ベトナム旅行で欠かせないものといえば、やはりカフェ巡り。とりわけ常夏のホーチミン市においてはエアコンの効いたカフェでの休憩が必須。
そしてせっかくベトナムに来たのなら、日本では味わえない「古アパートカフェ」に挑戦してみてほしいところ。ベトナムの渋谷ことグエンフエ (Nguyễn Huệ) 大通りのカフェアパートメントがよく知られていますが、古い住居用アパートを改装して作られたカフェは他にも沢山あります。
本記事では、観光の合間に立ち寄りやすい好立地に位置するアパートカフェ「BARXIU COFFEE」をご紹介します。
「BARXIU COFFEE」へのアクセス
やって来たのは、ホーチミン市中心部の主要道路の一つであるグエンチャイ (Nguyễn Trãi) 通り。場所的には「9月23日公園」の隣であり、バックパッカー街であるブイビエン通り・ファングーラオ通りから徒歩圏内と、アクセス良好です。
店舗が入居しているのは、上記画像の古い集合住宅。交差点の角に建っており、ベトナムの古い建築に見られる角が曲線になったデザインが特徴的。コンクリートの塗装が剥がれ、窓からは洗濯物が無造作に干されている…まさにローカル全開な佇まいでエモエモのエモです。
ふと2階を見上げると、「BARXIU COFFEE」のネオンサイン。こんな渋い建物の中にモダンなカフェが…というコントラストこそが、このお店の最初の魅力。
入り口は少し分かりにくいですが、建物の1階、商店の並びにある小さな通路から入ります。「CAFE 141-143-145」という看板が目印。
照明が少なめの古い階段を上がっていく必要があり、初めて訪れる際は少し戸惑うかもしれませんが、ホーチミンの隠れ家カフェではよく見られる構造。ずかずかと上がっていきましょう。
2階の踊り場から温かいオレンジ色の光が漏れる扉が。喧騒を離れたオアシスへの入り口はそこに。
「BARXIU COFFEE」の雰囲気
店内は、外観の印象よりも奥行きがあり、開放感があります。廊下からは想像できないくらい天井も高い。
内装はレンガとコンクリート調の壁を組み合わせたインダストリアルなデザインで統一されており、照明も暖色系で落ち着いた雰囲気。
日中に撮影した写真と夜間に撮影した写真が混ざっておりますがご了承ください。夜間の写真はコンデジで撮ったのですが、暗所耐性の低さがキツイ。
座席の種類は充実。PCを広げて作業をしている人や、読書をしている人の姿も見られます。
通りに面したバルコニーには、キャンプスタイルの椅子が置かれています。グエンチャイ通りの様子を眺めることができるため、ベトナムらしい活気を感じたい方には適した席。
また、名画をパロディ化したアートが飾られています。モナ・リザに…ムンクさん（©水曜どうでしょう）！？日常に鬱屈する人妻だった彼女も、今では北欧からベトナムに移住して第二の人生を送っているようです（違います）。
「BARXIU COFFEE」のメニュー
店名の「BARXIU」は、ベトナムのコーヒーメニュー「Bạc Xỉu（バクシウ）」に由来…かな？通常のベトナムコーヒー（カフェ・スア・ダ）よりも練乳とミルクの割合を多くした、とってもあまーい飲み物です。
ドリンクメニューはコーヒー系からフルーツティー、抹茶系まで幅広く、フードはクロッフルがメイン。「BAR」とありますが、現在はアルコールの取り扱いは無さそうです。
価格は路上の屋台カフェと比較すると高めですが、エアコンの効いた屋内席やWi-Fiなどの設備が整っている中心部のカフェとしては標準的な価格設定。
まずは1回目の訪問。「Matcha Latte」70,000ドンです。一緒に写っているのは友人が注文した「Modern Egg Coffee」70,000ドン。
特筆すべき点は、シロップが別添えで提供されることです。ベトナムでは最初から砂糖が入っているドリンクが多い中、自分で甘さを調整できるのは嬉しいね。抹茶自体もおそらく日本のものを使用しており、自然な苦味と旨味を味わえます。
再訪。「Premium Barxiu」69,000ドン。飲んでみると…あっっっっっまい。「おっほｗｗｗｗ」って声が出そうになりました。隠れていた虫歯が顔を出しそうなくらい甘い。ゴクゴク飲み干すものではなく、氷を溶かしながらチビチビ飲むものですね。
プレミアムを謳うだけあり、ミルクの風味が強く濃厚な味わい。コーヒー特有の苦味はほとんど感じられないため、甘いものが好きな方や、ベトナムコーヒーを試してみたいけど苦味が苦手な方に向いています。
「BARXIU COFFEE」の店舗情報
「BARXIU COFFEE」をご紹介しました。ホーチミン市のローカルな日常が垣間見える古アパートの雰囲気と、モダンなカフェスペースの両方を楽しめるお店です。
少し落ち着いて休憩したい場合や、通りを行き交うバイクを眺めながらベトナムの空気感に浸りたい場合に立ち寄ってみては。
