糖でコーティングされているもので、放置していたらどこからともなく蟻さんの大群が湧いてきたのでご注意ください。8階相当の高層階でも蟻って湧くんやね…。
仕事終わりに夕陽を眺めながらリラックスなんて、週の始まりから贅沢な気分（月曜でした）。心が洗われる～。
すっかり日も落ちてきたので、帰りましょうかね。
まとめ＆「Ráng Chiều Rooftop」の店舗情報
フーニャン区のルーフトップバー「Ráng Chiều Rooftop」をご紹介しました。
それじゃあまあ、最後に評価をして終わりたいと思います。
評価基準ですが、1つ目は雰囲気。純粋にルーフトップバーとして、景観が良いか・店の雰囲気が良いかを評価します。
2つ目はノンアルコールメニューの充実度。ノンアルが水以外にはスプライトやシュウェップスしかない、なんてのは論外。下戸であっても楽しめる、創意工夫に溢れており思わずテンションが上がってしまうようなモクテルなどを提供しているかどうかをチェック。
3つ目はフードメニューの充実度。下戸にとっては、居酒屋でさえもご飯を食べる処という認識。バーであっても食事メニューを充実させ、酒以外にも楽しめるような選択肢を設けておいてほしいところ。
上記を踏まえた、「Ráng Chiều Rooftop」の下戸的評価は以下の通り。
雰囲気：★★★★☆
アパートの屋上というロケーションでありながら、緑に囲まれた木目調の空間は非日常的で◎。特に夜景が綺麗、とかではないため、眺めについては特筆すべきことはないですが、遮るものが無いので遠くまで見渡せ、開放感がある。音楽がうるさくないのも、雰囲気を損なっていなくて良い。
ノンアルコールメニューの充実度：★★★☆☆
種類は多くないが、フルーツをトッピングするなど見た目にもこだわっており、おざなりな扱いをしていないのが良かった。
フードメニューの充実度：★★☆☆☆
つまみ程度、という感じ。他のところで夕食を食べてから訪れた方が良さそうです。
