ベトナム南部・メコンデルタ地方に位置するキエンザン省 (Kiên Giang) 。域内には大小100以上の島が存在しますが、今回はそのうちのひとつ「ホンソン島 (Hòn Sơn)」を訪れました。
せっかく離島を訪れるのだから、腰を据えて観光するために最低でも1〜2泊はしたいところ。宿についてですが、まだまだ開発がされていない島なので、有名チェーンのホテル等は無く、小規模で安価なホステルやモーテル、ホームステイが中心です。
本記事では、私がホンソン島で宿泊したホテル「COCO BAY HON SON」をご紹介します。
「COCO BAY HON SON」へのアクセス
ラックザーから高速船でホンソン島へやって来て降り立つ埠頭、そこから徒歩10分の距離に「COCO BAY HON SON」はあります。船を降りた瞬間、ものすごい勢いでセオム(バイタク)のおっちゃん達の勧誘に遭いますが、不要であれば強い意志を持って断りましょう。
私は歩くことを選びましたが、道中は少し急な坂があり、また炎天下の中荷物を持って歩くのはちょっと…という人もいるはず。Webサイトを見たところ、埠頭からの送迎サービスもやっているようです。これは「COCO BAY」に限らずどのホテルにも送迎サービスはあると思うので、問い合わせしてみてください。
「COCO BAY」の名の通り、入り江になった小高い丘の上にあるホテルです。
「COCO BAY HON SON」に到着
「COCO BAY HON SON」に到着しました。ホテル…と言うよりは民宿といった感じの雰囲気です。
ずらりとテーブルが並んでいますが、こちらのホテルは宿泊者でなくともカフェ・レストランとしての利用が可能。ロケーションが良いこともあり、そこそこ賑わっていました。
レセプションでパスポートを出してチェックイン手続き。なお、英語はほぼ通じないと思っておいた方が良いです。Google翻訳フル活用。
余談ですが、このときチェックインの順番を待っていたグループの男の子から「日本人ですか?」と日本語で話しかけられました。どうやら1年間、実習生として日本に行っていたそう。もっとお話してみたかったのですが、残念ながらこの後顔を合わせる機会が無かった…。
さて、チェックイン時間は規定では12時なのですが、早朝にやってきたこともあり、このとき朝の8時半。どうしたもんかな、と思っていると「バイクはレンタルするか?」との質問が。
そう、事前にFacebookのMessengerでバイクを借りられるかどうかを問い合わせていたのです。話が纏まらないまま当日を迎えたけど。あと、こちらのホテル、Facebookのアカウントがなぜか3つあります。ややこしいわ!しかも、以前は偽の詐欺アカウントまで存在していた(今は削除されたっぽい)ようで、注意喚起がなされていました。
バイクのレンタル料は、1泊につき20万ドン。支払いはチェックアウト時に行います。最初に充てがわれたのはHONDAのBLADEだったのですが、ただでさえバイクに乗るのが2年ぶりなのに、自動遠心クラッチのギアチェンに慣れない上、エンストしまくるピーキーすぎる個体でした。
あまりに覚束ない運転ぶりを見かねてか、翌日、スクーター(VISION)に交換してくれました。こちらはもう、チャリみたいなもので大変快適でした。ミラーが付いてないしウインカーは点灯しなかったけど。
「COCO BAY HON SON」のお部屋・料金
今回予約したお部屋は「DELUXE DOUBLE ROOM」。地場系ホテル予約サイトの「Traveloca」で予約し、1泊あたり約90万ドンでした(≒5,600円)。朝食は宿泊料金に含まれています。
お部屋の売りは、何と言っても窓から見える絶景。カーテンを開けると…。
ほら!
この、つよつよロケーションこそが「COCO BAY HON SON」の強みです。
海に沈む夕陽も眺められます。
…が、ロケーションの良さだけではフォローしきれないところが一点。写真だとあまり分からないかもしれませんが、部屋がとにかく不潔。絶対掃除してないだろ、と言いたくなるレベル。
あと、洗面台の排水管が破れており、水を流すとボトボトと漏れ出てきます。アメニティの少なさも気になりますが、まあそれは持参すれば良いでしょう。部屋にあったのは、歯ブラシ(なぜか3本も)・バスタオル2枚・備え付けのボディソープ・使いかけのトイレットペーパー1ロールのみでした。
あとは、虫の方々もどこからかお部屋まで遊びにやってくるため、頻繁に攻防を繰り広げておりました。
宿のスタッフからのホスピタリティは十分に感じられたのですが、清潔感という一点においては相容れることができなかったな…。いくらホステルだとしても、1泊5000円以上の宿でこれはちょっとね。
「COCO BAY HON SON」の朝食
上述の通り、こちらのホテルはカフェ・レストランとしての利用は可能。飲み物及び食事メニューは上記の通りです。離島であることと、ホテルでの食事であることを考えると良心的な価格設定ですね。
宿泊者は「Breakfast」のメニューの中から、朝食を無料でいただくことができます。チェックイン時に、引換券を受け取りましょう。朝食時間は6時半から9時半まで。
「Hủ Tiếu Hải Sản」を注文しました。味は…ノーコメントで。
ちなみにホテルの前には、お土産の乾き物を売っているお姉様が居るのですが、お試しにしては大盤振る舞いすぎる量の試食をいただいてしまいました!ピリッと辛口のおつまみが多く、酒のあてに良さそう。
まとめ&「COCO BAY HON SON」の情報
ホンソン島のホテル「COCO BAY HON SON」をご紹介しました。
部屋からの素晴らしい眺めとスタッフのホスピタリティを掻き消すほどに、部屋そのものが残念だった…。掃除をしっかりやって、がたが来ている設備を修理して、アメニティを増やすだけで大分良くなると思ったのだが…。
こちらのホテル、Googleレビューだと平均★4.2とそれなりの評価。もちろん、宿泊者だけではなくカフェ利用者の口コミも含まれていることには留意する必要がありますが。
一方、山道をバイクで爆走していたら偶々見つけた、こちらの小綺麗なバンガロータイプのリゾートホテル。さぞ人気なのだろうと思いきや、Googleのレビュー平均が★3.9といまいち振るっておらず、まだまだ世の中には不思議なことが多いものだな…と感じました。