菜食文化が盛んなベトナム。特に旧暦の1日と15日(=新月と満月の日)は菜食の日とされ、敬虔な仏教徒ではなくとも月に2日はベジタリアン食とする人が多いです。
そんなわけで、街の至る所にベジタリアンレストランがあるのですが、「ヴィーガン料理」を謳うレストランのメニューに「ビーフハンバーガー」と「チキンハンバーガー」を発見。これは…どういうことなの?
本記事では、ホーチミン市・ビンタイン区のベジタリアンレストラン「GBomb Vegan Cuisine」をご紹介します。
「GBomb Vegan Cuisine」の場所
ホーチミン市・1区からビンタイン区を経由し、トゥードゥック市(旧2区)へと繋がる片道5車線の幹線道路であるグエンフーカン (Nguyễn Hữu Cảnh) 通り沿いに「GBomb Vegan Cuisine」はあります。
店内(外だけど)飲食もできますがテーブルは3つしかないため、基本的にはデリバリー・持ち帰り専門店ですかね。
「GBomb Vegan Cuisine」のメニュー
「GBomb Vegan Cuisine」のメニューはこちら。基本的にはフォー・ブン・コムタムといったベトナム料理が中心と思われますが、ピザやドネルケバブといった外国料理も。
その中でも気になるのが「Chick’un Burger」と「Beef Hamburger」の2つ(ケバブも気になるけど)。もちろんベジタリアンレストランなのでプラントベースなわけですが、果たしてどこまで肉を再現しているのか。
ちなみに「Chick’unって何ぞ?」と思い調べたところ、日本語のソースは見つからなかったものの、英語のページを読む限りプラントベースのチキンの総称っぽい?少なくとも、特定の一製品を指しているカンジでは無かった。
ヴィーガンチキンバーガーを実食
と、いうわけで試してみましょう。「Chick’un Burger」85,000ドン。
カラッと揚がったベジタリアンフライドチキンを、レタス・トマト・きゅうりなどの野菜と挟んだ一品。
バンズはかなりハードめ。フランスパンのようで、噛み応えあり。
で、肝心のベジタリアンチキンですが…すごいよ、これ。鶏肉特有の、噛んだときの「ぎゅむっぎゅむっ」という弾力ある食感がきちんとあるし、筋に沿って肉がほろほろと裂けるような感じも再現されておる。
プラントベースということで淡白な味を想像されるかもしれませんが、衣にもチキン自体にもしっかり下味がついており、スパイシー。
…まあ、ベジタリアン料理って大体しっかりした味付けだったり、油をがっつり組み合わせてるよね。健康的なイメージから普段の食事に取り入れようとすると「コレジャナイ」となってしまう気がする。
この部分はちょっと加工品っぽさが強いというか、練り物感があるかな。私の残念な舌によるプロファイリングによると、大豆たんぱくやグルテンをベースにしつつ、エリンギなどきのこをスライスしたものを加えて鶏肉っぽい食感が楽しめるようにしている…というところか。
断面をよく見ると、きのこが練り込まれていることかよく分かる。すごく噛み応えがあって良い。
これは、「Beef Hamburger」の方も試してみなければ…。
ヴィーガンビーフバーガーを実食
というわけで再訪しました。なんか…空模様が怪しいのですが。
あっ
はい、よりによってここ最近で一番の大雨に襲われてしまいました。濡れないよう、屋根の下で身を縮めつつ待ちます。
「Beef Hamburger」75,000ドン。うーん、先ほどのチキンと比べると薄っぺらいというか、あんまりビーフパティ感が無いぞ?
みじん切りにした玉ねぎとコーン(たぶん)を練り込んだパティ。
なんか、ハンバーグの焦げた部分だけを延々と食べているような感じ。一応、下味はしっかりついているので無味というわけでは無いのだけど。これは…虚無ハンバーグであると言わざるを得ない。
見た目だけならいい線行っているんだけどね。いかんせん薄すぎて、ハンバーグの概念だけを食べているようだ…
まあ、普通に完食したけど。というか気が付いたら無くなってました。やいのやいの文句を言いながら、内心気に入っていたのかも?
まとめ&「GBomb Vegan Cuisine」の店舗情報
ホーチミン市・ビンタイン区のベジタリアンレストラン「GBomb Vegan Cuisine」をご紹介しました。
ハンバーガーに限定すると、広くおすすめできるのは「Chick’un Burger」ですが、「Beef Hamburger」も食べていて(色んな意味で)面白いので一度味わってみてほしい。小さなお店なので、現地に行って食べるよりはデリバリーすることを推奨します。