台湾発のドリンクスタンド「50嵐（ウーシーラン）」。世界的にはその国際ブランドである「KOI Thé（コイティー）」の名で知られており、日本はもちろん、ここベトナムでも多くの場所に出店しています。
しかしながら、私の暮らすホーチミン市では「KOI Thé」とはまた別のブランドが見られます。それが「KOI Café（コイカフェ）」。「KOI Thé」がベトナム市場に合わせたコーヒー業態を展開するために、新たに作ったブランドです。
…ベトナムで「コイカフェ」というと、数百匹以上の鯉を眺めつつ飲み物を楽しむ「鯉カフェ」の方を連想してしまいますが、そちらではありません。
「KOI Café」は1区を始めとし、執筆時点ではホーチミン市内で5店舗を展開しています。
特に1区店は高島屋・サイゴンセンター裏のパスツール / パスター (Pasteur) 通り沿いという絶好のロケーションにあり、旅行者にとっても利用しやすい店舗です（G階がKOI Thé、1階がKOI Café）。
今回は、3区・グエンディンチュー (Nguyễn Đình Chiểu) 店に行ってきましたよ。
「KOI Café」3区店の場所・外観
ホーチミン市3区・グエンディンチュー (Nguyễn Đình Chiểu) 通りへとやって来ました。湘南美容クリニック・ベトナム院や、沖縄料理が美味しい日系日本食レストラン「Indigo Japanese Restaurant」の近くであり、在住者にとっては馴染みがあるエリアなのではないでしょうか。
「KOI Café」3区店はこちら。2024年10月にオープンしたばかりの新しい店舗ですが、レンガ調の外壁が年季を醸し出しておりカッコイイ。おそらく、もともとこの建物にあった外壁を活かしたのかな？
「KOI Café」のロゴには、コーヒー中心の業態らしくコーヒー豆があしらわれています。しかし、KOI Théのロゴは「KOI」と読めるけど、これだと「OKI」になってしまわないか…？
「KOI Café」3区店の内装
早速店内に入っていきましょう。はいどうもこんにちは、月曜日のバインミーです…。
G階は注文カウンター。また、グッズやインスタントコーヒーも販売しています。
こちらの店舗は4フロアあり、うち1階と2階が客席フロア。1階は「SAIGON BREW」、2階は「SUNNY BREW」とそれぞれ名前がつけられています。
こちらは1階。客席数は多くないですが、その分店内は静か。邪魔にならない程度の音量で流れるセンスの良い洋楽BGMが、コーヒータイムに華を添えてくれます。
2階はこんな感じ。4人席が多めです。
旧きよきアメリカン・オールディーズを思わせる配色とデザインのポスター。「KOI Thé」＝白や木目を中心とした落ち着きと高級感のある内装…というイメージがあったので、青や赤を基調とした元気な色遣いは意外だな。「KOI Café」はKOI Théとは明確にブランドイメージを変えているのかな。
「KOI Café」のメニュー
「KOI Café」のメニューはこちら。コーヒーだけでも、ものすごい種類のドリンクがありますね。
「SAIGON KAFFÉ」の枠内のドリンクがシグネチャーメニューのようです。メニューを見渡すと、オーツミルク・ヘーゼルナッツミルクの選択肢もあり、それが嬉しい人も居るんじゃないかな？
また、一風変わったメニューにも注目。「タロコーヒー」や「パンナコッタコーヒー」、はたまた台湾のレモンコーヒー「シシリーコーヒー」なんてものもあります。
あとは、一応…なのかどうかは分かりませんが、お茶系のメニューも用意されています。まあ、本家「KOI Thé」にもコーヒーはあるもんね。
ペイストリーも扱います…が、あまりストックはされていないようだったので、時間帯によっては売り切れてしまっているかも。ペイストリーは、別料金で蜂蜜やチョコレートソースなどのトッピングも可能。
一押しの「SAIGON KAFFÉ」を試す
私が注文したのは…って、紙コップで提供されたから中身が分からないな。「TARO SAIGON CAFFÉ」70,000ドンと、「CROISSANT」50,000ドンです。
ブラックコーヒーなのかと思っていたのですが、実際はミルクコーヒーでした。それにタロイモペーストを合わせたものです。「タロイモ+ミルクティー」はよく見ますが、コーヒーと合わせる発想は無かった！
で、味ですが、美味しい。そもそものベースとなる「SAIGON CAFFÉ」が、ひとつひとつの要素が上質であることが分かるミルクコーヒーです。コーヒーの苦味は抑えられており、ミルク感と、甘くまったりとした食感のタロイモペーストの相性が良いです。ブラックコーヒーだったらどうだったか分からないけど。
なお、タロイモペーストはカップの下に沈殿しているので、定期的にかき混ぜるようにしましょう（一敗）。
甘さはそこそこ。たぶん、注文時に伝えれば甘さ控えめにもしてもらえると思います。
そしてクロワッサン。
どんな仕上がりかな？と思い2つに割ってみたところ、中の生地がのび～る、サクサク＆もっちりタイプのクロワッサンでした。バターの香りがいっぱいに広がります。日本人に好まれそうなタイプのクロワッサンかと思いますよ。
ごちそうさまでした。店内が空いていたので、何やかんやで3時間くらい居座ってしまった。
なお、注意点として、店内Wi-Fiの利用にはレシート記載のパスコードが必要となるのですが、2時間までしか使えません。追加で注文をして新しいレシートを手に入れたらもう2時間Wi-Fiが利用可能になるのだと思います。
これ、本家「KOI Thé」の方も同じシステムだったっけ…？ベトナム基準で考えるとしょっぱく感じてしまうな…。あと、ベトナムのスタバもこれと同じなのでしたっけ？（ベトナムでスタバに行ったことがない）
