ホーチミン市から通いたくなる!?海辺の本格ナポリピッツァ*Luca@ブンタウ

ブンタウ

ベトナム南部。ホーチミン市から車やバス、高速船で約2時間ほどの距離にあるビーチリゾート「ブンタウ (Vũng Tàu)」。

気軽に行けるリゾート地として人気のブンタウは、新鮮なシーフードが有名ですが、たまには違うものだって食べたい。

幸いにもブンタウは外国料理の選択肢も豊富。中でもイタリアン…とりわけピザに関しては人気のレストランが2つあります。1つは「David Pizzeria」、そしてもう1つが「Luca Pizza & Italian Restaurant(以下、Luca)」。

David Pizzeria」は海に臨む絶好のロケーションに位置していたのですが、どうやら現在は一時閉店している模様。そうなると、ブンタウのピザは「Luca」一強になってしまう!

これはえらいこっちゃ…!ということで、皆が知っている店を今さら記事にするのもどうかと思いつつ、ブンタウの有名イタリアンレストラン「Luca」をご紹介します。

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「Luca」の場所・外観

やって来たのは、ブンタウの有名なバックビーチ(Bãi Sau)からもほど近い、ファンチューチン (Phan Chu Trinh) 通り。多くのホテルが立ち並び、車やバイクが行き交う活気のあるエリアです。

行き交う人を見ると、皆水着姿だったりびしょ濡れだったり。どうやらこの近辺に宿を取っている人たちが、歩いてバックビーチまで遊びに行っているみたいですね。

Luca」の向かいには、公園のような開けた場所があります。…あれ、前(と言っても2年前)来たときはただの農道みたいな場所だったのに!?バックビーチもそうだけど、ブンタウの再開発が急速に進んでいるのを感じる。

そんな通りの中で、お店は目を引く趣のある佇まいを見せています。

白壁に美しいアーチ型の窓とエントランスは、まるで南イタリアのヴィラのよう?店の前には手入れされた植木があり、穏やかで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

「Luca」の内装・雰囲気

今回利用したのは1階席。

明るい色のウッドフローリングに、風合いのある木製のテーブルと椅子が並びます。壁にはイタリアの街並みを写した写真が飾られ、壁を這うように飾られたグリーンや、アクセントとなっている深緑色の壁が、空間に落ち着きを与えている。

店内に入ってすぐの場所には、レンガ造りのカウンターを備えたオープンキッチンがあり、ガラス越しにシェフがピザを調理するライブ感も楽しめます。

なお、2階にはテラス席も備えます。夜なんかは中々にロマンチックなのではなかろうか。

今回はお見かけしませんでしたが、こちらの「Luca」、前回訪れたときはイタリア系と思われる外国人の店員さんも居ました。知り合いから聞いたところ、その方はオーナーでは無いようだが…。また、南東部のリゾート地・ムイネー (Mũi Né) にきょうだい店があるという話も。

「Luca」のメニュー

「Luca」のメニューを一挙貼り付けします。

主役のピザは、「36時間低温熟成」を謳うこだわりの生地を使用。トマトソースベースの「レッドピザ」と、ベシャメルソースベースの「ホワイトピザ」があり、サイズもRとLから選べます。ブッラータチーズが丸ごと乗った贅沢なピザまであり、4P’sはうかうかしていられない。

パスタは、ラザニアやラビオリなど種類が豊富。定番のカルボナーラから、ウニやトリュフを使った本格的な一皿まで、選択肢の多さに圧倒。

当然、前菜やサラダ、肉・魚料理のメインディッシュも充実。さらにはベトナム料理のページまで用意されており、至れり尽くせりのラインナップです。デザートもまた、イタリアンの定番が並ぶ。

ドリンクも、イタリアンには欠かせないアペロールスプリッツやリモンチェッロ、セガフレードの豆を使った本格コーヒーまで揃っています。食事の始まりから終わりまで楽しませてくれるに違いない。

実食。ピザ生地こそ主役?

アンティパスト、「VERDURE GRIGLIATE90,000ドン。野菜のグリルです。

おおう、思ったよりも量が多い、というかサイズがでかい…。ズッキーニ、パプリカ、トマト、ニンジン…色とりどりの野菜が美しく並べられた一皿です。

野菜本来の甘みとジューシーさを引き出す、絶妙な火加減でのグリル。アンチョビとガーリック、そしてフレッシュ唐辛子が効いたソースもまた決め手。塩気と旨味が野菜の甘みと一体となります。ただし玉ねぎは辛い。

個人的には、もうちょっと塩気があっても良かったかな。適宜、卓上の塩胡椒で調節しましょう。

MARGHERITA125,000ドン。「ピザの王道」でありながら、その店の哲学が最も表れるシンプルなマルゲリータを、あえて注文してやりましたとも(※単に安かったからというだけです)。

チーズは、ローカルでよくある、しゃばしゃばで妙に甘いチーズソースとは全くの別物。ミルキーでしっかりとした噛み応えがある、 モッツァレラのフレッシュな味わいが強く感じられるものです。

乳製品が高いベトナムで、この量のチーズは規格外。よく「飲むように食べられるチーズ」みたいな表現を目にしますが、このチーズは油断するとこっちが飲まれてしまいそう…!(言い過ぎ)

額縁のように厚く膨らんだピザの耳(コルニチョーネ)にも注目。一口食べてみると、その虜になります。表面はパリッと香ばしいのに、中は驚くほどもっちり。噛みしめるたびに小麦の甘み・風味が広がります。

おそらく加水率が高い生地を使用しているのだと思いますが、扱いが難しいであろう高加水率の生地を見事に焼き上げているのが素晴らしい。中に生まれた多くの気泡が、独特の食感を生み出すのです。

ここからは過去(2年前)に注文したメニュー。まずは「FRUTTI DI MARE210,000ドン。フルッティ・ディ・マーレ、身も蓋もない言い方をするならシーフードピザでござい。

まさに港町ブンタウの恵みと言うべき一品であり、プリプリのエビやイカの旨味がトマトソースとチーズに溶け出し、口いっぱいに磯の香りが広がります。

CRUDO E RUCOLA200,000ドン。クルード・エ・ルーコラという名前の通り、プロシュートとフレッシュなルッコラをフィーチャーした一品。しっとりした生ハムの塩気、ルーコラの爽やかな苦味、そしてチーズのコクが、熱々のもちもち生地の上で饗宴を繰り広げる大人の味。

まとめ&「Luca」の店舗情報

ブンタウのイタリアンレストラン「Luca Pizza & Italian Restaurant」をご紹介しました。

単に「地方都市の美味しいイタリアン」というだけに留まらない名店です。一枚一枚に情熱のこもったピザ生地、多彩なメニューに対応する懐の深さなど、ホーチミン市内の有名店にも引けを取らない素晴らしいクオリティ。ピザ以外も試したいと思いつつ、結局毎回ピザを注文してしまう。

ホーチミン市からの週末旅行で、新鮮なシーフード以外の選択肢が欲しくなったら、あるいは本当に美味しいピザが食べたいと思ったのなら、マストトライですぞ。

お店の名前 Luca Pizza & Italian Restaurant
住   所 230 Phan Chu Trinh, Phường 2, Vũng Tàu, Bà Rịa – Vũng Tàu
営 業 時 間 11:00 〜 22:30
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