ホーチミン市1区の西部に位置するスオングエットアイン (Sương Nguyệt Ánh) 通り。
トンタットチュン (Tôn Thất Tùng) 通りと大通りであるカックマンタンタム (Cách Mạng Tháng 8) 通りを結ぶこの短い通りに、新たなカフェ「KOKO Coffee Premium」がオープンしました。
おそらく名前からして、ハムギー (Hàm Nghi) 通りに店舗を構える「KOKO Coffee」の高級業態と思われるこちらのカフェ。オープン直前には、二夜に渡りイベントを開催するなど宣伝にも力を入れている模様。
気になったので、オープン直後のお店を覗いてきましたよっと。
「KOKO Coffee Premium」の外観
逢魔が時近づく頃、スオングエットアイン通りまでやって来ました。この近辺はオフィス街であるものの、バックパッカー街や飲み屋街を有するファングーラオ街区 (Phường Phạm Ngũ Lão) に位置するため、意外にも外国人観光客を目にするエリアでもあります。
「KOKO Coffee Premium」の外観はこちら。屋外席が中心の解放感あるカフェですね。素朴な白い壁を基調としたその様はまさに地中海風?
ところで思いっきり公道に椅子を置いているように見えるのですが、大丈夫なのだろうか… 今のところ、この通りは道路使用料徴収対象外ではありますが(参考)。
「KOKO Coffee Premium」の店内
店舗に足を踏み入れると… かなり座席数が多い!壁際の席はコンセント完備です。
店内にはプールまであり、夜にはライトアップされます。掃除が大変そうだ…
足場を渡った先にも座席がありますが、うっかり足を踏み外しボチャン、なんてことにならないよう注意。
これから雨季だというのに屋外で悠々とコーヒーなんて飲んでいられるか!なんて人も、屋内席があるので安心。こちらも座席数はそれなりにありますね。卓上含め、至る所に観葉植物が設置されていますが維持できるかな…?
もちろんあります写真撮影スポット。この手の映え狙いカフェはおそらくインフルエンサーにも宣伝を依頼しているハズなので、上手くハマれば多くの人が訪れると思うのですが、どうだろうか…
ちなみに店内のWi-Fiは爆速です。まあー、お客さんが少なかったことも関係していそうですが、速いのは良いことだ。
「KOKO Coffee Premium」のメニュー
メニューはこちら。オープン直後なので、今後メニューが増える可能性もありますが、あまり種類は多くはないかな。Signature的な一押しドリンクをもっとアピールしてほしいけど、「Premium」を謳う割にはそこまで高価格帯ではなくお手頃価格で良い感じ!
カウンターには、ケーキなどのペイストリーが入りそうなショーケースもあったのですが、訪問時点では空でした。おそらくこれから取り扱いを増やしていくと思われるので、今後に期待!
パイナップルパッションティー(55,000ドン)を注文しました。ちょっと番号札の回収忘れてんよー(指摘)。味は普通に美味しかったです。
夜になるとこんな感じ。まだお客さんは少ない
夜になるとライトアップされて良い雰囲気…なのですが、如何せんまだ客が少ない。
立地は決して悪くないと思うのですが、ベトナム人的には駐輪場所が狭くていまいちなのかな。あと、やっぱり周辺環境がゴニョゴニョ…(後述)
まあ、オープンしたばかりで認知もまだまだだと思いますし、メニューに関してももう少し特色が出ると良いですよね。今後の展開に期待したいところ。ちなみにFacebookのポストを見る限り、24時間営業のようです。マジか!
偉人に申し訳が立たなくなる、妖しい通り
暗くなるまでは分からなかったのですが、このスオングエットアイン通り、夜になるとレストランに混ざって、ネオンぎらつく如何わしいお店の存在が目につきます。何せ…
「KOKO Coffee Premium」の隣からしてこうだからな!
ベトジョーの記事にもなっていたのでご存じの方もいるかもしれませんが、こちらの店は以前「97」という屋号でカラオケを営業しており、昨年11月に売春斡旋ルートとして摘発を受けました(参考)。店名を変え、すっかり営業を再開していますが。これもう警察に対する挑発だな?
前述の通り「KOKO Coffee Premium」は24時間営業なので、夜遅くに行くと同伴待ちの姿が見られるかも…?って、ただの妄想だけどね。
このあたりもみんなえっちなお店ですよね。こんな、外から中の様子が全く分からないレストランがあるわけ無いだろいい加減にしろ!
これは…外観が派手なだけの普通のレストランかな。感覚が麻痺して分からなくなってきたぞ…
というわけで、周辺環境は思った以上に妖しい状態なのです。通りの名前の元となったスオン・グエット・アインさんも草葉の陰で泣いてんで…(※スオン・グエット・アイン:フランス植民地時代の詩人であり、ベトナム初の女性向け新聞を発行した女性編集者)
そんな中、新たにオープンした「KOKO Coffee Premium」。プロスティテュートの斡旋が蔓延る魔の巣に新たなムーブメントを巻き起こすことができるのかどうか、見守っていきたいと思います。