復活!ベトナム松屋の「カレギュウ」は、本家とは一味違ったスパイシーさが特徴

日本料理

いつものように、「松屋」のビンタイン区・グエンザーチー (Nguyễn Gia Trí) へとやって来ました。ベトナムに進出した牛丼チェーンでは、松屋が一番お気に入りです。

そして此度、新商品を発見。ほほう、オムカレーとな…。どうやら、5月22日より提供が開始されたばかりの新メニューだそうです。

実はベトナムの松屋、昨年11月の進出後、2025年1月のタイミングで一度だけカレーを提供していたようなのです。

…が、期間限定だったらしく、すぐさまグランドメニューから消えました。何でやめるねん!?と、襟元を掴んで問いただしたい程の痛ましい事件でしたが、ここに来てカレーが復活。Facebookの告知を見ると、「《正式に》メニューに戻ってきました」という旨の記載があったので、今度こそグランドメニュー入り…だよね!?

扱うカレーは、「カレー」「カレギュウ」「ロースかつカレー」、そしてそれらの「オムカレー」バージョンという、計6種類

ベトナムの松屋では通常、味噌汁は別途注文の必要があるのですが、カレーを注文するとセットで味噌汁が付いてくるようです。カレーと味噌汁という一見アンバランスな組み合わせこそ松屋。

オムカレギュウ」にサラダと飲み物がセットになった「Aセット」を注文。価格は税抜きで158,000ドン…ということで、VAT8%を含めると割と良い値段になります。

まもなく着丼。オムレツの黄色と、福神漬けの赤とのコントラストが眩しい。紅生姜をトッピングしても良いですね。

日本の松屋で食べられる「オリジナルカレー」と言えば、全国チェーン店のカレーらしからぬ真っ黒な見た目とそのスパイシーさが特徴のソリッドな一品でした。

それと比較すると、ルーの色合いは黄色ではあるものの、野菜が溶け込んだことによるざらざら&どろりとした質感は日本のものに近しいところがありますね。

一口、いただくと…えっ、辛い!はじめはルーに溶け込んだ玉ねぎの甘みが口内に広がるのですが、その後はスパイシーさが牙を剥きます。

色合いからして、「日本の家庭的なカレー」をイメージしているのかと思いきや、見た目に反した本格的なカレー。味が濃く、思わずご飯も進みます。オムレツと一緒に食べるとまろやかに。

そしてもう一つ、シナモンのような独特の風味を感じます。カレーに使われているガラムマサラによるものかと推察しますが、なかなかにエッジの効いた個性的な味わい。

いやあ、一口目は驚きましたが、この甘み・辛み、そしてシナモン香る独特の風味のコンビネーションが、食べ進めるうちに癖になってきました。うまい、うまいぞ!

Facebookの告知には「đúng chuẩn vị Nhật」、つまり「本物の日本の味」とありましたが、イヤイヤ!日本のカレーともベトナムのカレーとも違う、複雑な味わいを持つ一品でしたよ。

そんな「松屋」らしい尖ったカレー。期間限定メニューだとすると1〜2カ月程度で終売してしまうと考えられるため、興味を持たれた方は、思い立ったらすぐ食べに行くのが吉ですぞ。

そうそう、2号店のオープン以降、新店舗の動きがなかった松屋ではありますが、1区・レタントン (Lê Thánh Tôn) 通りSky Gardenに3号店がオープンするそうですね。この調子でどんどん店舗が増えますように…。

お店の名前 MATSUYA Nguyễn Gia Trí
住   所 89-91 Nguyễn Gia Trí, Phường 25, Bình Thạnh, Hồ Chí Minh
営 業 時 間 10:00 〜 22:00
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