バイクで巡る!「ホンソン島 (Hòn Sơn)」の映えスポット・4選

キエンザン

ベトナム南部・メコンデルタ地方に位置するキエンザン省 (Kiên Giang) 。域内には大小100以上の島が存在しますが、今回はそのうちのひとつ「ホンソン島 (Hòn Sơn)」を訪れました。

離島ということもあり、島内に公共交通機関は無く、Grabなどのカーシェアリングサービスはおろかタクシー会社もありません。そもそも、トラックや工事車両以外の乗用車はほぼ走っていません。そんなわけで、島内の移動はバイク一択となります。

バイクは宿などでレンタルが可能であり、潮風を浴びつつ長閑な漁村や手つかずの自然の中を走り抜けることは格別の体験。本記事では、バイクで訪れたいホンソン島内の絶景&映え観光スポットを紹介します。

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【廟】ナムハイ神社 (Lăng Ông Nam Hải)

まずご紹介するのは、島の南西部・ティエントゥビーチ (Bãi Thiên Tuế) 近くの集落内に位置する、「ナムハイ神社 (Lăng Ông Nam Hải)」。

こちらは、13世紀・チャン朝時代の武将であるナムハイ将軍を祀った神社です。また神社には、島に生きる人々にとって神聖な生き物であるクジラの骨が保存されています。クジラがこの島に漂着すると、その姿をナムハイ将軍に準えて厳粛な葬儀を執り行うとのこと。

旧暦の10月15日・16日には「ニンオン祭」が開催されます。海への感謝を表し、1年が豊漁となることを願う祭りであり、この日は地元の人々だけではなく多くの観光客が集まります。

神社を覗くと、太鼓が保管されていました。お祭りで使用する神具なのかも。

さて、神社の敷地から右側にはジエンビーチ (Bãi Giếng) が広がります。透明な海がとても美しいですね。こちらの集落は多くの漁船が停泊する漁村でもあります。

一部、ゴミが大量に遺棄されているのが気になる…。美しい海を守るためにも環境意識の醸成が必要です(もちろん、観光客側も)。

神聖な場所でありながら、境内では地元の子どもたちが遊んでいたりしていて、とても長閑で居心地が良いです。親切にもベンチが設置されており、気持ち良い風の中、ずっとのんびりしていたくなりますね。

漁に出る漁師たちを優しく見守る恵比寿神にも注目。

【自然】バックビーチ (Bãi Bấc)

島の北側に位置するバックビーチ (Bãi Bấc)。島の外周に沿って走り続ける、または島を縦断する山道を抜けることで辿り着けます。ビーチには集落が隣接しており、海と密接に結びついた人々の穏やかな暮らしぶりが見られるはず。

見どころと言えば、亀の絵が描かれた、こちらの巨大な奇岩。多くの観光客がバイクで乗り付けては写真撮影に勤しんでいました。

慣れた様子で海釣りを楽しむおじさん。足元に気を付けて!

またこちらの、海に向かって一直線に生えたヤシの木も屈指の映えスポットらしいです。もうちょっと他に何か無かったのか

ここも足元にゴミが散乱しており、何だかなあ…という気分になりました。

【自然】ホンソン滝 (Thác nước Hòn Sơn)

ホンソン島を突っ切るようにして位置する山道。その中腹にも、映えスポットが存在します。

それがこちらのホンソン滝 (Thác nước Hòn Sơn)。緑の木々に囲まれるようにして作られた、島唯一の人工滝です。

…ちょっとコンテンツとしては力不足じゃない?とお思いの方も居るかもしれません。私も思いました。

とは言え、こちらの滝は島の人々にとって貴重な淡水を供給しています。その意義はとても大きいことには間違いありません。

また、写真スポットとしても定番なようで、このときも後から観光客カップル(ご夫婦?)がバイクで訪れて写真撮影に勤しんでいました。

とりあえず、アイス屋さんが居たのでアイスを買いました。(おそらく無許可で設置しているであろう)プラ椅子に座っていただきます。

ちなみにこちらのアイス屋のおじさん、頼まれても無いのに前述のカップルの写真撮影を買って出るなど、めちゃ良い人そうでした。そこから「俺のアイス買ってってくれよな!」みたいな営業トークに繋げるのかもしらんけど。

頭上と背後には緑の屋根とカーテン、そして傍らで流れる水…ということで、めちゃくちゃ涼しく快適です。しばらく過ごすことで、一見するだけでは分からないこの場所の魅力に気が付くことができました。がっかりスポットと思わずに、是非訪れてみて。

【カフェ】Alu Koru

最後にご紹介するのは、島の東側に位置する、海の見える絶景カフェ「Alu Koru」。バイクで山道を走っていたところ、何となく気になって立ち寄ってみました。もう、この洞窟みたいな入口からして心惹かれるものがあります。

店内はこんな感じ。アジアンリゾート感ありつつ、中心に鎮座する香炉のような置物がインパクトあります。エアコンはありませんが、扇風機が稼働していることもあって涼しいです。

メニューはこんな感じ。飲み物オンリーです。

こちらのカフェの売りは何と言ってもこのオーシャンビュー。わずか5万ドン前後のドリンク代だけでこの体験ができるなんて安いものです。アウトドア感溢れる折り畳み椅子でチェアリングしつつ、眺めを独り占めしちゃいますよ。

さらに海に近いテラス席もありますよ。さすがに日中は暑くて仕方なさそうですが、夕方頃になれば過ごしやすいはず!

トイレは思ってた以上に綺麗でした。ハンドシャワーを木の枝にかけちゃうの、センス良いと思う。

居心地が良すぎて、席を変えつつドリンクをお代わりして、結局3時間くらいここで過ごしてしまいました。最高の贅沢。

店員さん…なのか分かりませんが、おそらくお店の関係者っぽい女性から、「すぐそこで採れたやつあげる!」と、バナナを貰ってしまいました。野生のバナナらしい酸味はありつつも、ねっとりした食感で結構美味でしたよ!

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